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「昭和少年事件帳⑤」ギフってどこ?(岐阜県の皆さんすみません)事件!

(はじめに)これは、私が青少年期を過ごした昭和時代の話です。

 同じ時代を生きた皆さんをはじめ昭和をご存じない世代の皆さんにも楽しんでいただければ幸いです・・では、事件の始まりです。

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 その日は、小学3年の二学期スタートの日じゃなかったかと思います。

 隣のクラスに転校生が入ってきたらしいという噂が流れてきました。

 転校生自体は特に珍しいことじゃなかったけど、やはり気にはなります。
 
 その日の昼休み時間に隣のクラスの男子と廊下でばったり出くわしたので聞いてみました。
 
 「転校生が来たんだって?」
 “うん、女の子が入ってきた。”
 
 「可愛い子??」
 “うう~ん?・・普通・・”
 
 って、2人とも人様の顔を評価できるような顔の持ち主じゃないんですけど・・ね(苦笑)
 
 「どこから来た子?」
 “ギフだって”

 「ギフ?・・ギフって何?」

ギフ・・って言われても・・?

  “ギフ県っていうところがあるんだって”
 「ギフ県?・・聞いたことねぇなぁ~」(岐阜県の皆さんすみません。)

ギフ県?思い浮かんだ漢字はコレだけ

 「どんな田舎なんだよ!」(これはさすがに問題発言です・・岐阜県の皆さんごめんなさい。)
 
 自分の町(宮崎のド田舎)のことを棚に置いて岐阜県のことを田舎呼ばわりするなんて無知にもほどがあると思いますが、当時の私は東京とか大阪とかの大都市の地名ぐらいしか知らなかったのです。
 
 でも、そんな私と違って、転校してきた女の子の方は当然自分が行く先を地図で確認したでしょうから、きっと心細かっただろうし怖かったでしょうねぇ~
 
 海を隔てた先の九州で、しかもその端っこの県の田舎町・・ホントに日本人が住んでるいるのかな?ってレベルじゃないですか(笑)

うつむいた馬じゃありません。

 実際この町は一般的な宮崎の方言よりも更に口調が荒く、日本語と呼ぶのもはばかれる代物でしたので・・彼女からしたら我々は本当に日本人モドキだったかも知れません。
 
 それにしても、どうして岐阜から宮崎だったんでしょうねぇ~?
 
 親の仕事の都合だと思いますけど、この町と岐阜県との繋がりはいまだに謎のままです。
 
 そう言えば、あの子、わずか数年でまた転校していったような・・もしかしたら、お父さんは国家公務員とかだったのかなぁ~?
 
 結局その子とは同じクラスになったこともないし、殆ど話したこともないので転校の経緯すら分からないのですが、何故か「ギフ」という言葉だけがしっかり記憶に残りました。
 
 そのため、初めて日本の地理を教わった際、真っ先に「ギフ」を探すという非常に極端な行動に出ます。(また、失言です。岐阜県の皆さん申し訳ありません。)
 
 でも、その時に驚愕の事実を知ることになります。
 
 えっ!岐阜県って、ウチ(宮崎)と違って日本列島の真ん中あたりにあるじゃん!

完全に負けた気がしました。

 いや~衝撃でした、更に驚いたのがそこに織田信長ゆかりの城(岐阜城)があったという歴史的事実です。

 戦国時代のスーパースター織田信長ですからねぇ~当時の小学生の私にとっては憧れの的です。

似てないけど・・信長のつもりです。

 それを知ってればねぇ~、転校生と会話するきっかけにもなったのに残念な話です。
 
 しかし、結果的には謎の言葉「ギフ」から始まった好奇心のお陰(?)で岐阜県に興味を持つという全国的にはレアケースの小学生となりました。
 
 って、最後の最後まで岐阜県のことをギィフる、もとい、ディスるみたいな感じになって、岐阜県の皆さん本当にすみません・・・m(_ _)m

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