武器としての漫画思考
【書籍情報】
タイトル:武器としての漫画思考
著者:保手濱彰人
出版社:PHP研究所
定価: 1,815円(税込)
出版日:2023年12月8日
【なぜこの本を読むべきか】
あなたが抱えている課題を、漫画から得たスキルを活用して解決し、さらには成長のきっかけを掴むことができる方法。
それが、「漫画思考」である。
本書は、漫画の読み方を学びながら、自身の武器(スキル)が得られる方法を紹介した一冊だ。
本書は以下のような方にオススメしたい。
本書を読むことで、「メタ認知」や「戦略的思考」、「リーダーシップ」や「成人発達理論」などの武器を手に入れ、自身に応用することができる。
楽しく漫画を読むだけで仕事や人生が変わる、最強の書なのだ。
【著者紹介】
保手濱彰人
キャラアート株式会社代表取締役会長。
30歳を目前に組織崩壊、社員が全員辞職し借金3億円を抱える。
それでも、毎月漫画100冊を読み続け、漫画から学べる組織論を経営に転化。
2014年に創業したキャラアート社は、わずか5年で年商30億円を達成した。
日本のポップカルチャー・コンテンツの国際展開を図ることに注力。
【本書のキーポイント】
📖ポイント1
本当の学びは、修羅場から得られる。日常生活で極限状態に身を置く経験はなかなかないが、疑似体験として漫画が学びを提供してくれる。
📖ポイント2
「インテグラル理論」を意識して、自分の属する組織がどの意識レベルの段階にあるのかを確認し、その振る舞いを漫画から学ぶ。
📖ポイント3
垂直的成長(意識や知性の成長)は、新しい視点が入れば一瞬で起こる。漫画は新たな価値観の獲得や人間性の成熟に変化を与える、最強のツールの1つなのだ。
【1】漫画を通してビジネス・経営の本質を理解するーー極限状態で実力を発揮する多角的視点と戦略的思考
メタ認知とメタ思考ーー『ヒストリエ』
「メタ認知」とは、自分の認知を別の視点から客観的に認識することである。
歴史漫画『ヒストリエ』を例に説明しよう。
主人公が滞在する村が、巨大な街から攻め込まれそうになった時、相手方の権力者の弟が和平交渉に訪れた。
しかし村人たちは、「ありがたい話だが断る」と追い返す。
それを後から聞いた主人公は、こう言った。
「どうしてその時に、その弟を人質に取らなかったのか?そうすればいくらでも強気の交渉ができただろう」
このように、常識に縛られず、結果として突拍子もないアイデアまで出せるのが「メタ思考」である。
例えば、「明日会社がなくなるとしたら、今何をするか?」といった極限状態に身を置いて思考をめぐらすと、今まで思いつかなかったようなアイデアを生み出すこともできるのだ。
◽◽◽◽◽◽◽◽◽◽
シン・イノベーション理論ーー組み合わせて、ズラす。『東リべ』
『東京卍リベンジャーズ』は、「ヤンキー」と「タイムスリップ」という固定ファンに限定された題材を組み合わせ、一般大衆向けに展開してヒットした。
言い換えれば『組み合わせて、ズラす』。
これはビジネスにおいても実践できる、イノベーションの一手法である。
任天堂を例に挙げよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?