坂本路子

英国リーダーシェイプグローバル社の日本代表コーチ。 一般財団法人日本アントレプレナー学…

坂本路子

英国リーダーシェイプグローバル社の日本代表コーチ。 一般財団法人日本アントレプレナー学会評議員。 国内海外でエグゼクティブコーチとしても活動中です。 主にリーダーシップについて書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

最近の記事

次世代型組織とリーダーシップ

「全く、今年はどんな年になるんだろうね」 友人の会話レベルであれば問題のないこの発言も、これが組織やコミュニティでとなると話は変わってくる。なぜならこの様な他力本願な思考の人にリーダーは務まらないから。 次世代型リーダーは、どの様な年になるのか、しっかりとビジョナリー型であるはずだからだ。 近年、ティール組織をはじめ次世代型を語りながらも、その組織に必須であるはずの耐性のあるリーダーシップ開発について教えてくれるものは殆どない。これにはかなりの矛盾を感じ模索し続けてきた

    • ダヴィンチの遺産「空気遠近法」が示す、ビジネスの「数値化や言語化」の重要性

      ダヴィンチが後世に遺した空気遠近法による画法は、数値化や言語化が人間の成長発達に重要である理由を示す素晴らしい事例です。 この画法は、視覚情報を数値的に捉え、言語化することによって、芸術家や観察者がよりリアルな視覚体験を可能にしました。 まず、数値化言語化による重要性は、情報の共有と伝達にあります。ダヴィンチの空気遠近法は、物体の距離や形状を数値的に把握し、それを言語化することで、芸術作品により鮮明な視覚的な表現をもたらしました。 同様に、私たちが日常的に行う学習やコミ

      • ビジョンを仕組み化してない会社は要注意- 企業価値を体現する重要性

        企業のドリームやビジョンは、その企業が存在する理由や目的を示す重要な要素です。しかし、それらを単なるお題目にしてしまうと、、、周りの期待を裏切ることとなったビジネスは見放された存在となってしまうでしょう。 これは、ドリームやビジョンが単なる口先だけであり、実際に行動や仕組みとして体現されていないために起こります。 例えば、企業のドリームが「社会に貢献すること」であったとしても、そのドリームがどのように実現されるのかが明確でなければ、社員や顧客には伝わりません。 実際に、

        • ティール組織改革にAIを活用する方法

          今回は、ティール組織に焦点を当てながら、更なる進化で世の中を騒がせているAIを活用した組織変革の方法をご紹介してみようと思います。 リーダーシップを問われる立場にある方、自律型組織やコミュニティーの成長と個々の発展に関心がある方は、以下、ぜひ参考にしてみてください。 ティール組織は、階層構造に依存しない自己組織化されたチームが特徴です。これにより、組織全体が柔軟で効率的に動くことが可能となります。また、成長ステージに応じた支援を通じて、チームメンバーが自己を向上させること

        次世代型組織とリーダーシップ

          持続可能なビジネスー消えていくビジネス

          顧客中心のビジネスが提唱されてから50年以上が経っているとは言え、私たちは未だ自己利益に重きを置くビジネスを構築してしまいがちです。 これは持続可能性が求められる今において、経営者、従業員に関わらず商品サービス提供のプロセスに関わる全ての人に向けた優先度の高い問題です。 自己中心的な利益追求に代わって、顧客や社会の利益を重視したビジネスを構築することができればビジネスと社会が共に成功する未来につながっていくのですが、勿論そう簡単なはなしでは無いのが現状です。 以下、

          持続可能なビジネスー消えていくビジネス

          経営能力をアップする起業家精神とは?

          先行き不透明な未来と言われることが当たり前となりつつある今(いつの時代も不透明であるにも関わらず)これからの経営者やリーダーに必要な起業家精神とは一体どのようなものなのでしょうか。 これまで普遍とされてきた起業家精神の法則に加え時代と共に更に求められるであろう要素を加えてアップデートしてみたいと思います。 起業家精神は、新しいアイデアを生み出す創造性が必要不可欠です。ビジネスが成功するためには、新しい商品やサービス、ビジネスモデルを開発することが求められます。そのためには

          経営能力をアップする起業家精神とは?

          話題の「共同昇格」とは?

          最近、海外で活躍するティール的リーダーがよく口にするワードに「共同昇格」があります。 「共同昇格(Co-Elevation)」は、キースフェラッジ氏が提唱する概念で、個人やチームが協力してより高いレベルに到達することを意味します。具体的には、互いに学び合い、成長し合い、協力して目標を達成することを指しています。 キース氏は、共同昇格を実践することで、組織内の障壁や停滞を取り除き、チームの協力関係を変革し、コラボレーションを再発明することができると述べています。 権限のな

          話題の「共同昇格」とは?

