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ネットの時代と言われる現代になぜ、オフラインのポップアップが伸びるのか?

タイトルから一見、かなりコアな話に見えそうですがネットと物販においてのなかなか興味深い内容だったので取り急ぎまとめて残したいと思います。


また、実際に現場でポップアップをやってきた体験をもとに書いていくので参考になる点があれば幸いです。

お話を聞かせてくださったのは株式会社 COUNTERWORKSのCFOを務める薮本さんです。

まずは講義が始まる前に質問をウェブ上で募集して、それに答えながら講義を進めていくような感じです。進んでいる。

もちろん講義途中でも質問は受け付けていて時折鋭い質問も飛び出していました。

やっぱりみんな手は上げないだけでしっかり考えていたり、面白い考えを持っていたりするんですね。

仕組みでそれを引き出してるのがいいな~と思いました(謎の上からですみません)

まず、「ポップアップってなに?」という方もいるかと思うのでざっくり説明すると
短期間の出店 みたいなイメージがわかりやすいかと思います。
色んな形や目的があるとは思いますが固定の店舗ではなく「短期の」というところがポイントでしょうか。人によってはノマドのように移動しながら出店し続ける方もいます。

そんなこんなでかくいう僕も実質、ポップアップがLaluceの原点だったりします。
僕の場合は資金がなかったので固定の店舗は持たず、ネットショップを小さくやりながらポップアップで本格的にスタートしました。
おそらくポップアップの恩恵をフルに受けているタイプです。

僕自身、自分以外の事例はあまり知らないので感じてはいなかったのですがポップアップの需要は伸びているようです。

というのも現在、ECでの売り上げは日本全体で消費されるお金のわずか6%だそう。
これには正直びっくりしました(ネットショップやってるなら知っとけよ、というかんじですが)
これだけAmazonやらZOZOTOWNやらでみんなが買い物をしているというのにたったの6%なんです。
だれだよ、オフラインはもう古い!とか言ってたやつ・・・

もちろん、商材によってネットで売れやすい商品もあれば売れにくい商品もあります。
例えば、
・安い商品
・スペック通り動く商品
・日用品

あたりはオンラインでも売れやすいのだそう。

1000円のTシャツなら買ってみるか~という人は多いだろうけど、10000円となると着てみないと不安だな、と思うはずです。怖すