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玉川温泉の湯ただれの消し方

玉川温泉という温泉はpH1.2の強酸性湯です。「温泉に入りに来た」と思ってお湯に入ると大変なことになります。トイレの酸性洗剤と同じくらいの酸性度数なので、普通の人間の常識からすると「そんな酸性度数の強い湯に入れば皮膚が大変なことになるのでは?」と想像がつくと思います。当然無防備な入り方をすれば皮膚に穴が開いて膿と血がそこから出て何か月も皮膚に炎症を作る「湯ただれ」と言うものが出来上がります。

よく「玉川温泉で癌が治った」という話を聞いて「温泉ごときで癌が治るわけがないだろう」と思う人がいますが、玉川温泉は普通の温泉ではありません。普通のお風呂の感覚で入ると皮膚が爛れてケガをします。それは火傷のような跡になります。ですからきちんとした入り方を学んで「薄い塩酸に入るのだ」という自覚がなければ湯治は成功しません。

そして玉川温泉と切っても切り離せないもの、それが湯ただれです。皮膚に穴が開いてただれて膿と血がでてかさぶたができますがこれは病気が治っていくことに深く関係があります。殆どの人に多かれ少なかれ湯ただれは出るのですが、頑張って入って病気が治っても体に酷い傷が残ったのではちょっと残念ですからね。これをきれいに治す方法を実践してこその湯治ですよね!


それにはまず湯ただれというものがどんなものなのかを知る必要があります。

玉川温泉と切っても切り離せないもの、それが湯ただれです。皮膚に穴が開いてただれて膿と血がでてかさぶたができます。

小さい穴

こんな感じですね。


まず湯ただれには良い湯ただれと悪い湯ただれがあります。

悪い湯ただれは、長時間お風呂に入って無理をしてしまったときに出るもの。これは火傷に似ていてジクジクと痛みます。そして皮膚に傷が残ってしばらく治りませんし、当然効果のある入り方ができていないということなので病気も治りません。お風呂の中で皮膚を掻いたりするとこの悪い湯ただれができやすいです。宿に着いて初回のお風呂に入るときに体をしっかりと洗って垢を落としてから入ると皮膚がかゆくなることはないのでついついひっかいてしまうということも防げます。悪い湯ただれが沢山出てしまうとお風呂に入る度に痛みで耐えられなくなり湯治を継続することができません。「長時間」と言っても人によってどのくらいが「長い」と言えるのかは違うのでちょっとでも異変を感じたら無理をせずにすぐにお湯から上がることが大事です。

玉川温泉には次の4つの痛みの段階があります。

・ちくちく、かゆかゆという皮膚表面の痛み
・グサグサと針で体の奥まで刺されるような痛み
・う~~~~!というのけぞるような痛み
・ねじ切れるような痛み(病気が治るときに感じる効く痛み)

他人に体を掴まれて勝手に雑巾絞りにされたような痛みが「ねじ切れるような痛み」で病気が治った人はこれを感じている人が多いです。ただコツが必要なのでだれでもすぐこの痛みを体験できるわけでもなくて、ギュウウウウと絞られるような感覚を知っている人は少ないです。

普通の人はお湯の中に入っているとちくちくとした感じが皮膚の表面全体で起こります。ちくちくを我慢しているとグサグサがやってきます。何も知らないでお風呂に入っているとこの痛みを我慢すれば病気が治るのだろうと誰もが勘違いをしますが、この痛みは悪い湯ただれを簡単に作ります。

長い間お風呂に入っていると手を思わずグーにして後ろにのけぞってしまいそうな痛みを感じます。誰もがこのポーズに自然となって「う~~!」という声が出ます。これは中途半端に効いている状態で完全ではないですがある程度効いています。頭から脂汗が沢山出ます。運よくここからねじ切れるような痛みに持っていければいいのですが少し難しいです。湯あたりを起こしかけていて危険な状態の時にもなります。注意が必要です。

