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ポートレート 絞りの使い方


みなさん、お疲れ様です。
Laskey@Photographerです。

スマホとカメラ、何が違うの?と
言われたら、撮り手の意図を画像に
反映させ易いか否か。の違い。とでも
答えるでしょう。

カメラ、特にレンズ交換式は光の
入り口が交換出来るので、ソレだけで
描写が変わります。
スマホの場合はほとんど、加工でそれ
を行うのだろうけど、自分はスマホで
編集しないから、どこまでバリエーシ
ョンが出せるのか、知らないのと、
小さい画面でそんな手間かけるのは
ちょっと楽しく無い。

それから、カメラのレンズには絞り
と言う機構があります。
主に金属ブレード複数枚で構成され、
渦巻き状に開いたり閉まったりする
ことで、中心に出来る光の通り道と
なる穴の大きさを変化させます。
f1.4とかf5.6とか言う数字で表現され
ますが、文字のイメージからすると、
1.4が小さな穴で、5.6がより大きな 穴。と思いがちですが、逆です。
光を通す抵抗の大きさ。とイメージ
して貰った方が間違いありません。
f1.4は抵抗が少ない。つまりは大きな
穴で、f5.6は抵抗が大きな小さ目の
穴になる。と言った具合です。

このように、絞りには光の量を調整
する機能があって、撮影者が任意に
選ぶことが出来ます。
この他、絞りには「ボケ」を調整する
機能があります。
正確には「被写界深度」を調整する
ことで、被写体以外のピントを調整し 
ピントが合ってるところと合っていない
ところを作ります。ピントが合っていな
いところが我々にはボケている。と
認識されます。
「被写界深度」自体はピントが合って
いるように見える奥行きの範囲を指し
、f1.4では浅い奥行き、f5.6ではそれ
よりは深い奥行きまでピントが合って
見えるようになります。

・ピントは点では無く「面」で合う。
・ピント位置は被写界深度の真ん中で
はない。
・ピント面からボケへの移行の仕方は
レンズにより異なる。
・被写体、背景までの距離関係でもボ
ケの見え方は変化する。
・レンズの焦点距離によりボケも変化す
る。
・レンズの絞り羽の枚数や、穴の形状は
玉ボケの形に影響する。

と、レンズと絞りだけでも表現に使える
要素が沢山あるのがカメラや交換レンズ
のいいところ。

例えば、この2枚

作例を撮ろうと思っていた訳では無い
ので、最適なサンプルではありません
けど、絞りが違うことで背景の見え方
が随分違って来ます。
1枚目は58mm。2枚目は100mmで
撮影しています。

背景と被写体の距離の詰まり方も
違って来ているのが分かると思います。
コレは望遠レンズによる「圧縮効果」
と言います。

56mm f8.0


100mm f2.8

表現としてはどちらがいい。とか
正解はありません。
撮り手がどう見せたいか?で使い分け
ただけなので、後は観る人がどう見て
くれるか?なのです。

ただ、絞りの機能を理解するだけで
も、写真で表現できる幅はかなり広が
ります。
また、絞りは光の量にも影響を与える
ことは最初に書いた通り。
ソレを撮り手のさじ加減で補う機能も
カメラにはしっかりあります。

良くは知らないけど、スマホだとそこ
まで詰めるのは大変なんじゃ無かろう
か?

オールドレンズぽい写り

そんなワケで、スマホがこれだけ
国民的アイテムになってますが、写真
は写真でも、より深く楽しむなら、
カメラ。と言う選択は引き続きある
んだろうと思います。

絞りの他にもシャッタースピード。と
か、表現を変えるための要素はありま
す。

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あ。また宣伝で締めてすみません。^^;

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