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トレーニング用語は理解して正しく使おう

大阪〜神戸で活動しているパーソナルトレーナーのたかつです。
スポーツトレーナー学院で校長をしたり、パーソナルトレーナーの寺子屋というオンラインサロンを運営しています。
こちらのブログはフィットネスの世界で働く方、働きたい方、NESTA等パーソナルトレーナー資格をお持ちでスキルアップ、キャリアアップを考えている方向けに書いてます

トレーニング用語、フィットネス用語については学術的に用いられているものから、ビジネス的に用いられているものまで様々あるかと思います。
自分が用いている言葉についてはきちんと定義づけして使わないといけないなと思うことがしばしばあります。

勉強に来られるトレーナーさんから質問で多いのですが、「筋膜リリースについて教えてください」とか「フィジカルトレーニングについて教えてください」といった、用語が先行した形での聞き方があります。
その方がいう「筋膜リリース」って何を指しているのだろうか?
フィジカルトレーニングと言っているが、私が思うフィジカルはかなり広い範囲だけど何が知りたいんだろうか?
ということになり、だいたいはいただいた質問に対して質問を重ねることになります。

フィジカル?が有ればメンタルもありますね。カタカナですが、フィジカルが身体でメンタルが精神的と言った意味で使われているでしょうか。だとすると、身体面と精神面のトレーニング、つまり体力トレーニングのようなことでしょうか?
「フィジカルトレーニングについての質問だけど、あなたがイメージするフィジカルトレーニングってなあに?」と聞くと、筋トレのような負荷をかけるやつじゃなくて、スポーツ動作につながるようなトレーニングという返答が返って来たので、それは「スキルではなく、どんな位置づけになるの?」ということで、体力の分類から、コンディショニングの概念をお伝えし、その方が言ってるフィジカルトレーニングというのは、調整力を高めるトレーニングとか、ムーブメントドリルと呼ばれるようなものであるということがわかりました。

フィットネス用語、トレーニング用語は横文字が多いので、フィジカルトレーニングだとか、ファンクショナルトレーニングだとか、コーディネーションだとかあるわけですが、それはなんなの?言葉だけが一人歩きしてない?
ということを考えることや、そもそも目的はなんなの?ということからトレーニング方法を考えないとやることは決まらないよという話になります。

今回の質問は結局、具体的にはゴルフをしているお客様のパフォーマンスをあげたいということでした。では、パフォーマンスとは?
ゴルフにはどんな体力要素が必要で、いまその人は何に困っているのか?
を評価分析した上で、アプローチを考える必要があります。

身体が硬いという場合、ゴルフスィングに必要な柔軟性とは?から始まり、どこをどんな手段でアプローチすればいち早く改善するかを考えます。
ゴルフなら股関節の回旋と上肢、肩甲帯の動きが優先になります。
上肢や肩甲帯の適切な動きを教えたり、股関節をほぐす運動をおこない。実際にスィング動作に繋げてみるなどの工程が考えられます。


特別な形のトレーニングがあるのではなく、機能解剖や生体力学を生かして適切な動作を学習していくこと、そしてそれをトレーナーは教え導く必要があります。
「◯◯トレーニングをします」という裏にきちんとした定義がなければそれは名前だけついた中身のないトレーニングになってしまいます。

トレーニングを教える人はその定義を明確にしておきたいものです。

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