長く入って我慢したからといって病気が治る痛みは来ないんです。そして良い湯ただれも出ません。

入り方にコツがあるのでそれさえすればすぐにギュウウウウというねじ切られる痛みは来ます。このねじ切られるような痛みが来たときは体のどこかに穴が開いて膿が沢山出る良い湯ただれができやすいです。

良い湯ただれは、クレーター状の穴が皮膚に開いて膿が出てきます。この穴は小さいものもあれば大きいものもあります。膿はお風呂から上がると徐々に消えかさぶたになっていきます。

女性は首周りに出る人が多くてこんな感じになります。

病気の人に出る一般的な湯ただれです。出始めは皆こんなものです。

ボワーッと広がった悪い湯ただれ

そこそこのグロ画像ですね。でもこれが悪い方の湯ただれです。これは去年の5月の画像ですが今はもうほとんど消えて綺麗になってします。帰宅後のケアを頑張ったので!

無理をした時の湯ただれはこんな感じで盛り上がってきます。これらは数か月できれいに消えますが、出ちゃったら不安になりますよね。それに他の湯治客のメンタルもそこそこえぐります。他人のを見てるだけでも痛そうでちょっと辛いですもんね。

小さい穴は数ミリ程度ですが、大きな穴は3cmくらいになってそこから手ですくえるほどの量の膿が出てきます。数日後には傷が小さくなっていて数か月で目立たなくなります。痛いことは痛いのですがそれほど痛くないというか、続けてお風呂に入ってもワセリンを塗っておけば叫ぶほどではありません。

良い湯ただれは何種類かあって、「治療中によく出る湯ただれ」は大浴場で他の湯治客の肌を見てもよく出ています。長期滞在している人の肌を見ると「病気が治った後に出る湯ただれ」も出ていて、初期に見られるものとの違いに気づけるはずです。治った後に出るものは1つ1つは少し小さくて傷の深さが浅いです。びっしりと数多くのツブツブが沢山出ます。

治りかけの小さい穴
治りかけで出るものは浅いが数が多い

浅くて1つ1つから膿が沢山出ます。傷の治りもとても早いです。

私は乳房にしこりがあったのですが湯治で治していると、ある朝しこりが消えていました。触るとそこにはフカフカとした袋状のもののような感触がありました。指で押すとかなり痛いです。この袋状のものは「腫瘍のあったスペース」ということでしょう。この痛い場所の上の皮膚には「治った後に出る小さな湯ただれ」が出ていて、前の日の夜に更衣室でおばちゃんたちと「これが出たよ」という話をしていたんですよ。それを見たおばあちゃんは「じゃあもう帰っていいね、長く居すぎると体が大変だから」と言っていました。湯ただれは「湯治による治療の進行具合」を知り、「湯治のしすぎ」「入りすぎ」を予防するための目安にもなります。

湯ただれの見た目には沢山の種類がありますが、形状を見てそれを判断するわけです。


また反射区のように病気のある場所によって湯ただれが出る位置が変わります。

大抵は病気がある場所のすぐ近くにできますが、そうではない人もいます。乳がんの人は胸と喉にできやすいです。背骨にそって出る人もいます。胃がんの人はやはりお腹の全面や胸が多く、女性は大体胸と喉に出やすいと言われています。でも肝臓がんや皮膚がんの人はどちらかというと腰の上のところに出やすくて、スネに出ている人も多いです。糖尿病の人は腰とスネがセットの人が多いですね。太ももの外側に出ている人はリンパの病気の人が多いという印象でした。脳に関する病気の人は肩の後ろから二の腕の外側にかけてブツブツがよく出ます。

この湯ただれの反射区に関する知識は医学というよりは統計学です。「この病気の人はこの部位にただれが出ることが多かった」という経験からくる知恵です。お湯の中で皮膚をガリガリすればその場所に悪い湯ただれができてしまうのでそれはあまり視野に入れず「良い湯ただれができた場所」を正しく判断しないといけないです。

これによってわかることは今体の悪い場所がわかるというだけではなく、まだ発症していないものの次に病気になる場所もわかるのです。人によって毎回同じ場所に出る人もいれば違う場所に出る人もいます。

