C99A新刊について語るnote Part2

Part2です。2年分の記憶を思い出しながら書いていきたいと思います。
Part1はこちら


だけれど2020-2021

オールジャンル写真集。オールジャンル写真集ってなんだろう…。
スタジオやイベントの関係で掲載できなかった写真も多かったことを最初に書いておきます。

表紙:
セルフポートレートが少なかったので愛車の写真を並べた。三菱アイは軽自動車ながら意外と高速で長距離ドライブもこなせる車。この1年半とても活躍してくれた。フォルムがPUIPUIモルカーみたいで可愛い。

1:
動物シリーズ。馬は霧ヶ峰の乗馬。いつか乗りたい。
真ん中の生物はアヒル。北海道で撮ったような?
右の生物は…なんだろう。多分ズーラシアで撮ったげっ歯類。(すでに記憶が怪しい)

2-3:
鶴丸VS馬。鶴丸はコスナビさんの乗馬イベントで撮影。2020年がラストだったので滑り込みできてよかった。
X-Pro3+Otus1.4/85
左の競走馬は東京競馬場で撮影。最終レースのためもう暗くなっており脚のブレが疾走感を演出している。馬券は外れた。
GFX50R+GF250mmF4(X1.4テレコン)

4-5:
ウマ娘。2021年3月にゲームがリリースされて以来、僕の生活はウマ娘に支配されていた。朝起きてデイリーを回し、昼休みに育成、帰ってからも育成育成…。スマホゲームに嵌ったのは初めてなのでとても楽しかった。ゲームに熱中していたら何故か案件が舞い込んできた。(ありがとうございます)
ウオスカ=尊い。通学風景を想定。自然に歩いてる感じが出せたかなと思う。このあと言い争いになってトレセン学園まで走り出すのが目に浮かぶ。
GFX50R+Sonnar2,8/180(P6)
スズカ=スズカってこういうときカメラ目線にしないよねみたいな話をしながらいい角度を探して撮ったのがよかった。
GFX50R+Otus1.4/85
キング=休憩中のベンチで撮影。「これが一流の選択よ!」みたいなセリフをあてて楽しんでいた記憶。ハッセルレンズの強さを知った。
GFX50R+HC2,2/100mm
ところでこのHCレンズは、GFXで使うためのマウントアダプターが定価で93000円(税別)もする。

6-7:
福島のダムで撮影。ナンバーのない打ち捨てられたバイクが苔むしたコンクリとよくあっている。
GFX50R+GF250mmF4
愛車の窓に映る夕日。場所は忘れた。
GFX50R+New Nikkor 55mm f1.2

8-9:
中判ポジはいいぞ!(唐突)
霧ヶ峰にて撮影。フィルムを光に透かしてみると、風景を直接閉じ込めたような鮮明な見え方をする。解像もバッチリ。
GW690+Ektachrome E100
右の2枚は車山で撮影。青霊夢と入道雲。夏を感じられるいいショットになった。右のカメラマンは最近台湾製のカメラバッグを購入したとのことだった。
GFX50R+GF250mmF4
GFX50R+HC2,2/100mm

10-11:
クラゲゾーン。水槽の中をふわふわと漂っていて独特の美しさ・儚さがある。スマホ越しに見るのもまたエモだなと思った。
右は新江ノ島水族館のイベント「えのコス」で撮影。少人数開催であり、カメラマンとモデルが両方当選する必要があったが、運良く当選することができてよかった。水族館は暗いので、一脚があるとシャッタースピードが稼げて便利。
GFX50R+Milvus1.4/35

12-13:
「後ろ姿からだんだん振り向く」ページ。
佐伯沙弥香=秦野の桜イベントで撮影。作中の時間設定などを確認しながら撮影するのが楽しかった。
GFX50R+DR Summicron 50mm f2
めんま=秩父市の観光課に撮影可否を問い合わせたら即答でOKが出た。現地の人も優しかった。また行きたい。牛乳瓶はモデルさんの手作り。
GFX50R+Flektogon 3,5/50(P6)
創作クラゲ=スタジオシーグラスさんで撮影。起き上がる途中の動作が絵になると思ったので少し止まってもらった。無理言ってすみません。
GFX50R+New Nikkor 55mm F1.2
河津桜=暇だしどっかドライブ行こうみたいなノリで伊豆にでかけた。思いの外遠かった。
GFX50R+Otus1.4/85

