月兎紬

ソネット、短歌、呟き/// ぜひ、声に出して読んでみてください。 詩、音楽、映画。 一…

月兎紬

ソネット、短歌、呟き/// ぜひ、声に出して読んでみてください。 詩、音楽、映画。 一目でも読んでくださった皆さま、感謝です。 ◎夜、月、光、音楽、痛いの痛いの飛んでいけ ///

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最近の記事

雨のち星 _ 詩

雨季の青空湿気を纏い 心は晴れず肩を落とした 一晩眠れば元通りだと 甘く描いた分だけいっそう 月の星空眠気を誘い 瞼は落ちて心を鎮める 昨晩感じた深淵な闇も 淡く滲んでふわりと散ってく 空と月と星で満たされて 僕の心は季節に交わる 夏が夢が君が生き返り 夢の続きが無限に想える 了

    • ユートピア _ 詩

      わだかまりをトースターに バターをのせて ハチミツかけて くだらない話をしながら コーヒーと一緒に流し込み 飛行機の音で窓の外見れば 晴れ渡る青に白い海 もう大丈夫と笑い合ったら 龍の背中に飛び乗って はしゃぐあなたの横顔につられ 交わすくちづけ甘すぎて 了

      • リヴウィズアウチュ _ 詩

        低気圧が頭痛を呼んで 大きな声を出せない朝も 世紀末がずっと続いて 病気も愛も消せない夜も つらつら文字を重ねているのに ごめんひとつも言えない僕は ブラブラ詩なんて書いた気になって 心ひとつも唄えない僕は 数えた羊に押し潰されて 貯まった言葉も奪われて エービーシーのつもりでも メーメーメーと鳴くばかり 月が照らしてくれたとて 糸は白く絡まったまま 了

        • いつも通り _ 詩

          橋へ繋がる交差点を 曲がらずに駅の方へと向かう 新しくできた洋菓子屋を超え コンビニを二つ更に超え 街路樹のアーチが終わり 夏へと続く陽射しに浸る 落書きが増えたビルを右折し いつもの駐車場へと走る ただ君だけをと思い出しては 埋まらない穴をずっと覗いて まだ今ならばと振り返っては 底のない穴をずっと堕ちてく さよなら三角また来て四角 このまま三月おねがい四月 了

        雨のち星 _ 詩

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        • 詩 「しりとり」
          49本
        • 幕間 「色」
          4本
        • 短歌 「words」
          4本

        記事

          needless to say _ 詩

          don't cry you can fly against the dirty star banned sky, few tears, dry again, and thirsty, bitter though loved even more though hagged seven times don't look back you can fly against the tiny scar tied to sky, knew fears, lay so, more and

          needless to say _ 詩

          幕間 蒼 _ interlude

          どんだけぶりでしょうか。 ちゃんと幕間も書いていきますね、 ごめんて。 特に誰も待ってないと思うけども。 今回は、ちゃんと曲の紹介です。 そうですね。 Friday Night Plansの、Plastic Loveですね。まぁ、どの曲にしようか、かなり悩んだのですが、まずは、雰囲気と彼女のvocalを味わいやすいこの曲にしました。竹内まりやさんのcoverですね。ま、そもそも曲が良すぎるのであれなんですが、彼女たちのversionもとってもあれですよ。最近のシティポップ

          幕間 蒼 _ interlude

          ハートの2 _ 詩

          重ねた恋の間に敷いた クリームが甘くなり過ぎた日は 心を下から真ん中に移し 愛と呼んでみたくなるけど まだ準備ができていないね それはどうやらお互い様ね だからフォークで崩してしまう 碧いお皿から破片が溢れて さっきはあんなに綺麗だったのに やっぱりこんなに愛していたのに もう戻せなくて心を沈めて このまま欲に溺れて眠ろう そっとナイフで二つに分けて 青い瞳から涙が溢れて 了