私が湯治を始めたばかりの頃は胸の周りにしかできませんでしたが、今回の湯治では腰やスネにも沢山出ました。二の腕にもできました。おばあちゃんたちに「次はここかもね。心臓に気をつけなさい」と言われたのですが、ちょっと階段を上がっただけでも動悸がするので自覚症状はあります。湯ただれを見ながら気をつけようと思いました。

一番大きい湯ただれは3cmくらいの大きさでした。できた時は「大丈夫かな?」と驚きましたが次の日には小さくなっていて3日後にはあんなに大きかった傷が完全にふさがっていました。写真を撮っておけばよかったと思いましたがあっという間に治ってしまったんです。

穴があいた翌日、半分以下のサイズになったところ

穴が空いた次の日には3cmから1cmくらいに小さくなっていました。

私たちは見慣れていますが、一般常識で考えると「3cmの穴が開くとかやばくない?」と誰もが驚く状況です。手のひらにすくえるほど大量の膿が出るんです。知らずに来てビックリしてる人大勢いますよ。

難しい病気が治るときほど大きな穴が空きます。穴が大きいときは傷跡が残りやすいですが病気を取り去ってくれた証拠ですから皆それを大切に思えて人に見せびらかしたくなるようです。私も大勢から見せてもらいました。


何の病気でもない若い人が玉川温泉の湯に入ると痛くもかゆくもないらしく湯ただれも全くできないと言います。時折観光できた人が中で小説でも読みながらじっくりと数時間入っているのですが、痛みに耐えかねている人たちからものすごい異質なものを見る目で見られて「え?え?」と驚いたりしています。ものすごい痛い風呂で平気な顔をしているのだから「あの人なんなの?!なんで痛くないの?!」となるのは当然ですよね。若くなくてもずっと健康で病気一つしたことがないというおばあちゃんも「全然いたくないけど?」と言いながら長時間入浴していました。

健康な人は玉川温泉のお湯が痛くなくて湯ただれもできないのです。興味深いですね。

私が初めて玉川温泉を訪れた時、知らないおばあちゃんから「湯ただれが出たら治るからね。でも良いのと悪いのがあるから見極めないといけないよ。湯ただれは何でも教えてくれるよ。入り方が間違っているとか合っているとか、どこに病気があるかとか。だから湯ただれを怖がってはいけないよ。ちゃんと教えてくれるからね。湯ただれが出る程入るととても疲れるからしっかり寝て休んでね、ご飯も普段の倍は食べるんだよ。お腹がすいてない気がしていてもそれは気のせいだからね。沢山食べるんだよ。源泉水を売店で売ってるからあれを買って帰って毎日湯ただれに塗るときれいに治っていくからね。そのまま放置したら傷になるけど綺麗に治す方法もあるんだよ」と習いました。私はその通りにしたのでちゃんと治りました。

ここまでをまとめると

・湯ただれには良い湯ただれと悪い湯ただれがある
・悪い湯ただれは痛いけど良い湯ただれはそこまで痛くない
・良い入浴の仕方が出来ればよい湯ただれが出る
・悪い入浴の仕方をすれば悪い湯ただれが出る
・良い湯ただれは数か月できれいに消えるが悪い湯ただれはずっと残る
・良い湯ただれには反射区のようなものがあり、どこに出たかで病気のある場所などがわかる、未病もこれで大まかに診断できる
・病気が一気に治るときは巨大な穴が開いて膿みが出るがすぐに治る
・病気が治った時に出る印のような湯ただれも存在する
・湯治を終了すべき「入りすぎ」を知らせてくれる湯ただれもある
・健康な人が玉川温泉に入るといたくもかゆくもなく湯ただれも出ない
・湯ただれができた時はとても疲れるのでよく眠ったほうがいい
・湯ただれが出た時はお腹がとてもすくのでご飯は普段の倍は食べたほうがいい

ちょっとこれとても興味深いと思いませんか。もし知らずに入っていたらどれがどんな湯ただれかなんて見分けはつかないと思います。でもじっくり観察してみるといろんなことがわかるんですよ。