          誰でもできる⁈起業の資金のつくり方

          起業系の動画を観たらしい息子らが質問してきたのは 「ビジネスを少しずつ大きくしていく方法」について 暫し思考のゲームに付き合うのも楽しそうだしこちらも良い刺激を貰えそうなので、ちょっとしたレクチャーをすることになりました(かなり上から目線の母であります) つい最近まで、私の経歴や仕事に興味も示さなかったのが、今では就職し副業も考える年になってきたのか、少しずつ質問してくる機会も増えてきました。 もしかすると、日本や世界の若者の未来が危ぶまれている風潮からかもしれないの

          誰でもできる⁈起業の資金のつくり方

          AIと共存できる人、できない人

          現在のデジタル時代において、人工知能(AI)は私たちの日常生活に日を追うごとに溶け込んできています。 実際、数日前にAIに質問したものと、同じことを数日後に改めて質問した時の違いを見る事でも、AIの分析や学習のスピードを知ることができます。 しかし、そのメリットを受け入れる人がいる一方で、AIに対して警戒心や敵意さえ感じる人もいるだろうと予想します。 どのような世の中でも、パワフルな新しい技術や新しいツールは、時として不安や恐怖の対象となるものですが、私たちの歴史におい

          AIと共存できる人、できない人

          ユダヤ商人が教えてくれたお金についての大切なこと

          かなり昔の話し、起業の神と言われるマイケルEガーバー氏が「お金」について話してくれたことがあった。 彼曰く「今のお金(通貨)の存在が消えたたとしても、また新しいお金の意味合いを持つものが生まれてくるだろう。原始時代に石ころや岩でお金を作ったように、人間と言うものは常にお金というものを必要とし、それを生み出す生き物であるからだ。」 実にユダヤ人の彼らしい意見だと思った。 「人間は、根本的にお金を求める生き物である。なぜならば、人間の脳が自然に欲するものであるからだ」と。

          ユダヤ商人が教えてくれたお金についての大切なこと

          コーチ/コンサルタントに必須の2つの問題解決法

          自分のバージョンアップの為に定期的なメンタリングを受けています。普段のコーチ役からクライアントになる視点のスイッチがたまらなく新鮮で毎回ごとに視界がぐっと広がる感覚を得ることができます。 さて、本日のメンターとのお題は「問題解決」について。 問題解決、これについては、2つを同時進行することが大切だと思っていて(米国トップコンサルタントのマイケルE.ガーバー氏もコーチやコンサルの肝心だと言ってました) その1つ目は「すぐの解決策」 2つ目は「長期的な解決策」 私のコーチ

          コーチ/コンサルタントに必須の2つの問題解決法

          ロシアから撤退しない企業をボイコット/批判すべきか?

          ロシアをボイコットしない国際企業をボイコットすべきでしょうか?皆さんはどう思いますか。今回は次の点を考えてみたいと思います。 多くの企業が、ウクライナに侵攻するとすぐにロシアでのビジネスを停止することを決定しました(BP、トヨタ、シェルなど) 即とはいきませんでしたが、他の企業でもその後に同じ決定を下したところがあります(例えば、マクドナルド、スターバックス、コカコーラ) ユニクロも、かなり出遅れましたが。。。後者の企業決断をしました。 継続を決定した企業は、従業員お

          ロシアから撤退しない企業をボイコット/批判すべきか?

          本日のビジネスパートナーとの定例MTGはティール組織の書籍にも出てくる「存在の目的」について。 互いの価値、障壁、経験からそれを基に身に纏っているもの、チームでヴィジョンやミッションを共有した際におこる「源泉の力」についてもかなり興味深い午後の時間となった。

          本日のビジネスパートナーとの定例MTGはティール組織の書籍にも出てくる「存在の目的」について。 互いの価値、障壁、経験からそれを基に身に纏っているもの、チームでヴィジョンやミッションを共有した際におこる「源泉の力」についてもかなり興味深い午後の時間となった。

          次世代型リーダーシップとは

          今回はフォーチュン100社有名企業や英国オックスフォード大学院でも導入されたメソッドに関する海外の文献から翻訳した内容をお伝えします。 「見えない象とピラミッドの宝」 著者 ジョンナイツ/leadershapeglobal社代表 翻訳 坂本路子/lesdershapeglobal社日本コーチ 次世代型リーダーとは? (革新的で倫理的な信頼性あるリーダー) 「健全な感情認識型リーダーシップ」から「革新的で倫理的信頼性のあるリーダーシップ」への道のりには、「トランスパーソナ

          次世代型リーダーシップとは

          嫌われるリーダーの意見のパターン

          1. 自我からの意見 2. 自我を超えた視点からの意見 この2つは、ともに嫌われる可能性を秘めてはいるものの、圧倒的に嫌われるのは1つ目のパターンです。 1つ目は、自我(エゴ)をベースとした思考を言語化したもの。自我の範囲内で考えられた提案やアドバイスはこれにあたります。 この場合、自分の視点を超えた360度方向で物事を考える事は難しく、いくらマイルドで優しげな言葉を使ったとしても受け取った相手は、発言者の裏側にある意識、無意識においての自己利益や利害関係を感じてしまう

          嫌われるリーダーの意見のパターン

          年末年始や大型連休の親子の過ごし方

          これからしばらくは大型連休のスタイルが増えてくることが予想されます。特に年末年始は冬休みも入れるとかなりの長期休暇となります。 そこで、通常は来年のことを考え「目標」を立てる時間になってしまう年末年始のその前に、今年一年をどう過ごしてきたか「振り返る時間を設けること」をおすすめします。 そこで、振り返る時間がたっぷりある中で決して反省ばかりの振り返りにならない為に大人ができる事について考えてみたいと思います。 取り組んでうまくいかなかったことを振り返り、改善して再度挑戦

          年末年始や大型連休の親子の過ごし方