貧乏すぎる日本。いよいよ中古家電ばかりに

まさにこれが「経済衰退」の典型的症状です。

ちなみにこの手の商売はバブル期までなかったんです。中古は所詮中古で粗大ごみ行だったのです。バブル崩壊後に「ハードオフ」などが登場しデフレの象徴となりました。
それが今や中古家電専用の工場を家電量販店が作り家電量販店で売るという信じられない状況に落ちています。普通は新品の方が省エネなので中古を買うと10年計算で考えると電気代で損するはずなのに……。

※ちなみに洗濯機の場合一槽式ローラー付き洗濯機、二槽式洗濯機(脱水機能付き)、全自動洗濯機、乾燥機付全自動洗濯機、ファジイ機能付き全自動洗濯機とたったの45年でここまで進化して来たので中古品を買うのは「バカ」でした。インバーター制御で音も静かになったので中古を買う意味がまずなかったのです。バブル期までは。本当はウルトラファインバブル洗濯機と言って21世紀ともなるともう水質からして洗濯の概念が変わっているのですが残念なことにね……ウルトラファインバブル洗濯機の主流は中国製なんですよ。元は半導体を洗う技術で日本の技術なのにね。

ちなみに2019年まで中古品を売ってもGDP成長率には1円も加算されませんでした。なぜなら中古品には「付加価値」がないからです。要は人のふんどしで商売をしているからです。しかしいくら中古と言っても「新品の」部品交換はしているだろということで「リフォーム・中古車・中古本の販売等」に2020年からGDP付加価値額を認めるようになったのです。要は数字のマジックでこんなの付加価値でも何でもないです。だってローテクを売ってるのだし。型落ちの時代遅れの商品を使いまわすって経済学的に悪なんですよ。

ちなみにこういうことをやると新製品を製造しているメーカーは投資回収が出来なくなり新製品・新性能商品の資本投下が出来なくなるので資本主義的には究極の悪です。よっぽどのビンテージが付く中古高級品や文化財はともかく。「ビンテージ」というのはフェラーリ級のスーパーカーや築60年超の文化財登録住宅クラスの商品だと思ってください。

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