名CM考 第七回 1987~1988年 日本コカ・コーラ 「I feel Coke」

こちらをご覧ください。これが1987年版です。


ここまで輝いてる「大人」をあなたは現実で、そしてCMで最近見ましたか?もちろんCMは夢を見させる場で現実じゃありません。でも人間は夢すら見れなくなったら終わりです。

もう一つあります。これが1988年版です。

実は1994年版とどっちがいいか真剣に迷いました。

1994年版はこちら

TRFすげえよな。ちなみにこのCMはPVと全く同一です。小室ってやっぱ天才ですよ。

1994年のCMでも気が付くことがあります。このコカ・コーラはリターナブル瓶です。でもだからと言って「環境にやさしい」と言った野暮な事言ってませんよね。またクレジットも出てきません。でも当時の方がよっぽどエコだったという悲惨な事実までCMで判明します。

でも、ミリの差で1987年版や1988年版に負けているかなと。

先に言いますが言うまでもなくコカ・コーラは外資系です。なんで外資系がバブル期にノリノリのCMを出してきたのか。それは外国企業だからより一層当時の日本が輝いて見えたからです。

ディスコですよ、ディスコ。今のCMでディスコ出せます?

だから本来「コカ・コーラ」は米国文化を前面に押し出すCMだったのを日本、それも今の(当時は1987年や1988年の)日本を前面に押し出す方がコカ・コーラのイメージにマッチしたのです。要はその方がクールだったのです。

じゃあ今の日本コカ・コーラがこのCMを出せるのか?現にバブル崩壊後もTRF使ってノリノリのCM使って来たじゃないかって。

結論から言います。無理です。1994年というのは団塊ジュニア世代が大人に差し掛かる年齢でギリギリ若年層が多くいたからこんなCMが出せたんです。超高齢化社会の日本でこんなCMは打てないのです。

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