ではここから湯ただれの消し方を勉強していきましょう。


湯ただれは放置すると火傷のあとのようになって残りますができるだけ綺麗に消す技術が存在します。

①湯ただれが出たらワセリンを塗って玉川のお風呂に入る

②家に帰るときにアルカリ性の志張温泉に入ってリセットして帰る

③玉川温泉の源泉を売店で買って帰って毎日その水を傷のある場所に塗って、傷がなくなるまで塗り続ける

私は玉川の源泉水を4か月塗り続けたら全くどこに傷があったのかわからないくらい綺麗になりました。アロエの汁もかなり傷がきれいになりました。

④ハイドロキノン含有クリームを塗る

でも一番効いたのはこちらの商品です。ハイドロキノンと玉川温泉の相性は最高で、今まで気になっていたシミそばかすが一緒に消えました。

3~4%くらいの含有率の商品がよく効くような気がしますが、次回はこちらの商品も試してみたいです。

ハイドロキノンを塗った後は肌が紫外線に対して敏感になるのでこれは帰宅した後に使って完全に日焼けをしないようにしないといけないですね。

朝に源泉水を塗って、夜にハイドロキノンを塗るというのを続けていたらすっかり肌がきれいになりました。

ロコイドのようなステロイドのお薬を塗っている人もいますが比べてみると私はハイドロキノンクリームの方が早くきれいに治ったという実感がありました。

一般的なサイズの湯ただれはこれで治ると思います。ただしどれも根気が必要で何か月も毎日行わなければなりません。3日坊主だと効果はないので続けてください。

大きな湯ただれは傷自体はすぐに小さくなりますがケロイド状に盛り上がって大きな傷になることもあります。穴の大きな湯ただれができた時は出来るだけ早めに傷口を保冷剤などで冷やしたほうがいいです。

大きな穴が開いたときは薬を塗ると変に傷が盛り上がることがあるので余計なことはしないほうがいいというおばあちゃんも大勢いました。冷やすくらいでいいそうです。

大きなかさぶたができた時はできるだけ触らずそのままにしておくとある日突然勝手にポロリと取れます。途中で無理にかさぶたをはがしたりすると後に残りやすいですが勝手に取れるまで放置すると傷は綺麗になりやすいです。指は案外雑菌がいるので気になっても素手で触ったりしないほうがいいです。

小さい傷は治ってしまえば何も気にするようなことはありませんが、家に帰ってしばらくしていると大きな傷口が無性にかゆく感じるときがあります。かゆくて痛くてジンジンとするんです。ちょうど体調が悪くなってきたときでした。それで再度温泉に入りに行くと不思議とその傷が小さくなっていて、病気もよくなっていました。

玉川温泉は定期的に行くと良いと言われていますが、一度できた傷がこのように次に行くべきタイミングを教えてくれるので「これは!」と思ったときに行くと病気に対する効果も高いです。

ここまでをまとめると、

・湯ただれが出来たらワセリンを塗る
・毎回出る場所には予防のためにワセリンを塗ると良い
・大きな穴ができた時は早く冷やしてやる
・小さな穴の場合は薬をハイドロキノンクリームやアルカリ性温泉の水を塗ると良い
・大きなかさぶたができるときがあるが無理にはがしたりせず触らないほうがいい
・帰宅してからは源泉の玉川の温泉水を塗ってやると傷が早くきれいに治る
・ケロイド状に残った傷は病気の再発などを知らせるために痛み出すことがあるので再び湯治をするとよく治る

ということになります。

ハイドロキノンは本当におすすめです。普段自宅で塗るときよりも玉川で塗った時のほうがお肌つるっつるになります。



湯ただれを作るのが怖くて十分にお湯に入らなければ病気の人でも湯ただれは出来ません。ちゃんと入って良い湯ただれを作ってしっかり治して帰るというのが正しい方法だと思いますが、「湯ただれを出さずに治すのがカッコいい」みたいな考え方をしている人もいて、湯ただれを作っている人を見るたびに「頑張りすぎよ!長時間きついのに入りすぎてるよ!」と心配してくれたりします。