14-15:
毎年機材を自慢し合う会を開催している。その中で名機R-D1を撮影させてもらった。持ち主はこの1ヶ月後くらいに売ってしまって、一番右のM10-Pをお迎えしたとのことだった。強い。
X-Pro3+Touit50M
いろいろ満足した男の後ろ姿。はやくこうなりたい。
M10のフリンジがすごいのはごめん。さすがに環境が悪かった。
GFX50R+Sonnar2,8/180(P6)

16-17:
逆光・ススキ・フレア・ゴースト、みんな好きだよね。ロケ撮終わりの着替え待ち時間に撮影。コスイベントは、夕日がきれいなタイミングがだいたい撮影時間外なのがもったいないなといつも思う。
GFX50R+DR Summicron 50mm f2
純那=撮影前日に劇場版少女歌劇レヴュースタァライトを浴び、脳が殴られるような経験をした。結局映画は3回見て、舞台版も見て、TVシリーズも何度も見返して徐々に作品への理解を深めることが出来た。円盤が届いた今でもその熱は続いている…。オケコン当たってて欲しい。推しCPはひかまひ。
おっと、写真の解説をしなくては。ストロボを3灯客席側から当てている。他の参加者さんをPsで消すのがけっこう大変だった。
GFX50R+Milvus1.4/35+クロスフィルター

18-19:
ステイホームで出かけられなくなった時期の写真。仕方がないので自室の中でライティングを組んで遊んでいた。こういうのも楽しいと気づいた。
X-Pro3+Touit50M
近所の公園の蛇口。最短での撮影。蜘蛛の糸の描写が繊細でよい。
GFX50R+HC2,2/100mm
これは近所でもないか、立川の噴水。夕日に照らされると何でもきれいに見える。
GFX50R+Otus1.4/85

20-21:
引き続き近所の写真シリーズ。
給水塔。こうやって切り取るとサイズ感がわからなくなる。
GFX50R+GF250mmF4
街路灯、縦にするともやしみたいだなと思ってTwitterに投稿したが、実際にもやし灯という名前で呼ぶことがあるらしい。
GFX50R+GF250mmF4
雷がすごかったので自室から撮影。長時間露光をすると比較的簡単に撮ることが出来た。
X-Pro3+XF23mmF2

22-23:
この2枚は鳥海山に登ったときのもの。緊急事態宣言が明けて少し遠出ができるようになったタイミングだった。山の天気は変わりやすく、雲の出方で光の当たり方がいろいろに変わるので楽しい。体力をつけたらまた山に行きたい。
X-Pro3+Touit12

24-25:
JRの自販機。なんかキレイだった(詳細覚えてない)
GFX50R+GF250mmF4
右ページの2枚はスタジオシーグラスさんで撮影。真夏なので暑さと戦い、また顔にできる影とも戦っていた。こちらのメインウェポンはΦ120cmソフトボックス。いい感じにフィルインが作れたと思う。
水兵をイメージした創作。波模様とマッチして爽やかな印象になった。
X-Pro3+Touit32
薬師寺さあやの天使のシュワシュワウォーター。女優薬師寺さあやを撮ることが出来て本当に良かった。
X-Pro3+Otus1.4/85

26-27:
急に冬!季節感が忙しい。
左の鶴丸はSIRUIのアナモルフィックレンズで撮影した。奥の山が雲に隠れている感じも相まってシネマティックな画面。無彩色な背景に赤い傘がいいアクセントになっていると思う。
X-Pro3+SIRUI 50mm f1.8 1.33X Anamorphic
右の木は蔵王のスキー場。堂々とした雰囲気があってよかった。
X-Pro3+XF23mmF2

28-29:
暗闇に光る目。こうやって並べると静かな対立があるように見えて面白い。
GFX50R+HC2,2/100mm
X-Pro3+Otus1.4/85

30-31:
羊モチーフの創作コスプレ。コスナビさんの廃墟イベントで撮影。
常に「上位存在」のオーラが出ていたので、そのように撮った。その姿を見たものは戯れに消される…。右のショットは厭世観がでており特に気に入っている。暗い環境だったのでLEDライトがとても役に立った。
GFX50R+New Nikkor 55mm F1.2, Otus1.4/85(ちょっと自信ない)

32-33:
攻めたページが来た。
左は夕日のグラデーションをあえて段階的にしたもの。実際の夕日の色をスポイトで抜き出しており、領域内を同色で塗りつぶしている。夕日の美しさはグラデーションの滑らかさにあるか、みたいな問いが自分の中にあってやってみたくなった。結果、夕日は段階的にしてもそこそこキレイに見えるので、滑らかさはそんなに重要なファクターではないのかなという結論に至った。(間のグレーが脳の補完を助けているという可能性はなくもない)
GFX50R+GF250mmF4, Photoshop
右は池袋と新宿で見つけた「いい感じの無機」。いい感じでしょ。
GFX50R+Otus1.4/85, HC2,2/100mm

