名CM考 余談 バブル期は名CMの宝庫

「名CM考」エッセイをご覧の皆様改めましてこんにちわ、らんたと申します。

お前バブル期のCMばっかり上げてるんじゃねえよって声が聞こえてきそうですがやっぱりバブル期って名CMが多いんですよ。なにせ予算のかけ方が違うのとやっぱセンスが違うんです。そして社会に及ぼした影響力のあるCMが多いんですよ。

これがバブル前のCMになるとぐっと名CMの頻度が減ります。またアイドル頼みという貧乏くさいCMが多くなるんです。「アイドルを使う」と「アイドル頼み」って全然意味が違いますからね。そういう意味では令和の日本はド貧乏です。そこらじゅうに某握手券グループアイドルだらけです。ここまでくるとただただ気持ち悪いだけです。ファンの皆様には申し訳ないんですけど。よって2012年以降は名CM自体が、ございません。

まともな広告すら打てないというのは文化の敗北ですし、社会が病んでる証拠ですし、日本自体が「オワコン」という証拠です。

そしてTV-CMというものは流行ってもいないものをごり押しする道具でもございません。ここ15年のCMクリエイターは何かTV-CMというものを勘違いしてませんか?

「認知させる」ことと「ごり押し」は意味が違います。「ごり押し」はただの暴力ですし、それは宣教です。そう、宗教の領域ですよ。やってることが。マスメディア装置で認知させもダメな商品はダメなんです。そんな粗悪品を押し付ける行為を「ごり押し」と言います。言ってる意味、分かってますか?つまり大金はたいても、巨大広告代理店を使ってもダメなものはダメなんです。そういう広告の基本も分からない人が大手広告代理店にうじゃうじゃいる証拠なんですね。マーケティングってなんですか?お前の言うマーケティングとは暴力で売れないモノや売れないサービスを売る事か?いい加減にしろ。

また2005年ごろから使い捨て一発芸人などのお笑いタレントのCMも多く、極めて不快なCMもぐっと増えてきます。視聴者に、お客様に不快なCMを見させてどうするという「感性」の点でもうダメになって来るんですよ。嘘だと思うのならバブル期と今のCMを比べてください。残念ですがそれが現実です。

も・ち・ろ・ん90年代や00年代のCMもこれから取り上げます。取り上げるCMは約100を予定しており最終回は第100回を予定しております。

「名CM考」に高度成長期のCMを入れるかどうかについてもお答えします。というのも高度成長期のCMは時代を超える名CMというものがあまりないからです。その当時から約30年は凄い、凄い言われてきたCMが60年後ともなるとなぜか伝わってこないんです。ということは実はそのCMはたいしてすごくない証拠でもあるんです。もちろん白黒TVの時代ですし、カラーテレビの普及はなんと1976年まで待ちます。1964年の段階ではまだTV自体の普及率が50%でラジオしか持ってない世帯がざらにいる時代です。白黒TVが一般家庭へ普及しさらにカラーテレビが普及する頃にはもう我が国は高度成長期が終わっていたのです。「新・三種の神器」とか教科書で言いますがあれは半分嘘です。富裕層とアッパーミドル層には確かにカラーテレビが高度成長期後期に普及したんですが一般家庭へのカラーテレビ普及は実は第一次オイルショック後頃の話なんです。歴史教科書はこうやって嘘をつきます。気を付けよう。ただしさすがに1970年にはもうほぼほぼすべての家庭に白黒テレビではありますが普及はしてました。

つまり高度成長期という時代はTV-CM自体を見ることがステータスであり、高度成長期中期までは名CMを語るにはふさわしくない時代という意味になってしまいます。なので1969年までは「名CM」の枠から外します。なぜなら国民的CMじゃないからです。

よって1970年以降の名CMに関しては紹介いたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?