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不安な時ほど、自分と対話しつづけてきたから今がある。内向的な私の“旅”を通した自分との向き合い方。

いつの頃からだろう?物心ついた頃からひょっとして自分は周囲と比べて傷つきやすいタイプかもしれない…そう思うようになったのは。

当時、繊細さんやHSPなんて言葉はなく、信頼のおける相手に心のキビを吐露するたび「感受性が強すぎるんやねぇ…」とか、「大丈夫?ちょっと気にしすぎじゃない…?」なんて、励ましてるのか、若干蔑んでいるのか分からないような態度で揶揄される、なんてことも少なくなかった(笑)

私は見かけ上、“繊細”そうには見えないらしい(失礼しちゃう)

あれは忘れもしない、2016年(当時20代半ばくらい)

ふと立ち寄った近所の本屋の片隅で、『HSP』という名がついた本のタイトルが思わず目に飛び込んできた。

本の表紙に、本項目に当てはまるものが5つ以上あればHSPの可能性が高い、と書いてあった。

☑︎人の些細な言葉や行動、表情に傷つき、忘れられない
☑︎他人の機嫌が悪いのは自分のせいだと感じてしまう
☑︎人が怒られていると自分のことのように感じ、ネガティブな感情になったり傷ついたりする
☑︎他人のちょっとした仕草、目線、声、表情などから、機嫌や相手がどう思っているのか察することができる
☑︎他人の気分に左右されやすい
☑︎光や匂い、音に敏感に反応してしまう
☑︎人混み、騒音、雑踏の中にいると不快になり、神経が高ぶる
☑︎空腹になると、集中できない、気分が悪くなるといった強い反応が起こる
☑︎仕事をする時、観察されていると緊張しいつもの実力を発揮できなくなる
☑︎第六感がはたらき、よく当たる

これはHSPの傾向の一部にすぎないが、およそこのような項目が本の帯には書いてあった。

「自分は控えめに言って当てはまりすぎている…。まるで自分のために書かれた本では……」と勘違いしてしまうくらい鳥肌が立った。

そして、今まで言語化できずに、ただただ「生きづらさ」と乱暴にひとくくりして無造作に箱に放り込まれていたいくつもの感情にスポットライトが当たった瞬間でもあった。

さて、あなたはどうでしょうか?

私と同じような感覚をお持ちでしょうか?それとも、言っていることはなんとなく理解できるけれども、あまりピンとこない。と思われるタイプでしょうか?ここから先は、私と同じような感覚をお持ちの方に向けて書いていこうと思いますので、前半であまりピンとこないと感じられた方はぜひここで読むのを止めてくださって大丈夫です…!

チキンの私が何故海外に…?

トルコ・カッパドキアにて(穏やかなのも束の間、何度もラクダから振り落とされそうになる…)

自分自身が人より感受性が強く傷つきやすいタイプだ、と気づいてから、不安になるたび誰に教わるでもなく自己対話を重ねてきました。

そんな私は三度の飯よりも、旅することが大好きな人間です。それも特に海外を一人で旅することの虜になった人間です。

よく臆病でチキンな人間(私のこと)が海外をひとりで旅するなんてできたものだ、と思われる方もいるかもしれませんが、それには明確な理由があるのです。

旅を通して自分を知っていく過程こそ、ソロ旅の魅力

旅するたび、自分のあたらしい1ページをめくるような感覚が生まれる(クロアチア・ドゥブロヴニク)

旅好きを公表し、嬉々としてソロ旅の魅力を語っていたある時、ある人の言葉でハッと気づかされました。

「かほちゃんの旅には、自己解放がセットなんだね。」

一瞬、えっ…?と耳を疑いました。

「自己解放…」

たしかに、と思いました。自分では当たり前すぎて見落としていた視点とはこのことです。

何でそこまでして海外に行くのか理解できない、と周囲に言われるたび、うまく言語化できなかった感情。

「好きだから、好きに理由なんていらない」と思っていた私に、明確な理由づけが生まれた日でした。

そうか、自分は海外旅行という名の自己解放をしているんだ……言語化できなかった霧がみるみる晴れていった瞬間でした。

誰も自分のことを知らない土地だからこそ、自己解放できる【旅×ジャーナリング×自己解放】

私のソロ旅の方程式を書くとまさにこういうことなんです。

旅 × ジャーナリング × 自己解放 = 理想の未来

“ジャーナリング”とは、その時々の鮮度高き感情の記録のことです。

旅中、私の五感のセンサーは、とても敏感になります(もちろん、ポジティブな意味で◎)

