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夢のないそのリアル

こんばんは。

こんな夜でもれふとで御座います。

私は幼少期の頃から、映画好きの母の影響で一緒に映画をよく観ていました。
映画を観てはごっこ遊びをする子供時代については、過去の記事の通りで御座います。

あれ?あいつ見当たらないぞ?なんて時、
または時計屋さんに行った時、
「ドク〜?ドク〜。」って、

みんなしましたよね。


また、母自身がそうしていた事もあるからでしょうが、
映画を観に行きたいと言う時だけは、何度でもお小遣いをくれるし、
映画だけは学校に行く事よりも優先しても許してくれて、
サボったって怒らないでお小遣いをくれる。


そんな、ダメな母親でした。


それと同時に、物心ついた頃から映画で出てくるシーンについては、
リアルなまま、全て隠す事なく観せてくれる親でもありました。

最後の濃厚なキスシーンに目を充血させていましたし、
ベッドシーンはガン見していました。
拷問シーンで苦い顔をしたまま観続けていましたし、
殺人シーンも食い入るように観ていました。
ゴーストの轆轤回すシーンなんて洗濯機を回す母の後ろに回り、
ごっこ遊びをしようとして、そこはしっかりと怒られる。

そんな子供時代を過ごしていました。

ちゃんと観ることが当時出来なかったのはチャッキーくらいだったように思います。
それをしたところでどこも守れないのに、毛布を頭まで被って顔面だけ出して、
なんとか最後までちゃんと観たいと、ダルマのようなフォルムでチャッキーと戦っていたのも良い思い出です。

車で聴いていた音楽も、同い年の子がクレヨンしんちゃんみたいなやつとか、
3チャンネルの「手足、手足、手足」みたいなカセットで楽しんでいる時期に
サントラを聴いてお買い物に行ったりしていました。

私は色々な記事で奇人、変人である事を自覚していると発言していますが、
今思えば

此の親にして此の子あり


なのかもしれません。

そんな子供だったからこそ、
私はサンタクロースがいるかどうかについて、疑問に思った事さえありません。
靴下は足に履かせる用途以外で使った事は一度も御座いません。

周りのみんながサンタさんについて話をしている時、
否定したり持論を話す事だけはしないでおこうと決めていました。

嫌な意味で、空気は読めていたのだと思います。

リアルをリアルとして、リアルに受け止めて生きて来たのです。
もし、もしも本当にサンタクロースがいたのなら。

そんな事を考えた事はもちろん御座います。
その上で、
いや、こんなど田舎に来るはずないか。
と夢もなければ可愛げもない子供でしたし、

それにしても、煙突もなかったですしね。実家。

…だとしても煙突、なかったですしね。


今、いい歳になって思うのは、当時の私、

一つも可愛くねえのです。

サンタさん来るかなあってワクワクして眠れないような
そんな子供が可愛いのだと思います。

リアルって時に残酷だと思います。

それでは、良いクリスマスを。

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