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玉川温泉自炊部へ持って行くものリスト

自炊の湯治宿は世の中に沢山ありますが、それぞれに違うので「何を持って行くべきか」に迷いますよね。湯治宿は普通のホテルなどとは違います。知らずに行って驚くくらいならちゃんと準備をして快適に過ごしたいですよね。今回は玉川温泉の自炊部に持って行くものについて解説してみたいと思います。

玉川温泉のウェブサイトで「アメニティはないです」と書いてあったとしても、「アメニティ」がどこまでのものを指すのかよくわからないですよね。玉川温泉の自炊部でアメニティはないという言葉はまず「タオルはない!」ということを意味します。

売店でタオルは売ってるのでうっかり忘れても買うことはできますが、「持ってくるのを忘れた」というのは意外と人にストレスを与えますから、できる限り穏やかな気持ちで過ごせるように持って行くものリストはあったほうがいいですよね。山奥なので買いに行こうにもすぐにはお店にたどり着けないですし。売店で買えるものならいいですがないことも多いので。


玉川温泉はネット上の口コミなどでなんとなく想像がつくと思いますが、保養を目的とした施設ではなくガッツリとした「療養」のための施設です。

保養や観光目的なら新玉川温泉が素敵です。ご飯も豪華らしいです。私は食べたことないけど。

外岩盤や大噴に近いのは通称本玉と言われている「玉川温泉」のほうです。こちらは「旅館部」と「自炊部」に分かれています。旅館部は普通のホテルみたいなお部屋でベッドがあります。自炊部も最近改装が進んでいてベッドの部屋が徐々に増えているようですが、こんな感じの和室が多いです。

お掃除はちゃんとしてあるので不潔なことは全然ないです。ちゃんとしてます。エアコンはないですがストーブが置いてあります。暑い時期は扇風機に変わります。

建物の中には共用のキッチンとダイニングとトイレとランドリールームがあります。キッチンとダイニングは去年改装されたばかりでとてもきれいです。


お部屋の中に入ると思わず目が行く部分があります。

服をかけるためのフックがついているんですが、その台座の木の部分に穴が沢山開いています。これは100均などで売っているねじのフックをこの穴に入れて洗濯物干しの紐などを括りつけて室内干しをした人たちの痕跡です。

最近乾燥機の数が増えたのですが少なかったころは乾燥機が開くのを待っていられなくてみんな部屋干ししてました。夜中にストーブをつけておくと部屋が乾燥して喉がイガイガするので濡れたタオルを干すために使うという人もいました。

乾燥機は1回100円で回せるんですがしっかり乾かないので2回回したりしていると凄く時間がかかってしまいます。順番待ちをして乾燥させてという作業をしていたらお風呂に入る時間が無くなってしまうので、待つのが嫌な人は部屋干しを選ぶと思います。


いろんなお部屋にお邪魔をしたことがありますが、乾燥機派と部屋干し派がいて部屋干し派のほうが主流かも。皆さん洗濯物干しのロープとフックを持て来ていて使っていました。

洗濯用具:
 ・洗濯物干しのロープ
 ・フック
 ・洗剤、柔軟剤、漂白剤
 ・洗濯物干し
 ・ハンガー
 ・洗濯ネット

洗濯するだけでこれだけ必要なので荷物の運搬が大変です。車で来る人や長期滞在の人は道具を持ってきて部屋干しをして、短期滞在の人なら持って来ずに乾燥機で終わらせるという人が多いかもしれないですね。

ハンガーは宿に備え付けのものがありますが洗濯して干そうと思うなら絶対足りないので部屋干し派には必需品です。

うちの場合は子供がおねしょをしかねないので防水シーツなどを持ち込んでいます。ペットシーツと併用して洗濯の枚数をできるだけ減らしていますが、シーツのような大物を干す場所も用意されています。

洗濯し終わったのになかなか取りに行かないでいると、かごに出されておいて置かれます。次の人が洗うためにそういうルールになっているのですが、この時洗濯ネットに入れておくと中身を見られないので安心だと思います。大きめの洗濯ネットを持ってきている人が多いですね。