34-35:
秋田の田園風景。レンタカーの車内から撮ったので手前ほど大きくブレている。適当にシャッターを切った割にいろいろ写っていてコスパが良かった。
GFX50R+HC2,2/100mm

36-37:
「カッコいい立ち方選手権」の4枚。
ポージングについては、ここ2年考える機会が多かった。今画面で何が起こっているのかが分かるのはカメラマンだけなので、ポージングに関しては的確なアドバイスができるようになりたいと思っている。まあ、難しいので現状探り探りだが、いつかは一発で決められるようになりたい。
加州=男前なイメージ。顎のラインを出すことで少し色気が出た。
GFX50R+GF250mmF4
鶴丸=苦悩を表現。頭の角度がポイントだと思っている。
GFX50R+HC2,2/100mm
お酒好きのお姉さん=左手とその影でクールさを表現している。
GFX50R+Milvus1.4/35
オスカル=脚と腕の角度や顔の向きがまっすぐで力強い印象を与えている。
GFX50R+HC2,2/100mm

38-39:
線香の煙に光線が入ってキレイだった。場所は牛久大仏。
望遠レンズだが結構寄れるのでこういう場面で楽しい。
GFX50R+GF250mmF4
夕日の高速道路。良いカーブだと思う。これもアナモルフィック。
X-Pro3+SIRUI 50mm f1.8 1.33X Anamorphic

40-41:
スノーモンスターVS鶴丸。構図として対峙することで、非生物がよりキャラクター性をまとって見えるかもしれない。
左は蔵王の樹氷。この造形は独特だ。
なるべく人の顔の形に似たものを選んだ。
X-Pro3+XF23mmF2
鶴丸with車山の雲海。完全に天上人というか、神性に溢れた写真になった。
GFX50R+Otus1.4/85

42-43:
もふもふシリーズ。
菅牧典=暑い日だった。光を求めつつ、しかし日向には出ないようにギリギリを攻めた。地面からの照り返しでいい感じに光が回った。もふもふ。
GFX50R+Otus1.4/85
レッサーパンダ=ズーラシアで撮影。木の上を絶えず歩き回っているので追いかけるのが大変だった。もふもふ。
GFX50R+GF250mmF4

44-45:
オタク1=ロックハート城で撮影。久しぶりに会ったら髪がめっちゃ伸びてて笑った。ナイスオタクピース。
GFX50R+HC2,2/100mm
オタク2=浜松のエアパークで撮影。ナイスオタクスマイル。
今回唯一のCCD機による写真。せっかく持っているのでもっと使いたい。
FinePix S5Pro+AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
(レンズは借り物だったので記憶が曖昧)
馬=中判ポジフィルム。急に雲が出てきたので、それまでの設定から半段明るく撮ったらドンピシャだった。こういうのが嬉しい。中判独特の立体感がすごい。
GW690+Ektachrome E100

46-47:
ひらみ頑張ったシリーズ。
左は小金井公園で撮影。緑と紫の色味がうまくマッチしている。
右の今剣ちゃんは、こちら側に向かってジャンプしてきている瞬間なので、どうしてMFで目にピントが合ったのかよく分かっていない。
祈りが通じた…?非常に稀な一枚。
GFX50R+Otus1.4/85

48-49:
目線外しシリーズ。
オスカル=荒々しさと繊細さを併せ持つキャラクターなので、ヴァイオリンで繊細な部分を出そうとした。こういうときに、そつなく持ち方指導ができるとカッコいいなと思った。
GFX50R+Otus1.4/85
美琴=向かっていく先が暗いのエモ!!!!つって撮った写真。地味だけどキャラとの親和性が良かった。
GFX50R+Milvus1.4/35
パチュリー=本に囲まれながら暇してる感が出ていて良い。現像でクラシカルな色味に整えた。
X-Pro3+XF35mmF1.4

50-51:
マクロ撮影。拡大すると別の世界が見えてくるのが面白かった。家の近所で撮ったような気がするが、詳細は覚えていない。
X-Pro3+Touit50M
夏、実家に帰省しようとしたら新幹線が止まってしまった。小山で3時間の足止めとなり、散歩に出かけることにした。いい感じの公園にいい感じの東屋がありパシャリ。有意義な散歩だった。
GFX50R+HC2,2/100mm