          ハートの2 _ 詩

          斯くなる上は _ 詩

          蓼食う虫も好き好きか 果てはもう無視も行き過ぎか それでも僕ら居場所が無くて ほんとは誰かを待っている 宇宙から落ちる紅い絲でも ソーダから爆ぜる微細な毒でも 兎に角僕らを消してくれたなら どうかどうかとお願いしてる 生憎今日はお祭りだ あの交差点も渋滞だ サイドシートの窓を開けたまま 神様もきっと苛々してる それでも僕ら知らずに願う どうかどうかと希う 了

          斯くなる上は _ 詩

          土星の輪っか _ 詩

          目隠ししたまま齧っても 檸檬か愛か当てられず 鼓動の速さで 確かめてみても 目隠し外して見渡したけど 心も空も真っ暗闇で 眩しい黒さに 目が焼けそうだ だから耳をすませたよ 心臓二つ呼吸も二つ 明日の朝が来る前に 二人で一つ答えも一つ 了

          土星の輪っか _ 詩

          とめられない愛をもう一度 _ 詩

          真っ白な恐怖に負けないように 真っ暗な自分に負けないように ライオンのような声を張り上げて ペンギンみたいに足を叩いて ただひたすら前だけ向いて 赤土が飛んで光が走る 歓声が舞って歌声になる カーテンのように夜が燃え上がり 初めてみたいに心が弾けて ほら真っ直ぐに君だけを見て こっそり落ちた涙は秘密 はっきり言ってジュテームね 了

          とめられない愛をもう一度 _ 詩

          ねごと _ 詩

          急いで飛び乗る紙飛行機 君のため息つかまえて 大気圏の外まで行こう 思わず見下ろすまぁるい惑星 線も色分けも数字もなくて ぼーっとずっと眺めてた いつのまにかため息は消えて 君の瞳に海が広がった 今度はそこに船を浮かべよう 言葉なんてなくたって 僕ら強く手を握り合えば それだけで僕ら 星を回せる宇宙に浮かべる 了

          ねごと _ 詩

          ずるいね _ 詩

          さよならはいつも音もなく 言葉を紡げば紡ぐほど 想いを込めれば込めるほど 涙が溢れて止まらない 夢が一つ叶った夜は 誰かの涙が輝く夜だ 愛を惜しみなく伝えれば ほらまた溢れて止まらない さよならが愛を歌うんだ 嫌というほど思い知るんだ だけどほらね愛を歌うんだ どんなに涙が溢れても 了

          ずるいね _ 詩

          ニューデイズ _ 詩

          浮き沈む櫻の花びらが 君の影を綺麗に見せて 僕は勘違いしてしまう そこに緑が少しづつ増えて 新しい日々の喧騒も混ざり 固定された君への愛を 否定されぬ僕らの嘘を あの風が僕の背中を押せば それはつまり君は風に散り 頷いた夜の昏さは深く もう戻れない道のうえ 了

          ニューデイズ _ 詩

          一番近くにいるのに _ 詩

          返信しないのは 君の気持ちを読めないからじゃなく 僕のこころがみえないからで 濁った水の底の方 乱反射もできなくて 既読だけでも伝われば 君も同じように 心苦しくなれるように 泥と同じように 音もたてずに沈めるように 了

          一番近くにいるのに _ 詩

          嘘はつけない _ 詩

          こっそり壊したあの日の夢は まだ皮膚の内側はりついて ありとあらゆる思い出を 洗剤代わりに流し込んだのに 泡になって浮かびあがっては 虹色と共に再び輝く 雨上がりのこんな日は特に 一番綺麗に見えるんだ Let me see so far away また壊してしまう前に レミシソファラで 羽ばたき始めてしまおうぜ 手にした夜空で まばたき忘れてしまおうぜ 了

          嘘はつけない _ 詩

          等速直線運動 _ 詩

          雨季までの旅を 思い浮かべて 飛行機雲の真下 箒星に跨って 今宵束の間 序奏時間も忘れ 月までの波を スカイブルーで 思考錯誤描いたら きっと君が好きってバレる まぁそれでもいいって思える 了

          等速直線運動 _ 詩