この温泉は自炊部にタオルの備え付けがないので持って来なかった人の中には購入するのを嫌がって盗難をする人がいます。私は生まれて初めて玉川に行ったときに12枚のバスタオルを持って行きました。楽天トラベルの口コミでタオルの紛失が多いから想像の5倍は持って行けと書いてあったんです。それで沢山持って行ったんですが1週間で残り4枚まで減りました。8枚盗まれたんです。最近は小さいタオルを沢山持って行くようにしてバスタオルは持って行かないです。これは売店で売られているバスタオルの値段が高いから小さいタオルよりも盗難にあいやすいということだと思います。

タオルの盗難を防ぐ方法
 ・バスタオルよりも小さいサイズのタオルを活用する
 ・綺麗なタオルを持って行かない
 ・特徴のある柄のタオルは盗られにくい
 ・タオルも洗濯ネットに入れて洗濯をして目につかないようにする
 ・名前をかいておく

洗濯ネットを開けてまで中を見たがる人はあまりいないです。洗濯をしようとしてふたを開けた時に目についたタオルを持って行く人が多いと思うので、ネットに入れるだけでかなり違います。


私はキッチンで食材を盗難にあったことがあります。その時におばあちゃんたちから「ここでは名前は絶対に書かないとダメ。恥ずかしがってたらなんでもかんでもなくなっちゃうから貴重品は持って来ないか最低限のものだけ残してフロントに預けるかしないと!」と言われて、油性ペンを渡されました。持ってくるものにはあらかじめ名前を書いておき、購入品には後からかけるように油性ペンを持参しているおばあちゃんが大勢います。本当に書いておいた方がいいですよ。

・名入れ用油性ペン


次はお風呂でつかうものでしょうか。

・お風呂用バッグ
・タオル
・ワセリン
・化粧品セットなど
・シャンプー、リンス、ボディソープなど

シャンプーとリンスとボディソープは備え付けのものがありますが自分の気に入ったものを持ってきている人も大勢います。

なくてもいい人もいるかもしれませんが、お風呂に持って行くものを入れておく袋があったほうが便利だと思います。お風呂の前にロッカーがあるので部屋の鍵やスマホなどを入れておくことができますが更衣室には持ち込まないほうがいいです。

ワセリンは湯ただれができた時に塗るといいです。毎回湯ただれができる場所には予防のために塗っておくと酷くならないです。

・歯ブラシ、歯磨き粉
・化粧品

これらは洗面所で使う人もいれば更衣室で使う人もいます。

本気の湯治で来ている人は玉川温泉のお風呂は出た後も3時間くらいは頭から汗が噴き出るというのを知っているのでショートヘアの人が多いです。髪が長ければ湯冷めをして風邪をひいてしまうし、1日に何度もお風呂に入るので毎回ドライヤーをするのも手間です。ドライヤーはいくつも設置してありますが時間がかかるし待つのが嫌いな人は髪の毛を短くしていますね。


更衣室で脱いだものが全部無くなってしまっているという盗難騒ぎはこの4年で2度見たことがあります。単純に「パンツがない!」と言っている人はもっと頻繁に見かけます。女湯の更衣室には女性しか入れないので、犯人は女。なぜパンツがなくなるのかサッパリ意味が分からないですよね。

更衣かごの中身が全部無くなるなら嫌がらせを受けたのかなと思いますが、パンツだけなくなるというのはどういうことなんでしょうか。

「新しくて可愛くて綺麗なパンツほどよくなくなる」と皆言っているので盗んだ人は履いている可能性があるらしいんです。他人が履いたパンツを履く人の気持ちは全く理解できないですがコンスタントになくなるんですよ。

その対応策としていろいろなおばあちゃんが編み出した技があります。

・高級なパンツははいてこない
・捨てても良いようなパンツを持ってきて最後は本当に捨てて帰る
・パンツに名前を書いておく
・そもそもパンツを履いてこない
・成人用紙おむつを持ってくる
・パンティライナーを張り付けておく
・赤パン
・普段から周囲の人とはよいコミュニケーションを心掛ける