温泉の効果を「効かせられる入り方のポーズ」で入浴すると宿に到着して初めて入ったお風呂で開始1分で湯ただれがビッシリ出たりします。悪い湯ただれは長時間キツイお風呂に入って出ることが多いですが、良い湯ただれは短時間で一気に出たりします。だから一概に「湯ただれは長く入ったら出るもの」というわけでもないんです。

詳しくはこちら。


このポーズを覚えたら絶対大丈夫!効く入り方をしていなければ何百時間入ってもノーカウントですが効かせられるようになったら数分で効果絶大です。いい湯ただれがさっと出て病気も良くなります。

何でもかんでも湯ただれはダメという人がいますが、これは良い湯ただれと悪い湯ただれの違いがあることを知らない人ですね。湯ただれはよく知らない人が見ると全部同じに見えるのですが、慣れてくると判別できるようになります。

湯治客の中には湯ただれが出るようなお風呂だと知らずに湯治に来る人も大勢いるんです。皆さん周りの人から聞いた知識をまた人に伝えていくのでその伝言ゲームのどこかでガセネタが混じると間違った知識も伝播しやすいです。

でも安心してください。ちゃんとした入り方をすれば湯ただれは綺麗になります。怖がる必要なんてないんです。


でも怖がりすぎる人は当然沢山いるんです。
どうなるかというと、お風呂に入れなくなっちゃいますね。

怖がる人の殆どが同じことを言うんです。

「湯気を吸うだけで効果があるの~」
「5分入ったら50分入ったのと同じなのよ」
「この山に来るだけでパワーをもらえて病気が治るの」
「湯ただれが出るのは良いことじゃないのよ」
「1回に1分入って出たっていいし1日2回入れば十分」
「長く入っても意味はないの」

これは相当へこたれていますよ。

皆本気で病気を治そうと思ってきてるわけですから、こういうことを言いだしたということは完全な現実逃避です。バンジージャンプを飛ぶ気満々で来たのにスタート直前に固まって身動きが取れなくなっちゃう人みたいな感じでしょうか。

岩盤浴が効果があってお風呂よりも岩盤にいる方がいいという人は確かにいるんです。でもこういう風にお風呂の痛みにビビってしまっている人はお風呂にも入れないだけではなく岩盤にも行けなくなっちゃうんですよね。湯治がストップしちゃうと友達同士でおしゃべりするくらいしかできなくなるんです。そういう時は自分を甘やかしてくれるガセネタに流されがち。

湯治に来たんだから風呂入ったほうがいいということはたぶん本人が一番わかってるはずです。でも痛くてそれができないんでしょう。そういう路線に入ってしまう人がいたら、周りの人はみんな心配するけど励ましの言葉は届きません。


痛いお風呂が怖くなる前に、痛くなくなるポーズで入浴しましょう!このポーズ、本当に効果があります。

この3Dモデルの動きが悪すぎて完全に再現できていないですが、おおむねこんな感じ。

まず、正座をします。片足のかかとを肛門にくっつけてお湯がお尻の穴に入らないようにします。もう片方の足を太ももの上に交差させてデリケートゾーンに密着させて前も後も水が粘膜に触れないようにギュッと力を入れて座ります。はい完成!

お尻の穴に温泉水が入ると体全身が痛くなるんです。一度痛くなり始めたら悪い湯ただれがいっぱい出るし体じゅうどこもかしこも全部痛くなります。でもお尻の穴をガードしたり肛門をぎゅっと締めてはいることができれば痛くないんです。

「健康で若い人は玉川温泉に入ってもいたくないし湯ただれは出ない」と言われていますよね。若い人は肛門括約筋がしっかりと働いているんだと思います。お尻の穴がプカーっと広がってくると人は病気になるんじゃないですかね。

足が悪い人などはこのポーズが難しいこともあるでしょう。その場合は大浴場に人があまりいないときを狙って腕立て伏せ。

肛門に力を入れて!

