日々是精進 ②

どうも松下です。二回目です。

10年近くフリーランスの撮影現場専門制作部として映像業界に関わってきた私。

そんな私は入社早々、とある案件をこれまでやってきた制作業務と同様のやり方で準備し、撮影当日を迎えました。
フリー時代に専門としてやってきたロケ場所の調整が業務の主だったこともあり、特につまづくこともなく無事に撮影を終えることが出来ました。
撮影終了後、ロケ地から会社に戻って機材や備品などの片付けに専念してる  と、そこへ

〈撮影データのコピー〉

という業務が飛び込んできました。
「はいはい、わかりました。コピーさせていただきます。」
と返事をしつつ、これまでにそんな事をしてこなかった私は教えてもらいながらデータのコピーを行いました。

作業内容としては、
P2カードというメモリカードに記録された撮影データを別のHDDにコピーし、 バックアップを取るという作業でした。

簡単でした。

…ただ、恐怖を感じました。

目の前の小さなカードに今日収録した撮影データが入っていて、それをPCで操作して別の場所に移してコピーする。
この何てこと無い作業がとても怖く感じました。

フリーの制作部時代にも、撮影後に素材やデータを現像所や編集室に持って行ったことは何度もありました。
その時も今日分の撮影の全てが自分の手元にあり、それを運んでいるという緊張感はありました。
ただ、記録された撮影データに直接触れて操作したことはこれまでに一度もありませんでした。

操作を誤って消してしまったら…
コピーしたはずが出来ていなかったら…

PCの操作が不慣れなことも相まって、撮影データを扱う作業にド緊張している自分がいました。

【データ】
私にとって、非常に難敵でした。
扱うデータはどんどん増えていきます。

撮影データが編集され、編集データ①になり、修正し編集データ②、③、④…となり、音データが加わり、また修正し、、、

プリプロダクションから撮影、そしてポスプロダクションとデータはどんどん数を増やしながら幾度となく変容を遂げ、膨大なデータによって一つの映像が生成される。
膨大なデータを管理しながら映像が完成するまでの仮定に携わったことで、動画や静止画、音などの様々なデータについて、その特性を理解した上で丁寧に扱っていく必要があることを痛感しました。

たくさんの人たちがたくさんの時間をかけて作成したたくさんのデータ

データってなんか怖い
消えて無くなってしまいそうな気がするし
出来れば触りたくない

そんな事を言っては仕事にならんので、                   経験し学び、きちんと扱う能力や技術を身につける必要がある!

と、ビビってる自分に言い聞かせております。

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