普段はパンツを履いているけど大浴場に行くときは脱いでいくという人もいました。洗濯物の数を減らしたい人は捨てられる紙パンツやおむつを持ってきていることが多いのですが当然盗られにくいです。何かを張り付けてあるパンツは盗りにくいのかライナーをつけておくと盗られない説もあります。赤パンの人は皆「盗られたことないわ、赤パン健康法凄い効果あるのに」と言っていたので泥棒には敬遠されるみたいです。「嫌いなやつのパンツを取って捨ててやろう」と思う人もどでかい赤パンを見るとひるんでしまうのでしょう。

このように何を持ってくるかも大事ですが滞在中の持ち物の管理はもっと大事です。なくなってフロントに苦情を言う人は大勢いますがそれで解決はしないので、自衛するしかないです。

下着に限らずあれこれと物がなくなると、なぜこんなに治安が悪いのかと知らない人は驚くと思います。それは地理的な理由があると思います。買い物に車で片道1時間はかかる山の中なので欲しくてもすぐに買えるわけではないんです。公共交通機関を使ってきているような人は特に買い物には行きづらいしので、手癖の悪い人は盗っちゃうのかも。

更衣室に鍵付きのロッカーがあれば違うんだろうけどないし、あっても酸性度数の強いお湯にカギを持って入ったらすぐに変形してロッカーが開かなくなりますよね。私も実際に貴重品用のロッカーのカギが温泉で溶けて開かなくなって宿の人のマスターキーで開けてもらったことがあります。

持ってくるものを決めるときに「これは捨ててきてもいいくらいだ」と思うような古いものや安いものを選んでおくというのも、快適に過ごすための秘訣だと思います。良いものから盗られるので。

もしも自分がウッカリ持ってくるものを忘れた時は誰かに相談するといいと思います。病気を治すという目的が共通しているので湯治場に来た人達はすぐに仲良くなれます。持ってくるのを忘れたときは、案外周囲の人に言うと「あるよ!」と言って貸してくれますよ。

「お醤油貸して!」「あるよ!」「箸がないわ!」「割りばしならあるからこれ持ってって!」などのやり取りは普通です。特に帰宅寸前の人は食べきれなかった食材などを持て余しているので「お願いもらって~!」と言ってくれる人も大勢います。「作りすぎちゃったから食べて!」といっておすそ分けをしてくれたり、味見と称してつまみ食いさせてくれる人も。無理なこともあるかもしれないけど大抵のことは相談したら誰かが力になってくれますよ。

ホテルでも貸出しているものは沢山ありますからね。

困ったらまず相談する!
これ大事!


次は調理器具です。

キッチンには水道とガスコンロと電子レンジとまな板と包丁とフライパンや鍋はありますが、お皿はありません。よくお皿を持ってくるのを忘れてびっくりする人がいます。荷物を減らすためにカップラーメンを買ってきて最初に食べてその器でずっと過ごすという人もいますが、ちょっとした器があるほうが便利だと思います。キャンプ用品の調理器具や食器を持ってきている人も大勢います。ヤカンとポットは設置してありますが21時以降はガスなどの使用が禁止されるので早い時間にお湯を作っている人が多いです。

炊飯器

お米を炊くのに炊飯器を持参しないといけないです。サトウのごはんのようなものやレトルトのおかゆを持ってくる人が多い理由は荷物を減らすことと炊事にかける時間を減らして湯治に使いたいということだと思います。短期の人などは滞在中全部パスタや乾麺のうどんやそばなどの麺類で過ごすという人も見たことがあります。炊飯器を持って行くというのは荷物になるので、皆何とかして避けたいと思うようです。自分の部屋に炊飯器を設置してキッチンで洗ったお米を持ってきて部屋で炊きます。

電化製品は火山性のガスで壊れやすいのでみんなできるだけ持って行きたくないんです。

炊飯器はフロントにいえば1日300円でレンタルできます。初日にレンタルをして滞在期間中に必要なコメを全部炊いて冷凍しておくというおばあちゃんを見たことがあります。それも1つの方法ですね。うちの子供は炊き立てのお米じゃないと食べてくれないときもあるので大きな炊飯器を持ち込んでいますが、2合炊きや3合炊きのおかまを持ってきている人も多いです。

