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いつだって幸せを感じていたい #幸せをテーマに書いてみよう



私は数年前にうつになった。それまでずっと好きだったことといえば、花を見ることだ。

私は小学生のころから花や植物を見て愛でるのが好きだった。そんな私が道の花壇を見ても新緑の街路樹を見ても、無感動な自分に気づいてしまった。

その頃、私は自分は勉学も、家のことも、勤労もしない自分を責めていた。役に立つことができないことばかりを見ていた。なんで同級生は社会に出ていったり院生として勉強に励んでいるときなのに、私は何をしているのだろうと思った。周りの人間とどうして同じように頑張れないのかと自分をなじった。毎日泣いて暮らした。それまではきちんと引かれたレールの上に乗っていたつもりだったから。

それでも早く治したかったから私は休むことを自分の中の是にしようと毎日意識した。心療内科の先生や大学のカウンセラーの先生の肯定的な言葉を反芻して過ごした。それでも意識改革は時間を要した。(実際にできていたかはともかく)ずっと真面目に頑張ることが大事なことだと思って生きてきたからだ。今までの習慣というものは簡単には変えるのが難しい。気晴らしや休むこと自体は楽なことだったが、毎日先も見えず休むのは辛かった。

休学中、一日寝ていて家で過ごす時間が長かった私は、ネットで出会った友人たちと会うことを気晴らしとすることにした。その時であった友人たちは、当時ほんとに何もしていなかった私を受け入れてくれた。わいわいと年齢も性別も関係なく遊び、プライベートを目一杯楽しむ彼らの自由さに触れて、私は世界が広がった気がした。


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そういった環境の変化と先生の治療を経て、私は今までの価値観に加えて思ったようにいかない時の自分を肯定できるようになった。そして、美味しいものを食べて嬉しかったとか花を見て美しいと思ったとか、そんな何気ない心に灯をともすような出来事を、元気なときもやるせない時も喜ぶ、それが日々を幸せに暮らすために必要なことだと感じた。

小さいころなんて役に立つことなんかなにもできなかったけど、自分は自分なりに楽しんでいたんだと思う。しかし大人になる過程で、~した方がいい、~しなければならない、といった価値観に縛られて、いつの間にか生きづらさを感じていた。

自分が楽しいことだと、喜びだと思えることを生活の中で増やしていくことが、きっと人生に良いものにしてくれるのかなと今思っている。





(あきらとさんの企画に沿って書いたnoteです、間に合わないと思ってたからひっそり)










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