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モンゴル旅行は突然に(社会人女一人モンゴル旅・序章)


なんでモンゴルなんて行こうと

はじまりはソウルから東京に戻るフライトの中だった。
「GWまであと3週間しかないってマジ????」

景色を楽しんでいる場合ではなかった

母を連れてのソウル親孝行旅行はなかなかに骨の折れるもので、正直この旅が終わるまではその先のことなんて何も考えられなかった。
そしてようやく我に返ったのが帰りの機内だったわけ。

せっかくの長期連休に海外旅行しないという選択肢は私の中に存在しないので、大焦りで行き先を考え始めた。

今回の休暇は11日間。
これだけあればずっと憧れだったトルコに行きたいけれど、3週間後にノリで行くには史的に豊かな国すぎる。
トルコに行くにはもう少し準備期間(色々な本を読む期間)が必要だ。

となると候補として挙がってくるのは自然豊かな国。
自然が目的なら行って五感で感じるのみなので事前勉強はそれほど要らないし、最近都市にばっかり旅行していたし、何より最近仕事が忙しくて、疲れた心が壮観を欲していた。

海か、山か…。
いや、砂漠だ。

久しぶりに砂漠が見たい!
学生時代から20か国以上旅してきたけれど、自然の景色で一番感動したのは砂漠だった。あの気持ちをもう一度味わいたい。
こうして私のGWの方向性は「砂漠」に決まった。

2019年、あの日のサハラ

そうと決まれば行く国を決めるのはそこまで難しくない。
砂漠なんてどこにでもあるものではないのだから。

エジプトは、とてもとても行きたいけれど決断が遅すぎた。航空券が高すぎる。
オマーンあたりも行ってみたいけれど、最近の世界情勢を考えて今は遠慮しておこう。

「砂漠 有名 国」「砂漠 観光」なんて手あたり次第に調べているうちに、『世界三大砂漠』というワードに辿り着いた。

諸説ありのようだが「ナミブ」「サハラ」「ゴビ」…ゴビ!
かのシルクロードを構成していた砂漠、ゴビ。良いじゃない!!
ちなみに私はこのタイミングでようやく「ゴビ砂漠」は誤りである(砂漠砂漠の意になる)ことを知った。

ゴビを見るには、中華人民共和国の内モンゴル地区かモンゴル国に行く必要がある。

色々な偶然が重なって、軍配はモンゴルに上がった。

要素1、成田~ウランバートルの直行便が思ったより安かったこと。前述の通り最近仕事で疲労困憊だったので、フライトはなるべく簡潔にしたかった。

要素2、去年のGWにウズベキスタンで出会ったモンゴル人の知り合いが東京に遊びに来ていたこと。知り合いから直接情報収集ができるなんて、これほど心強いことないじゃない?

かくして最終的に東京⇔ウランバートルの航空券を買うに至ったのは出発の2週間前。JALとコードシェアのミアットモンゴル航空で往復12万。

ゴビ到達が目的、モンゴルの旅程

さて、無事に航空券は取れたわけだが次はゴビに行く手段を考えなければならない。

手段はツアー予約一択だった。
なにせ時間がないから、自分で色々ルートを考え手配をするのは難しい。
そしてモンゴル語なんて1ミリも分からない(もはや聞いたことすらない)のに1人で砂漠に行こうものなら一生日本に帰ってこられないかもしれない。

そんなわけで3日くらい集中して色々なツアーを見漁り、モンゴル人の知り合いの助けも受けながら、6日間のツアーを予約した。

後日モンゴル人の知り合いには浅草で会って、首都ウランバートルの案内をしてもらう約束も取り付けたので、今回の旅程はこうなった。

・Day1:夜にモンゴル到着
・Day2~7:ゴビツアー
・Day8~9:ウランバートル散策
・Day10:帰国

ゴビツアーは予算と興味の都合で、ツーリスト用ゲルではなくホームステイでのゲル宿泊を選択した。

ここまできて、ようやく今年のGWにモンゴルへ行く決断をしたことに自信が湧いてきた。

この偶然が重ならなければモンゴルに一生行かなかったかもしれないし、設備のあまりよろしくないだろうローカルゲルに泊まるのも今しか耐えられないかもしれない。

人生は勢い、考えすぎずに決断を下すことも時には重要だ。

モンゴル、ゴビへの準備

私にとって、旅というのは本当に活力になるのだと実感した。

最近忙しくて怠っていた読書だったが、モンゴル旅行を決めてから1週間で3冊も読み終えた。

おすすめは「まんぷくモンゴル!」

浅いながらもモンゴルの基礎知識をざっと身につけ、持ち物リストを考え始める。

そろそろさすがにしまわないとと思っていた冬服をキャリーケースに突っ込み、とりあえずビタミン剤を買ってきた。

モンゴルは4月末でも東京の真冬より寒いらしい。そして遊牧の国、主食は肉らしく野菜はほとんど食べられないだろうと覚悟した。

ツアー会社に問い合わせて、ゲル滞在中のシャワーは2,3日に1回程度と分かったので初めてドライシャンプーも買ってみた。

使い心地はゲルまでのお楽しみ

服は2日に1着として、5日分。
あとはカイロと日焼け止めとメイクポーチと…

お気づきだろうか。私、絶賛荷造り中。
フライトまであとちょうど24時間。

GW前最終週まで突然の出張やら報告会やらで仕事に振り回されっぱなしの社会人だったけど、今の私は純度100%の旅人だ。

ノリで決めた旅行の準備を必死にしているときほど高まることはない。
せまるゴビ。待ってろよ、モンゴル!!!




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