探せば意外と安い商品も見つかるので電気屋さんを覗いてみるといいと思います。


私は次のものを持って行っています。

調理器具:
・5.5合炊きの炊飯器

・薄っぺらいタイプのまな板
・小さめの包丁
・小さめのキッチンバサミ
・小さめの深型フライパン
・米を洗う時のザル
・トング
・保存容器
・食器、スプーンとフォーク、割りばし、ストロー
・使い捨ての布巾
・水切りマット
・ジップロック
・ゴミ袋
・洗剤、スポンジ、キッチン泡ハイター

最低限これだけあれば快適だと思います。フライ返しや菜箸などは沢山あるので洗って使えば大丈夫です。まな板を共有するのは私は嫌なので持ち込みますが持ってきていない人も大勢います。ここには食器の洗いかごがないので私は水切りマットを持って行っています。布巾を干すところはありますが共用なので誰がどんな使い方をしたのかわからなくなります。それで私は使い捨てのものを使っています。

フライパンも用意してありますが、テフロン加工が剥げているものも多いので私は持って行きます。目玉焼きすら焦げ付いてしまったらうちの子は食べてくれなくなってしまうから。

調理器具はどんな料理を作るかによるので何が必要かは本当に人によると思います。作りたいものがつくれないよりは荷物になっても必要だと思うものを持って行ったほうが快適に過ごせるはずです。


私が持ち込む食品は次の通りです。

食材:
・主食(米、レトルトのおかゆ、さとうのごはん)
・水分(ペットボトルの飲料水、ジュース)
・調味料(砂糖、塩、味噌、醤油、米粉、キャノーラ油、ポン酢、マヨネーズ)
・いつも食べているもの(海苔、梅ペースト、鰹節、あんこ、シーチキン、ブドウ糖)
・生鮮食料品(野菜、肉魚など)
・おやつ

炊飯器を持ってきていても、うちの場合は子供が急におかゆが食べたいと言って来たりするのでいろんなタイプのお米を持ち込みます。到着した当日や帰る前の日は疲れていて何もしたくないので缶詰やすぐ食べれるものをいくつか持って行きます。

特に体調がよくないときに便利ですね。具合の悪い人達が行くわけですしお湯はハードな薄い塩酸ですから体調不良になった時の食事もある程度考えておくべきだと思います。

玉川温泉で買い物をするならば売店かスーパーに行くことになります。売店は店頭に置いていなくても予約をすればすぐに取り寄せてもらえます。売り場になくても倉庫にあったら出してもらえます。

JRの田沢湖駅を使う人はグランマートでお買い物をする人が多いです。玉川に来る時にJRで来る人はこちらでお買い物をして、配送してもらうみたいですね。そうすればバスで玉川温泉に来る間に荷物を持って来なくても済むので。


車がある人は鹿角の方面に行くといろいろお買い物ができて便利です。鹿角方面に行けばお買い物もしやすいです。

いとくはお惣菜やお寿司が人気です。

マルホンカウボーイは激安スーパーで値段の違いに驚きます。玉川に来る人の間で噂になるスーパーです。

玉川温泉に車を置いておくと凄く痛みます。4日に1回は洗車したほうがいいです。洗車するならこちらがおすすめ。自動洗車機がありますが使うとクーポンが出てガソリン代が安くなります。普通なら178円くらいが妥当な時期でも142円とか言ってるヤバイところです。本当に安くて怖くなるガソリンスタンドです。お買い物に行ったときにちょうどいい場所にあります。

お土産物を買うなら、このスタンドの向かいに道の駅があるのでお勧めです。

農家さんが持ち込んだ野菜なども売っていて秋田県でしか食べられないようないろいろなものを売っていてとても楽しいです。


これらのお店は玉川温泉から一本道なので曲がることなく一気に来れます。そのままずっといくとワークマンやドラッグストアが沢山あります。「思ったより寒かったから服を買いたい」というならワークマンがおすすめ。大きめのいとくでは服も売っています。その隣にダイソーがあって湯治客にとって必要なものを買いやすいです。軽いお皿とか、日よけとか売ってるので。


