見出し画像

今日覚えたい表現

sans plus
ただそれだけ。(ではない!)

辞書で例文を拾っていきましょう。

・プチ・ロワイヤル仏和辞典
Cette musique est agréable, sans plus.
この音楽は耳に快いが,ただそれだけだ。
C'est un petit divertissement, sans plus.
それはほんの気晴らしさ,それだけのことだよ。
Ce travail prendra environ dix minutes, sans plus.
この仕事は10分ほどしかかかりません。

・ロベール仏和辞典
Il était un élève travailleur, sans plus.
彼は勤勉な生徒だったが,ただそれだけだった。
(この例文には、かなり違和感があります。やはりこの辞書はかなり問題があります。お勧めしません。)
Je le connais, sans plus.
彼を知っているけれど,ただそれだけのことです。

・クラウン仏和辞典
sans plus [plys プリュス]
Je reste 5 minutes, sans plus.
5分間だけいます。

・(アプリの)Larousse
Elle est intelligente, mais sans plus.

・Le Robert mobile
Elle est mignonne, sans plus.

ところで、plus の発音は?

簡単なルールでは、

表現や文の最後に置かれている「増える(プラス)」という意味を表す plus の最後の s は [s] と発音される。

ということは、クラウン仏和辞典に唯一言及があるように、[plys] と発音されるべきなのでしょ。

ところが!

1974年の話ですが、1/3のパリ付近のネイティブが s を発音していないのです。

どういうこと!?
わかりません。

最後にもう一つ。
やはり辞書は現実を映していないのですね。

ぼくの中での普段遣いの sans plus という表現は形容詞なのです。
なんと訳せばいいんだろう…
つまらない、大したことがない、別に…、めっちゃ普通

この用法と意味は、どの辞書にも掲載されていません。
新しいかなぁ。そんなことはないと思うんだけど。

ご参考まで

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?