雨音ムッツ
ポエムのまとめです。わたしの頭の中は、こんな感じです。
本や映画、たまに旅行の感想をまとめています。楽しい休憩をしましょう。
短い物語をまとめています。
海外ドラマの感想をまとめています。
これからnoteを始めるにあたり、気持ちの整理のために書いておきます。 やりたいといことは、素直にやりましょう。 楽しい時間を増やしましょう。少しくらい正直に過ごしても大丈夫です。 失くしてしまったのに、強がって捨てたことにしなくてもいい。10年以上経って偶然見つかったのなら、また大事にしてもいいと思います。 ゆっくりなのは、自分が一番知っている。 それでも、楽しい人生にしましょう。 好きな漫画を読もう。 好きな音楽も聴こう。そして、新しい音楽も楽しみましょう。 好き
煙草を辞めたからベンチに座らなくなったけど、十年前にキミの隣が空いたから、また座る理由ができた。 「ねえ、わたし思うんだけどさ」そんな前置きをしてから、いつだったか君が言っていた。バイバイを言うのは、また会いたいと思ってくれている人で、そういう人ほど「死んでくるわ」みたいなことを笑った顔で言いながらそこに向かって行くから、怖いと。 そのときのボクは分かったような顔をして、分からないのを隠していた。 今日、キミは知らない街へ行く。 ボクは煙草に火を点けた。ベンチに
美術館に行く前に注目するのは、やはりそのとき企画されている展示内容なのだが、行ってしまえばそうでもないのがわたしの場合だ。 それというのも美術館周辺は、とても歩くのが楽しいつくりになっている。建物の外観すらも見るものを楽しませる所もあるし、街の中や駅前などにある小さめの美術館でも建物内に引かれた展示の導線で歩くのが楽しい工夫がされている。アミューズメント施設の大型迷路に入ったときのように、ちょっぴりの非日常感と落ち着いた静かな時間が同居する空間を散歩するのは、それほど敷居
涙袋を指でなぞるように押す ゆっくり でも ある程度しっかりと目元から目尻の方まで押してやる 素人ながらにスッキリする そんなことをしたって 夜になれば眠たくなるのだけれど 涙を巻き戻してやることで なんとか 昼間にやらないといけないことをひとつでも多くやりたいんだ 野菜を切ってみたり 布を洗ったりしているうちに 季節は廻ってゆくのだけれど そんな間にも 涙を巻き戻してばかりいるもんだから 最近はいつ泣いたか思い出せない 多分 動物図鑑のぼくらのページには
秋田県へ向かって、車で海岸線を走る。海を横にしてカーブの多い道を走ると、地球の端っこにきたように錯覚してしまう。平べったい青色が続く先には何かがある気がしなくて、今走っているのが世界の裾の部分だと本当に感じる。 よく晴れた朝。 秋田県の入り口に差し掛かる、少し休憩できる駐車場に、これまた小さなカラフルなパラソルのしたでアイスクリームを売っていた。秋田名物「ババヘラアイス」だった。おばあちゃんがひとりで作るババヘラアイス。そのときのお客さんは、わたしを含め3組。 いい天
子供の頃は価値がないと思っていた物が、今になって「ああ、いいかも」と、思うことがある。 でも、子供のわたしは本当に、周りの友人達がそれを買っているのを見ても羨ましいとは思わなかったし、少しもらって食べてみても、やっぱり「何がそんなに美味しいの?」と心に秘めたまま、相手に合わせるように美味しそうに笑うだけだった。 でも本心では、ガムのほうが格好いいと思っていたし(どうしてだかは思い出せない)、キャラメルや他のパリパリのウエハースチョコなんかのほうが美味いに決まっているのにと、自
明日のことを書く すこし前向きになる様に 一日分のたのしいをしないで明日が終わらないように 今日 想像する明日はまだ 何にもならないかもしれないけど とりあえず 前を向いてる だって明日のことなんだから クタクタになった今日を コインランドリーに コインを入れて まわってる もうすぐ綺麗になって戻ってくるから 今日を乾かせば 明日になる 濡れたままは気持ち悪いから 明日を想像しよう 大丈夫 雨降りだって 乾燥機に入れちゃおう 乾かせば 明日になるんだか
宿題をぎりぎりにやるタイプではなかったはずのに、眠りにつく前に考えが巡ってしまう。就寝前のモチベーションと目を瞑ってから考えるお話の世界が、その日一番の充実した内容に思えてしまう。そして、そのふたつを昨日に忘れてくるから困りものだ。 昨日の世界からその両方を見つけて拾ってくるのは難儀で、ほぼ不可能だ。経験上のモチベーションのほうが見つけやすが、もう片方は跡形もなく消えてしまっている。 わたしは、嫌な状態や怖い思いをしながら寝るということはない。だから、心配事があるとわか
