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小春日和

小春日和(こはるびより)

晩秋から初冬にかけての暖かな日和。小春とは、旧暦一〇月の異称。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」

旧暦10月頃。つまり今頃のこと。
小春日和は冬の季語だ。

本来の意味では冬の言葉だが、春先で使う人も多いらしい。言葉は移ろい変化するものだが、これは個人的に変わらないでいてほしいな。
春は春で、春日和という言葉があるから。

人伝で聞いた話では、小春日和を使うと読者から誤用では?と苦情がくるから使うな、というのがどこかの雑誌社かであったらしい。
いや、言葉を扱う側がそれはどうなんだ。

私は小春日和である日が、1年の気候の中で1番好きだ。
空気が冷たくて、日差しは穏やかで。とても心地よい。
日中は日向ぼっこして、寒くなったら家に帰るだけをしたい。

だけど、近年の気候の乱れから、いつかなくなってしまうのかなと、ふと考えてしまった。
目に見えないもの故、もしなくなってしまったその年に気づけるだろうか。下手したら数年して、「あれ?小春日和がなくなってしまったかもしれない」なんてこともあり得るかも。

あの好きな空気、いつもあるとは限らない空気、忘れたくない。

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