腕立て伏せをしながらお尻に力を入れて入っているとそのうち普通に入っていてもお尻に力が入って肛門が閉じているのでお湯が入ってこなくなります。

玉川温泉の湯治の1週間前くらいからお尻の穴に力を入れる練習をして臨みましょう!トレーニングは効果があると思います。

痛くないお風呂に入る順番というものも存在します。

一番痛いのは「かけ湯をして源泉100%に入って痛いのでまたかけ湯をすること」です。これは最高に痛いし次から真水をかけただけでも痛くなります。これはただ単に痛いだけの入り方。

・かけ湯をする
・100%に入る
・かけ湯をする

知らない人は皆最初にこれをやってキャーキャー言います。私も初回の湯治でやってしまって泣きました。悪い湯ただれがガンガン出ます。

どうすればいいかというと、かけ湯は一番最初と一番最後の2回だけにしておくんです。

・かけ湯をする
・弱酸性の湯に入る
・最強ポーズで50%に入る
・弱酸性の湯に入る
・最強ポーズで100%に入る
・弱酸性の湯に入る
・かけ湯をする

というように、どこかのお風呂に入る間に必ず弱酸性の湯を挟むと痛くなくなるんです。痛いからといってかけ湯をすると余計に痛くなりますが、弱酸性の湯で慣らしていくと大丈夫。良い湯ただれは出てもそれほど痛くないんです。新しい湯ただれが出るけど古い湯ただれは次々に治っていきます。それが良い湯ただれ。


病気が重いはずなのに湯ただれが出ない人というのも存在します。

この答えは簡単で「食べてないから」です。

この温泉は入ると血糖値が恐ろしく下がる温泉なんです。低血糖でお風呂に入ると湯ただれは出ないんです。痛みも少なくて長時間お風呂に入っていることができます。「痛いけどそんなに我慢できないほどでもないわ」と1時間も2時間もお風呂に入っているのだけど、湯ただれも出ず病気も治らない。

実は玉川温泉には「血糖値をある程度高い値をキープしながら入ってこそ効果がある」という絶対的なルールが存在します。郷に入っては郷に従えで、この山に来た時だけは太ってもいいからしっかり食べることが大事。5000㎉くらいは当たり前に食べないといけない世界です。

1日の総摂取カロリー量を多くすることが重要ですが、病気によってはもう食事が思ったように取れない人もいます。その場合は綿あめとか口に入れて溶けやすいもので糖質を沢山とっておくべきです。湯ただれは出ないけど、倒れたりするのでその予防にも細かくお菓子などで補給できるといいですね。そうすると入浴の効果も高いです。


このように良い入浴ができることが、湯ただれをきれいに消すことにつながります。

「もし消えなかったらどうしよう」なんて考えていると怖くてお風呂に入らなくなっちゃいますからね。


たとえ残ってしまっても「この傷が私の癌を治してくれたのよ。だからこれは勲章よ。あの大変な湯治を乗り越えられた私を褒めてあげたいわ」とやり切った人達は誇らしげに語ります。

私もその一人。大きい穴が開いてしまってどうしても消えずに残ってしまったものはありますが、病気が治ってしまえばその傷は大切な私の思い出です。毎日見てさわって嬉しい気持ちになります。

「私、頑張ったのよ!」って。

でもそれも定期的に入りに行っていると不思議と消えてくるんですよね。
諦めなくても大丈夫。

古代から続くくすり湯の力を信じましょう。


まとめるとこうです!

・しっかり食べる
・ワセリンを塗って予防する
・痛くないポーズで風呂に入ってちゃんとお湯を効かせる
・弱酸性の湯をうまく使って痛みを散らす
・良い湯ただれを出す
・いい痛みが出たらしっかり寝る
・顔などに出たらハイドロキノンクリームが効果的
・帰宅したら源泉水を塗ってケアをする
・湯ただれができることを怖がらない
・痛みを怖れない
・定期的に湯治を続けると古い傷は綺麗に治っていく

これで完璧!
特に帰宅してからの温泉水のケアは傷が消えるまで続けましょう。

3日坊主にならないように!


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