海外で生きる女性経営者たちが考える 「フレキシブルに働く」ことと「自分らしさ」の関係とは?
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海外で生きる女性経営者たちが考える 「フレキシブルに働く」ことと「自分らしさ」の関係とは?

「フリーランス」や「リモートワーク」をするために備えたい資質や環境って何だろう?会社を辞めたら誰もがフリーランスになれる?距離や時間の物理的な条件でリモートワークはできる?

”働き方改革”や”女性の社会進出”など謳われる現代社会で、今女性が働き方に求めることNo.1は「フレキシビリティ」。 

そこで、私たちlander laboが提唱する「フレキシブルな働き方」を探ってみた。 実は、そこに「自分らしさ」が表裏一体で存在し、「フレキシブルな働き方」と「自分らしさ」のどちらかが崩れると成立しない。

一見、関係ないように見えて実は密接している2つの関係性を紐解くべく、lander laboでは「自分らしさ」を叶えて「フレキシブルな働き方」を既に実現している2人の海外在住の女性経営者のトークイベントを開催した。

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場所はlander laboの編集部メンバーも住む中東はアラブ首長国連邦にあるドバイ。調査をすると、事前アンケートで既に95%のドバイ在住日本人女性は「フレキシブルな働き方をしたい」という結果に。

そこで、LA在住のLanderクリエイティブプロデューサーMutsumiとドバイ在住のMITERAファウンダー兼CEOYoko Shimadaの2人が、「フレキシブルな働き方」と「自分らしさ」の関係性について参加者からの事前アンケートをもとにディスカッションを展開。

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調査対象であるイベント参加者はドバイ在住日本人女性で、ハイキャリアを持つ女性から主婦まで、20代後半~50代前半の日本人女性。

イベント当日は、定員40名を超え立ち見客も出るほどの大盛況の中行われた。

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協賛企業も多数集まり、Hyatt Regency Hotel Dubaiの日本食レストラン「京」やドバイのおむつメーカー「Pure Born」からおむつのクーポンが、ドバイで大人気の日本式パン屋「Yamanote Atelier」のケータリングや、協賛で「Babies & Beyond」からナニーが派遣されキッズスペースが設けられるなど、計10社より豪華な協賛品が用意された。

そんな賑わう会場でディスカッションがスタート。

まずは、今回のテーマのひとつ「自分らしさ」について。

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《二者択一:選択する自分と、選択しない自分と》
2人の対談では「選ぶ」という言葉が繰り返し使われた。何かを「選択する」時には必ず、もう一方を「選択しない」自分も存在する。例えばYokoさんの「自分らしさ」が服という物理的な立体的なものに表現されたブランド「MITERA」の創業のきかっけも「選ばなかった」ことが大きく影響している。

Yokoさんは、もともとグローバルヘルスのスペシャリストとして世界銀行やコンサル会社でキャリアを積み、アメリカのワシントンDCで11年ドバイでは7年目を迎える。そんな彼女はドバイで2人目を出産した年に「MITERA」を立ち上げることになったが、きっかけはマタニティやママから連想される「生(せい)」ではない。

実は、その真逆であり彼女の身近な人に起きた「死」であった。 彼女は、大切な人達との死別を経験し直面することで死を「選択しない」ことを実は先に選んでいて、その結果、生を「選択する」ことを覚悟し、生に象徴される妊娠や出産に関係するブランドが生まれた。

またMutsumiも、24歳のころLanderを創業し、彼女もまた「企業へ就職する」ことを「選択しない」ことが、起業のひとつのきっかけにのひとつになっている。 表面に見えている「自分らしさ」は、実は選択によって象られていて、しかもそのトリガーは表面に見えているものと真逆のところにあったりする。

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《毎日にある「優先順位づけ』で自分らしさを鍛える》
2人は女性経営者として起業という大きな転機もあるが、もっと身近にも「自分らしさ」は作られているという。それは日々生活している中で起きている「優先順位づけ」にヒントがあった。

今回イベントの事前アンケートで「結婚や出産を機に諦めたことはありますか?」という質問に対して81%の女性が「諦めたことがある」と回答した。

それを受け、Mutsumiは自身の結婚で「諦めた」かと聞かれた答えは「No」。
なぜなら、結婚をして1人の時間が以前よりも圧倒的に少なくなったがそれは、1人の時間を「諦めた」のではなく、2人の時間で過ごすことで1人の時間では体験できなかった「新しい世界や価値観を広げてくれた」とポジティブに捉えていたからだ。

また、彼女が1人の時間よりも2人の時間に価値をおくことで彼女の中の「優先順位」が変わったので「諦める」という発想にはならない。

Yokoさんも、母親になったことで勿論以前のように夜遅くまで映画を観たり、お酒を楽しむことはなくなったが、それは「諦めた」のではなく単純に「優先順位」が下がっただけ。