玉川温泉の常連さんたちに人気の豚肉屋さんがこちら。直売店なので美味しい国産豚が買えます。美味しいです。

・保冷バッグ

私は折り畳みできるタイプの保冷バッグを利用しているのですが人によっては冷蔵庫に入らないものをクーラーボックスに入れて使っているようです。

鹿角方面も田沢湖方面も、お買い物に行くと片道40分以上はかかります。アイスクリームなどはパピコみたいなタイプのものしか買えません。冷凍食品も運んでくる間に溶けちゃいますね。ナマモノが痛んだりしないように保冷バッグを持って行くのは大事なことだと思います。スーパーで氷をもらって冷やしながら帰れば大丈夫です。100均で売ってるようなものでもいいのであると便利です。

玉川温泉でスマホが壊れたという人はとても大勢います。多くの人はジップロックに入れてスマホが壊れないように予防していますが、ついついめんどくさくて取り出したまま使って壊しています。専用のケースに入れてしまえばOK。

・スマホ用防水バッグもしくはジップロック

放射線の影響で壊れることもあるので外岩盤には持って行かないという人も大勢います。気になる人は電波遮断ケースに入れたほうが安心かもしれないですね。足湯はしゃべる相手がいないと暇なのでついついゲームなどをしてしまう人がいますが、壊れたという人の多くが足湯で長い間スマホをいじっていたと言っていたのでどんなに暇でも足湯でスマホをいじるのはよした方がいいと思います。


外岩盤で大体の人が使うのが、次の通りです。

 ・ゴザ
 ・大きめのタオルかタオルケットか毛布みたいなもの
 ・寝袋
 ・人によっては枕や座布団
 ・足の悪い人は折り畳みの椅子やクッション
 ・それらを入れておく大きめのカバン、リュックなど
 ・日焼け止め
 ・サングラス
 ・水筒
 ・つばの大きい帽子やサンバイザー
 ・日傘
 ・懐中電灯

これは別に全部持ってくる必要はないんですが、最低限ゴザはないと困ります。それと帽子ね。最近はゴザではなくこんな感じのものを持ってきている人も増えました。ゴザに比べて軽いので移動も楽です。私はダイソーで500円で買ったこんな感じのマットを使っていますが十分です。

日焼けを気にしない人は日焼け止めは要らないでしょう。でも想像を絶する日焼けをする場所なので甘く見ないほうがいいです。あとに残るタイプのヤバイシミそばかすが大量にできる山ですから女性は要るよ!!!絶対要るよ!ないと後で後悔するよ!

おばあさんはシミができることをもう諦めちゃってる人が多くて持ってきていないことが多いけど忘れた人は皆発狂して私に借りに来るから要ると思います。サングラスもないと外岩盤を1時間もすれば目が痛くなります。

日傘はなくても最悪ホテルの傘を借りれるので私は持って行かないですが、ゴルフ用の大きな傘を持ってきている人やキャンプ用品の大きな日よけを持ってきている人はなんだか快適そうだなーと思います。

早朝や夜中に外岩盤で過ごす人は薄暗い道が危険なので懐中電灯を持ってきている人が多いです。私は車いすを押して暗い道を通るのが嫌なので持って行っていませんが熱心な岩盤好きの人は持ってきてるみたいです。

サンバイザーは2回盗難にあって、帽子は1回盗難にあいました。脱いでそこらへんにおいておくとなくなるので、大きなカバンに入れて保管したほうがいいです。なんでもその辺に置きっぱなしにしないことが重要です。

盗まれるものの順番は必要なものの順番なので「帽子」は絶対に必需品です。特に晴れた日の外岩盤は熱中症になりかけるくらい熱い日もあります。無理して頑張りすぎる必要はないのだけど周りの人が頑張っているとついつられて長居してしまいます。あとで具合が悪くなってもいけないので日差し対策だけはどんな時でもしておいた方がいいです。

寝袋を持ってきている人は多いです。夜中に布団だけだと寒いから寝袋で寝るという人もいれば、外岩盤で寝るのに使うという人もいます。マミー型の人が多いですが、封筒型のものは開くと大きくなるので複数人で行くなら便利だと覆います。