「怖い」にも種類があるそうだ。 それは刃物や暴力を前にして身の危険を感じたときの「怖い」と、もう一つ、「畏怖」という神仏や自然といった人間の力ではどうにもならない未知の力に感じる怖いがある。思い返してみると、確かにあるような気がする。個人差はあると思うが、幼い頃には敏感だった。整理された感情ではないが漠然と体験したことのある感情。 どうしてこんな事を考え始めたかというと、少し前に「鬼」に興味を持ったのがきっかけである。そして、とある記事を読んでさらに興味が深まった。今ま
29日に5度目の献血に行った。 スマホに入れてある献血アプリから時間を選んで予約するだけ、簡単だ。あとは献血予約日当日に、注意事項をチェックして予約したセンターに向かう。献血は車で行くのだが、周辺に大型ショッピング施設があるのと献血すると結構余裕をもった時間分の駐車無料チケットがもらえるので、その後のブラブラ買い物時間に気がいく。メガネケースがほしい。 献血センターに到着すると、体重を計測して受付をする。ポイント(献血するとポイントが貯まります)がある程度貯まってい
コーヒーゼリーの上からかけた白い生クリームソースが、スプーンの後を追って行く。「苦いのが美味しいね」なんて格好をつけたところで、本当はシロップ入りの生クリームがあるから好きなんだと、後悔した。僕は今日、初めて彼女を尾行した。 仕事だと思っていたが平日が、急に暦通り以上の連休が取れることになった。付き合って半年の彼女と旅行にでもと思ったが、彼女の方は仕事らしい。だから、僕は以前から気になっていた喫茶店に行くことにした。 家からはすこし離れた街にある喫茶店で、「喫茶店 読
フライパンに少量の油を垂らし、玉ねぎ、にんじん、ウィンナーを焼く。水を入れて煮る前にこれをするだけで、ボクの好きなポトフになる。一人暮らしだと、どうしても同じメニューを食べきるまで連続することが多いから、飽きない汁ものが好きだ。シチューやカレーは、最初の1杯の食べたさに騙されて多めに作ると後悔する。冷凍すればいいのだろうが、そんなに丁寧な生活はできそうにない。確実に面倒臭いが勝ってしまう。だから、ポトフを作ることが多い。 ポトフが好きな理由は他にもあって、まず、わたしは幸
わたしが暮らす“市”は、あと20年くらいで消えるらしい。消滅可能性都市というものが発表されていた。 寂しいとか、そんなわけ無いとかの感情は感じない。「まあ、そうだろうな」というのが正直なところだ。 小学校のクラスが1つだけになり、お菓子屋さんもなくなり、本屋も写真屋も廃業した。朽ちた空き家が増え、それを壊しても新たにできるのは駐車場だ。友人たちと、「なんもねーなぁ」と話した頃よりもチェーン店が増えたのは確かだけど、別に住みやすくなったかと言われればそんなこともない。
水に浮かぶ舟 すこし水の交じった空の下で 誰かに会うために動き出して 泳ぐ 雨が降ると息苦しいから すこし水の交じった空を見て 何も無い空に見惚れて 泳ぐ 雨からぽっかり顔を出す 真っ暗な宇宙には星が集まってる だから一番息苦しい 息苦しい理由が分かったから 船に戻って 一眠りする 地球が水を引っ張るから たぶん あなたと会った 地球が水を引っ張るから 涙がこぼれ落ちた 水が無いと息ができない わたしが泳ぐ あなたが わたしを引っ張るから
平日休みを取り、映画を2本見る。 映画館で買ったポップコーンは、なぜか良い匂いで美味しい。 映画館の椅子は眠りたくなるくらいの座り心地のものがいいけど、映画自体が眠くなるようなのは困る。 週末の混んでいるチケット売り場が大嫌い。平日は空いている。でも、映画が始まるときになっても10人もお客さんが居ないような状態は、悲しい。 いつか見たキミとの映画を思い出すときがある。だけど、何年も前のリメイク映画は大体つまらない。 平日の昼間に映画館で向かうのは楽しい。 週末の夜に見
涙が枯れない 何度泣けばいいの 涙のグスが住んでいる部屋 そのドアの前に立ってノックする 昔はよく出てきてくれたのに それは大人になったから それは楽になったから それはキライになったから それは悲しくないから それは苦しくないから それは弱くないから よく似た顔のクスとスス 二人はたまに顔を見せている 映画を見たり 本を読んだり 誰かの悲しい話を聞いたりすると 二人は現れる 似ているけれど グスじゃない 友人が亡くなったとき 久しぶりにグスと会った でもまた それ