1人1日24時間、有限ある時間で、どこに優先順位をおくか、何を選択しないか、その一つ一つ積み重ねてきた過去の「選択」と「優先順位」が今の「自分らしさ」に繋がっているのだ。

※イベント前のアンケートで「フレキシブルに働きたいですか?」の質問に対する回答がこちら。

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そしてもうひとつのテーマ「フレキシブルに働くとは?」では、参加者の事前アンケートの回答にはない、全く新しい発想の「フレキシビリティ」を展開していく。

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《フレキシビリティとは、自分の軸がある人だけが持つ特権》
フレキシブルな働き方とは?という事前アンケートで「空いた時間にできること」や「時間や場所にとらわれない」など物理的な条件を述べる回答が多く見受けられた。

lander laboの編集部員も実際に、パリ、ドバイ、東京、そしてMutsumiのいるLAと世界各地にいながら場所や時間(時差)にとらわれることなくリモートワークを実現している。MITERAチームもYokoさんはドバイ在住で、NYにデザイナーチーム、LAにマーケティングチームを設けたスタイルで3年半ワークしている。

では、彼女たちは「自由な時間で」「場所や時間を選ばず」という物理的な働く条件を模索した結果今の仕事に辿り着いているのだろうか?答えはNo。

Mutsumiが考える「フレキシブル」とは、スポーツに例えると、ゴルフや野球などスイングする時には軸が必ずあり、軸がある時の「振り幅」。その「振り幅」こそがフレキシブルの幅であって、軸は人生そのもの。だから人によって、人生によって、フレキシブルの幅も様々であるということ。

Landerが実践している「フレキシブルな働き方」も、会社が持つフレキシブルさと、メンバーが持つ一人一人のフレキシブルさが両方揃ってはじめて実現している。 フレキシブルな働き方とは、実は、物理的条件からの解放ではなく、自分自身の人生の軸を持ち、それを自覚できる人が持てる特権であった。

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《フレキシブルに付き纏う、自由と責任》
世界銀行に勤め世界各地を飛び回っていた当時と、ブランドを立ち上げた現在では働いている時間は減った?Yokoさんの答えはNo。 会社へ勤務していた頃と比べると、今は圧倒的にフレキシブルだが、それは決して働く時間が短くなったり、自由な時間が増えるとはイコールしない。

むしろ彼女は、働く時間は増えているという。 自由があるところには、必ず誰かの責任が生じている。 これはフリーランスにも通じるところがあり、会社にいると場所と時間は制限されているため責任は会社にあるが、経営者やフリーランスは、すべての責任は自分に向かっている。

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《それでもフレキシブルを求める女性たち》
女性のライフステージには、選択できるイベントが多い。 私たちは日々の生活で選択や優先順位の積み重ね「自分らしさ」をカスタムして理想を求めつつ、現実にある自分の人生の軸を自覚しそれにあわせて「フレキシブルな働き方」を手に入れていく。 それは難しいことではなくて、この記事を読んだ方やイベントに参加した方はすでに一歩踏み出している。

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イベント参加者の80%の女性が自分の仕事を「選択しない」で家族の都合でドバイへ住みはじめたようだ。イベント後のアンケートでは95%の女性が「フレキシブルな仕事をしたい」と回答している。事前アンケートで「結婚や出産で何かを諦めたことがある」と答えた80%の女性が、実はやりたいことや自分らしさを諦めていなかった、ということがこのイベント開催でわかった。

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今回のイベントでは、対談後に15分ほどのワークショップをひらき「ドバイで達成したいこと、はじめたいこと」をグループで発表しあう時間を設けた。すると、解き放たれたように「(実は)前から挑戦したかったこと」や「(周りには言えなかったけれど)やってみたかったこと」など、生き生きとした表情で各自が話し、シェアした。彼女達の隠れていた目標や夢を引き出し、スポットライトを当てる機会となった。

※イベント前のアンケートで「フリーランスやリモートワークなどの働き方に興味はありますか?」の質問に対する回答がこちら。

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※イベント後のアンケートで「フリーランスやリモートワークの働き方をしてみたいですか?」の質問に対する回答がこちら。

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また、「フリーランスやリモートワークをしてみたいですか?」という質問に対しては、事前アンケートではYesの回答が57%であったのが、イベント終了後には88%まで増えた。

これは「フレキシブル」の概念に対する視点の変換が大きく影響していて、物理的条件に関係するものではなく「自分の軸(人生)」や「自分らしさ」を象徴すること、そして子供など家族ではない「自分の人生の目的」を果たすため、と彼女たちが気付いたから。

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イベントの終盤、MutsumiとYokoさんが口を揃えて言った「女性は逞しい。」という言葉を賞賛し、このイベントを機会に、世界各地で活躍する女性たちが増えていくようlander laboはこれからも応援していきたい。


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クリエイティブプロデューサーMutsumiのロサンゼルスでの活動を辛酸なめ子さんがnoteとハフポストで連載中です。そちらもよろしくおねがいします。 https://note.mu/nameko_la

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