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劇場撮影

みなさん、お疲れ様です。
Laskey@Photographerです。

仕事で撮った写真。滅多に許可頂け
無いのですが、今回、「長唄」の
「一般社団法人玉の緒会」さんにご了
解をいただき、ちょっとUP致します。
ライブ撮影などは事務所やタレント
さんの肖像権、版権など絡んで、出す
のは先ず無理。

本会は人間国宝の故、杵屋勝国氏のお
弟子さんである、三味線演奏家、杵屋
勝くに緒さん主催の長唄を通して日本
古典芸能に触れられる会です。

さて、華やかな和装に三味線、小鼓、
などなど、出て参ります。
以前、撮影した時は舞台の中心に
杵屋勝国氏がおり、人間国宝の存在感
に圧倒されたのですが、昨年、ご逝去
されたとのことで、そこは少し寂しさ
もあったけど、その分、出演者の熱意
は伝わって来ました。

ヘッダーの写真は3ヶ月で三味線が
弾けるようになるか!?と言う玉の緒会の企画で一般の皆さんがチャレンジ
した成果を発表しているところですが
教える方も習う方も頑張ったんでしょう
。なかなかの出来栄え。奏者の一生懸命、そして楽しそうな顔が印象的な
一コマでした。

ところで、舞台が華やかな反面、敷物
の赤。背景の金屏風、着座での照明な
どは定番とは言え、正直カメラマン泣
かせです。
それに、お師匠さん方以外はだいたい
下を向いてるから、顔を写す、可能なら
明るいタイミングで撮る。ですから、
普通の集合写真より遥かにムズイ。
助かるのは舞台が比較的明るいこと。
但し、金屏風は色が難しいし、敷物の
赤は反射して、色が被る。
着物は皆、色や柄が違う。でも晴れ舞
台の晴れ着ですから、出来るだけ綺麗
に撮ってあげたい。
白系や薄い色は照明で色が飛び気味に
なるしで、課題は沢山。
人間の目と言うか脳はコレを瞬時に補
正して見てる訳で、凄い能力だな。と
改めて思います。
だけど、カメラはそうはいかないんで
難しさがあるわけですね。

オーケストラなんかは衣装の色が
統一されているから、まだいいです。
ライブハウスはもとより正しい色と
言うよりは雰囲気重視だから、コレも
難しさはあるけど、まあなんとか。

で、このような照明の反射が強い
シチュエーションだと、レンズの性能
も結構、モノを言う。
どんなところに出てくるか。と言えば
色の再現やフリンジの発生。
センサーとの相性によっては着物の
模様のモアレなど。
自分らは経験から、自分が最適と考え
るレンズにカメラと言った道具を選ん
ではいます。
とにかく、依頼頂いた方に満足して
貰うこと。場合によっては想定以上の
結果でお応えしたいもの。

会場の雰囲気
スマホだと明暗こんな感じに

少し前に学校撮影の話しが炎上して
いましたが、コンサートや劇場撮影
もプレイヤー、演者1人ずつ、いい
場面を押さえ無くてはなりません。
もちろん、観客の邪魔になること無く
です。
レフ機だとシャッター音消す、消音
バック使ったり、曲の音が大きいタイ
ミングに合わせてシャッターを切る。
とかしてましたが、その点、ミラー
レスは無音も行けるのはいい。
そのせいもあって、今回、カット数が
膨らんで、現像で泣きました。(笑)

和装が美しい

舞台の赤被りを最小限に肌色と着物の
色を綺麗に出すのも一苦労あります。
舞台左右は見ての通り、照明が落ちる
ので、これも厄介。

舞台の濃い赤をキープしながら、紋付き
の黒や和服の色を綺麗に出すのもなか
なか難しい。
アップの写真は載せられないのですが
1人1人の髪、肌、衣装の色が赤や金
色被ってるので、現像がサクっとは
行かずです。速報は当日の夜中に
上げて、全部は何度も寝落ちしながら
1週間はかかった、まあ、間に他の
撮影もしながらですけど。
長丁場でしんどくはあったけど、こう
言う感じででも、伝統芸能に触れられ
るのは貴重な機会ですね。
今回もありがとうございました😊




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