私は片道二泊三日かけて玉川温泉まで行くのですが、そのうち1回は車中泊をします。もう1回はどこかの温泉に入りに行って泊まります。車中泊をするときは寝袋があったほうがいいですよね。封筒型の羽毛の寝袋を1つ持っていて、車の中ではそれを開いて子供と2人で使っています。

外岩盤のテントの近くには岩の間から湯気が出ているところがあります。危険なので入ってはいけないことが多いのですが、普通の場所からも湯気が出ている穴があってそこに食べ物を入れておくと簡単に調理ができます。いわゆる地獄蒸しというやつですね。たいていは卵やジャガイモなどをネットの袋に入れて紐をつけて木の棒などに引っ掛けてつるして作っているみたいです。私はやったことがないのですが、食べ物に新聞紙を巻いて袋に入れている人をよく見ます。「新聞持ってない?!」「紐あるかな?」「袋が欲しいんだけど!」と捜索している人を見かけますがわざわざ持って来ないと手に入らないと思います。やりたいならあらかじめ準備しておいた方が楽しめますね。

常連さんの中にはお風呂用のバッグと、外岩盤用のバッグを分けて用意している人が多くいると思います。特に外岩盤は荷物が多いのでバラバラに持つよりは1つにしてしまいたい人が多くて、キャスター付きのバッグや大きめのリュックサックを持っている人が多いです。

私は外岩盤に行くときは車椅子を持って行くので、車いすに取り付けているタイプのバッグが便利なのでほとんどそれに入れます。あとはダイソーで300円で買ったバッグにおやつとかを入れて持って行ってます。


おばあちゃんたちの中には手作りのバッグを作ってきている人もいて湯治バッグは個性豊かで本当に面白いですね。ゴザを入れる専用のケースを手作りしている人もいますよ。

外岩盤は地熱が高いので安いスニーカーをそこら辺に置いておくと靴の裏側がべろりとはがれて壊れてしまいます。脱いだときは高い場所にぶら下げるとか、何かモノの上に置いて直接地面に触れないようにする工夫が必要です。

・S字フック
・紐

こういったものを使って靴をぶら下げている人もいます。シューズケースに入れるというのも見たことがあります。



薬や体温計は持って行った方がいいと思います。湯あたりをしたときは熱が出ますが自覚がないと対応が遅れるのでちょっと変だと思ったら熱を測るようにしておいた方がいいです。体重計や血圧計はホテルに設置してあって誰でもすぐに使えます。

・薬
・体温計
・保冷剤

保冷材は食材を沢山買ってきたときに冷蔵庫に入らない分を保冷バッグに一緒に入れて使います。具合が悪くなって熱が出たら人間のために使います。私は2つ持って行っています。


次は服ですね。

・防寒用の上着
・軽く羽織る上着
・ジャージ上下
・長袖のトレーナー
・半袖のTシャツ
・下着、靴下
・ニットキャップ

雨でも外岩盤する人とか必要な人はカッパがあったほうがいいかも。ニットキャップは外が寒い時に必要なものですが夜中に室内が寒くてもあったほうがいいです。

それ以外だと、

・電気毛布

暖房をつけていても夜中に寒くて眠れないことがあるので、私は電気毛布を持って行くのは必須です。ストーブの灯油の追加は別料金なのでそれが嫌な人は電気毛布を持ってきている人も大勢います。ないと寒くて寝れないです。

・エアーベッド

和室で布団だと足腰の弱った人には厳しいです。立ち上がるたびに痛い思いをしますがベッドだったら楽ですよね。和室の宿でエアーベッドを持ち込むだなんて禁じ手のように思えますが持ってきている人は案外います。

ただし玉川は4.5畳の部屋と6畳の部屋があるので、狭いお部屋に2人で泊まる場合エアーベッド2個を膨らませるとギチギチになってしまって生活できなくなります。1人で泊まるならアリかなと思います。3人部屋で3個広げているおばあちゃんを見たことがありますが広い部屋だったので大丈夫でした。普通ならなくてもいいものですが足が悪い人には必要だと思います。


