拝啓「未来の私(あなた)へ」
「あなたさえいれば、何もいらない」
ドラマか映画でしか聞いたことがないような、浮ついたセリフ。
現実であったとしても、次の瞬間には「壺」か「掛け軸」がでてきそう。
もしくは不思議なパワーが込められた「水」かもしれない。
それならそれでいい。
どうして「売り出そうと思ったのか」が気になってしまう私は、いろいろと質問攻めにするだろう。
映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で有名なワンシーン。
「私にこのペンを10ドルで売ってください」にちょっと似ている。
需要と供給を理解すること。
本当に必要としている人にオススメをすること。
そうしてはじめて、誰かの心に深く突き刺さるペンが完成する。
「あなたさえいれば、何もいらない」
私は、生涯で一度だけ、この言葉をかけられたことがある。
ロマンチックでもなんでもない、何気ない日常の一幕。
友達関係だった人から、ふいに飛んできた言葉。
今日はその時のエピソードについて、つらつらと語る。
今だに自分の中に燻る苦悩。
そしてもし今後、同じ言葉がかけられたならば、私はどうするだろうか。
そんな心情とともに綴っていきたい。
すごく申し訳ない気持ちでいっぱいだけど、これは秘密の日記だ。
私の人生観に直結しているエピソードだし、ある程度自己開示も必要。
なので有料ゾーンを設けることを許してほしい。
「大切にしたい誰かがいるのに、大切にできなかった」
そんな体験をなさった読者さまがいらしたら、ぜひその苦悩の一助になれればと、願いを込めて。
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