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秋田県に来ています

 秋田県へ向かって、車で海岸線を走る。海を横にしてカーブの多い道を走ると、地球の端っこにきたように錯覚してしまう。平べったい青色が続く先には何かがある気がしなくて、今走っているのが世界の裾の部分だと本当に感じる。
 よく晴れた朝。
 秋田県の入り口に差し掛かる、少し休憩できる駐車場に、これまた小さなカラフルなパラソルのしたでアイスクリームを売っていた。秋田名物「ババヘラアイス」だった。おばあちゃんがひとりで作るババヘラアイス。そのときのお客さんは、わたしを含め3組。
 いい天気で少し暑い今日みたいな日は稼ぎ時なのかもしれないけれど、アイスを作るおばあちゃんは息を上げながらヘラを動かしている。その様子は、少し心配で、申し訳ない気すらしてしまう。250円。それが、たとえば普段スーパーでなら高級アイス。というか、そこまでの高いアイスは普段買わないけど、いまは安い気がする。

 昼過ぎに「なまはげ館」についた。綺麗な建物で、駐車場もそれなりに混んでいて盛況のようだった。来るときに見た、「なまはげ直売所」が気になる。まあ、野菜などの直売所なのだろうがネーミングセンスが好きだ。
 

なまはげ館の前の街灯

なまはげ館周辺は、至る所になまはげがモチーフに使われていた。トンネルの入り口や橋の欄干など、地域の人に愛されているのが分かる使われ方だと感じる。入館料も660円と凄くリーズナブルだ。

 中では、実際に仮面を作る彫師さんの作品を買うことができたり(これも千円台で本当にいいの?と思うくらい安い)、なまはげの衣装を着て写真を取ることもできる。他にも、薪割りの体験や実際になまはげがやってくる様子を古民家の中で体験できる場所もあった。

 帰り道でパンフレットを見ながら思ったのだが、鬼のことを英語だと「オーガ」と呼ぶと思うのだが、男鹿半島と発音が似ているのは偶然なのかな。
オーガ半島になまはげがいるのが、凄く面白い。そんなことを考えた帰り道でした。

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