52-53:
足を撮るのは難しい。それで表情を出すとなるとなおさら。まだまだできることはありそうなので機会があればどんどん撮っていきたい。
GFX50R+Otus1.4/85
濡れた落ち葉は秋を感じられて良い。曇っていたので光の当たり方も柔らかく質感が伝わる写真になった。
X-Pro3+Touit32

54-55:
横向きからカメラ目線シリーズ。
ギャル=治安が悪くて最高。可愛さと強さが同居していてよかった。
X-Pro3+Touit32
カメラマン=このポージングが一発で出てくるの何?天才?指先の曲げ具合が絶妙にまとまり良い。GF250mmは寄ったときの描写がいいね。
GFX50R+GF250mmF4
魔理沙=結構良い構図で撮れたなと思う。カメラから見て右奥に↓の人がいる。おかげで顔が暗くならずに済んだ。
GFX50R+HC2,2/100mm

56-57:
猫=アナモルフィックレンズで撮影。いい表情だと思う。絵的にはもっと寄りたかったが猫にはすぐ逃げられる方なので遠目から撮影。
ところで、せっかくアナモルフィックレンズを使っているのに青い水平なゴーストが入った写真が一枚もない。ゴーストを出そうとすると構図がうまく決まらなかったため。難しい。
X-Pro3+SIRUI 50mm f1.8 1.33X Anamorphic
夕日とススキ=都立狭山公園で撮影。シンプルにキレイだった。このときはG-M-Fでマウント変換していたのでアダプターで四隅がケラレている。
※マウントアダプターの重ね付けはやめましょう
GFX50R+Otus1.4/85

58-59:
夏、青空、アスファルト、いいよね。冒険の香り。
X-Pro3+Touit12
多摩川で撮影。買ったばかりのOtusを試したくて来ていただいた。お礼にくら寿司を奢ったらビッくらポンの当たりを引いてくれて、一日中感謝しどおしだった。
X-Pro3+Otus1.4/85

60-61:
紫陽花を撮りに出かけたが、紫陽花って誰が撮っても同じ感じになるよね、というのを実感した。紫陽花の美しさは青紫と緑の調和にあると考え、色だけを抽出することにした。というわけで、目一杯絞って横に振りながら撮った写真がこれ。まあまあ思ったとおりになった。
X-Pro3+SIRUI 50mm f1.8 1.33X Anamorphic
今度は背景だけ動いているパターン。乗り物系の写真はワクワク感があっていい。
X-Pro3+Otus1.4/85
影のやつは覚えてない。多分ロッコールで遊んでいたときの写真。
GFX50R+MC Rokkor-PF 58mmF1.4(?)

62-63:
シルバニアファミリーのコスプレ。最初聞いたときは意味がよくわからなかったが、実物を見てクオリティの高さにびっくりした。f1.2開放でベビーフォト風にふんわり描写。背景作り込みはマルさん。
X-Pro3+New Nikkor 55mm f1.2
ノリで高尾山に登ったら山頂に猫がいた。眠そうだった。
X-Pro3+Biogon T* 2,8/25 ZM

64-65:
鶴丸=同構図の2枚を合成。光と闇、的な表現にしたかった。
レンズはEXIFに記載なく、記憶にもない。ヘリオス?
X-Pro3+Helios44-2(?)
彼岸花はハイコントラストで撮りたい。鋭利なイメージ。
GFX50R+GF250mmF4
上尾市の公園でレンズ交換会をしたときの写真。妙にヨーロッパのような雰囲気になった。
GFX50R+DR Summicron 50mm f2

66:
小金井公園。
木の幹の形がコミカルであり、また生命力に溢れているように見えた。
GFX50R+Otus1.4/85

2年分の写真について振り返ってみた。結構バラエティに富んだ写真集になったと思う。マニュアルフォーカスレンズをよく使っているが、EXIFにレンズデータが記載されないため何を使ったか思い出すのが難しい。写りで分かれよという感じではあるが、そんなに目が良くないようだ。機材の変遷もいろいろでまとめていて楽しかった。Otus85とHC100は何度も登場しており気に入って使っているのが客観的にも分かる。SIRUIのアナモルフィックレンズも楽しいレンズだったが、X-Pro3と一緒に売り払ってしまった。シネマティックなのいつかまた撮りたい。あとはS5Proをせっかく持っているのに全く活かせていないのが反省。2022年は何回か持ち出そうと思った。CCDが出す色味は面白い。
今回文字を書いていて思ったのは、撮影意図が明確なときとそうでないときの差が激しいなということ。毎回よく考えて撮れば、こういう解説を書く意義が増してくるのかなと思った。頑張ろう。

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