私が初めて玉川を訪れたのは8月でしたが、「今日寒いね、ダウンジャケット持ってきてる?私2つ持ってきたから1つ貸してあげようか?」と隣の部屋の大阪からきたおばあちゃんに言われたくらい寒かったです。元々東北に住んでいる人は「暑い」と言っていましたが、私には「暑いうちには入らないよ」と思うような気温でした。

寒さ対策の必要性はその人個人の寒暖耐性によると思います。でも大抵の人が「思ったよりも寒かった」と言う山の上にある温泉なので、ヒートテックを重ね着したり小さくたためるタイプのダウンジャケットやベストを持ってきている人は多いです。

・スリッパ、上履き

絶対に忘れてはならないのは「スリッパ」です。宿の中で履くための上履きとしてスニーカーを専用で使う人もいます。スリッパだとパタパタと音がして夜にトイレに立った時とかに音が響いて起こしちゃうかもしれないと気にする人などはスリッパ以外の靴を使っています。

岩盤は熱いけど宿の中は正直足元が冷えるんです。だから備え付けのスリッパを履いているとせっかく体を温めに来ているのに冷えちゃうと思うんです。樹脂製の履物などは当然冷えるので、ボア付きのものを履いてる人もいます。昼間暖かくても山の上は朝晩が恐ろしく冷えます。

・トリプルタップ

お部屋で暮らしやすくしようとおもうならコンセントの位置や数が微妙に使いづらいので、トリプルタップはあると便利です。炊飯器、スマホの充電、電気毛布という感じで使うとしたら、普通の3個口くらいの電源タップは1つ持っていると便利です。

・収納ケース

湯治部の和室は収納が押し入れと壁に取り付けられた棚しかないのでどうやったって部屋が散らかって見えるんです。それでこういうタイプの収納を使う人もいます。荷物を持ってくるときに車で来る人ならこういうものに入れて持ってくるだけでいいので荷ほどきの手間がかからなくなります。

最初は私もスーツケースに荷物を入れて持って行ってたんですが、長期の湯治なので荷物が多いんですよ。ただでさえ部屋が狭いのでからっぽのスーツケースを置く場所が惜しく思えて、これでいいかなと思うようになりました。

車以外で来ている人は

 ・新幹線とバス
 ・飛行機とタクシー
 ・飛行機とバス
 ・バス

という人が多いようです。

その場合は荷物は次のような運び方になります。

・荷物を先に郵送する
・スーツケースに必要なものを入れて持ってくる

全ての荷物を送ってハンドバック1つで来るのがいいという人もいます。そういう人に人気のサービスがこちら。集荷に来てもらえて復路の手続きもホテルに預けるだけで楽です。


また常連さんたちは玉川で使うものはホテルに預けるサービスを使っています。1回2000円で専用の段ボール1つの荷物を預けられます。

ゴザなどは家に持って帰っても使わないですもんね。硫黄のガスのにおいが服に染みつくので家では着られないといって預け荷物に入れてしまうそうです。炊飯器はビニール袋に重ねて入れたりラップをぐるぐる巻きにしてあずけるらしいですよ。

そうすれば次からは持ってくる荷物も減るのでかなり移動が楽になるはずです。



最後におばあちゃんたちから「私もそれが欲しい」と言われたものを1つ。それが旅行ポーチセットです。

以前旅行に行くときにAmazonで買って普通に使っていたんですが、見た人は便利そうだと思うらしくて「どこに売ってるの?!」と聞かれました。

湯治と言っても旅行は旅行ですよね。だからこういうものが便利だと思います。いろいろ仕分けしたりするのに楽になるので。シューズケースとかあると絶対使いますし。

私は荷物を減らすのが苦手なのでどうしても「軽い夜逃げかな?」と思うレベルの量を車に乗せていく羽目になるのですが、子供のオムツや食材を持って行くとなるとどうしても仕方がない部分もあります。どこでも売っていないものも中にはあるので。

少ない荷物で上手にやりくりしている人を見ると、キャンプ用品を持ち込んでいる人が多いですね。今度専門店でいろいろと物色してみたいと思います。



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