日常とは異なる環境に身をおき、景色、文化、価値観目に映るもの、出会う人、全てが自分自身の日常の常識とはかけ離れた環境に身をおくことで、当たり前とは、自分自身とは?について、いやでも向き合い考えさせられます。

例えば、「はじめて来た場所なのに、どうしてなつかしい気持ちになるんだろう…」ということについて深掘って考えてみると、「あぁ、もしかして私は〇〇が好きだからか。」など、いつも以上にセンサーが敏感にはたらく分、自分のスキ/キライの解像度も必然的に上がってゆきます。

そんな体験を通して、少しずつ自分を知っていく。

今まで取り立てて見ようとしてこなかった感情の中にこそ、大切な気づきの種が眠っていると私は思います。

旅で得た知見や生の体験は、後々の自分の人生の指針、財産になります。

ソロ旅を通して、自分ともっと親密になれる。

特に、忙しなく働く現代の女性にこそ、人生の岐路で立ち止まって考える機会が必要だと私は考えます。大切な決断や選択をする前に、意図的にこれまでの人生を振り返り、自分の本当の気持ちに寄り添ってみる機会を設けてみてはいかがでしょうか?

内向的な私の“旅”を通した自分との向き合い方

旅にテーマを設ける
(この旅を終えたら、どんな自分になっていたいか?)

旅の計画を立てる
(具体的にどこへ行こうか、考える段階ですでに旅は始まっているのです)

旅中、毎日ノート or スマホのメモ帳にその時々の感情のログをメモする
(どんな些細な感情だって宝物、
心が動いた瞬間にシャッターを切った写真を載せてもいい)
#感情のアルバム

旅中、意識的にひとりで静かに自己対話する時間を設ける

感情のアルバムを振り返りながら、
自分はどうしてこの瞬間に心が動いたんだろう?と考えてみる。
「どんな時に、心が触れた?」
「この時、本当はどんな風に感じていた?」
肩の力を抜いて、自分の心の声に素直に耳を傾け
これまでの人生を振り返るのはもちろん、
これからの未来に向けた思考をする時間をゆっくりととる

旅の振り返りとまとめ
帰りの飛行機や帰宅してから、旅を経て気づいたこと、
自分の中に起きた前向きな変化を書きとめ旅を振り返る。

おおよそ、こんな感じです。

具体的に旅中、どんな風に自己と向き合っているかについて、書いてみました。

本来、一項目ずつ深掘りして語りたいところですが、今回は全体を通して見てもらうために敢えてサラッと書いています。

まとめ

旅に定義なんているのかな?
旅行なんて娯楽のうちなんだから、堅苦しい定義なんて設ける必要ある?

もしかしたら、そんな風に感じられた方もいるかもしれません。

リフレッシュやリラックスが目的で旅をする人もいれば、ショッピングや観光がメインの旅行を楽しみたい人もたくさんいると思います。

私自身は、娯楽が中心の旅行を否定するつもりはありませんし、これが旅の全てだと、目的意識を強要するつもりももちろんありません。

ただ私にとって、旅はライフワーク。これまでの人生を振り返り、これからの人生をどう在りたいか自分と向き合い、深めるための時間と思っています。

そして、ちょっとした創意工夫を加えるだけで、ただの旅がこれまでとは全く違った印象になる(=人生を深める機会になる)ことを伝えたくて、このnoteを書いてみました。

何かひとつでも、気づきのヒントになるようなことがあれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後も、自身の体験を通して、自分を感じるソロ旅の “新しい楽しみ方” を発信し、人生を自在にデザインする女性の生き方を後押しする発信をしていきます。いいね、コメントいただけるととても励みになります。

かほ|旅とエッセイ。
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