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人間何でもそうなのですが、何か新しいことを始めるとしましょう。
そこでたいていの人間は、必ずストレスに付き纏わされることになります。色々試してみても、なかなか思い通りに事が運ばないからです。

そして理想と現実のギャップに苦しめられ、たいていは三日坊主で終わってしまうことが多いのです。
仮に三日坊主は脱却できたとしても、いつか必ずどこかで停滞期が襲ってくるものです。

このような中空状態(あることもなく、無いこともない状態)は、人間にとって一番の辛抱所と言えるでしょう。
そしてこのような宙ぶらりんの状態を救ってくれるのが、過去の偉人の言葉なのです。

共感できるかどうかは保証できませんが、現在停滞気味の方へ、格言を通じて心を奮い起こしていただければ幸いです。

人間の最大の値打ちは、人間が外界の事情にできるだけ左右されず、できるだけこれを左右するところにある。
世界の一切は、建築家の前にある大きな石切場と同じように、我々の前に横たわっている。
建築家の本領は、この偶然自然の石塊(いしくれ)から、できるだけ経済的に、目的にかなうように、しっかりと、自分の心の中に生じた原型を作り上げるところにある。
われわれの外部にある一切のものは要素に過ぎない。
否、我々にくっついている一切のものも要素にすぎないといってよいだろう。
しかし、我々の奥深くには、あるべきものを創り出すことのできる創造力がある。
その力は、われわれが、あるべきものを、われわれの外部に、あるいはわれわれの身辺に、何らかの方法で現すまでは、われわれを安らかにさせない。

ゲーテ格言集「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」第6巻、「美しい魂の告白」


Johann Wolfgang von Goethe (1749-1832)


これには色んな解釈があると思います。
私なりに解釈しますと、
人は外界の事情などは心の持ちよう次第で何とでもコントロール可能なのである。
そして人には何かしらの創造できる能力があるのだから、外界の事情に左右されず、ひたすら己の能力を発揮することで心の平安につながるのである。
ということだと思っています。

つまり副業での成果が芳しくないからと言って浮き沈みをする必要は全くありませんよ、ということです。
自分の持ち味を自然に生かせば、結果は後からついてきます。
あのゲーテですら大作「ファウスト」を完成させるのに半世紀以上もかかっています。
ですから短期的視点で自分の持ち味をすぐに変えるようなことはしない方が良いでしょう。

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