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旅の支度

ウイルスの影響で、旅に出ることが難しくなった2021年。

「この夏には彼とこんなところに行きましたよ!」

なんて、バッグを持った2人の写真と、メッセージを添えて送ってくれる方のお便りが実はこの仕事をしている中での楽しみでもありました。

今年はどんな1年になるのだろう。

旅に出れないのなら、私たちはどのようにこの1年を捉え、過ごすべきなのだろう。

Laluceとして何ができるのだろう?
という問いの中で、やはり作品を通してみなさんに少しでも元気になってもらえたらな、という想いが強くなっていきました。

今回の作品は「旅とはなにか」を再解釈した作品です。

コロナ禍で旅がしづらい状況だけど、あくまで今を悲観的に捉えすぎるだけではなく、未来の旅を想像し、描く期間として少しでもポジティブに捉えられたなら。


未曾有の事態。

旅に出ることは難しいけれど、だからこそ今はこの目でまだ見ぬ景色や出会いに、未来に想いを馳せよう。

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進まない旅の準備も、「お気に入りのスカーフを持っていきたい!」なんてやりとりも、それはそれで楽しくて、旅という体験の魅力の一部なのかも。

未来は来るものではなく、きっとつくるものだ。

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旅を通して自分を見つめ直したり、大切な人との関係を再確認すること。

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旅先で大雨が降ってもいいじゃないか。

不確実で、予測のできないことが新しい出会いや発見をもたらしてくれるかもしれない。

旅は旅程表の通りに進むことだけが正解じゃないんだ。


2人が選んだ道、偶然入ったお店、ガイドブックに載っていない場所がそれから何度も訪れる大切な場所になるかもしれない。

思い出はいつだってお金では買えない。

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綺麗に装飾されたような思い出が全てでなく。
フィルムカメラで撮った、ピントのボケてしまった写真が愛おしいように、撮り直しができないからこそ、いつだって想い出は美しい。


コロナウイルスの流行から約1年が経過し、先の見えない不安や、この状況が当たり前になってしまいそうな怖さ、僕たちの周りにはなんとも言えないモヤモヤがあると思います。

僕自身も描いていた未来がそっくり塗り替えられてしまい、きっとみなさんとまた会えるんだと楽しみにしていたポップアップもほとんどが中止、延期となり苦しさと悔しさで胸がいっぱいでした。

でも、悲観しすぎるのではなく、この状況を無理しない中でポジティブに捉えることができたら。

この時間はきっと未来のためにあるのだろう、とスッと自分の中で腑に落ちました。

それは製品の型紙をアップデートすることや、もっと楽しんでもらえるような企画を考えること。

サービスに穴はないか、製品をもっと良くすることはできないか。

できることはたくさんあります。

今できることに向き合うこと。大切なことを、改めて感じました。

この作品を通して誰かの心が少しでも軽くなったり、小さなきっかけになればそれ以上に嬉しいことはありません。

また医療関係者の方々や関係者の方々へ。
いつもご苦労様です。
どうかご自愛ください。

Laluce 豊田

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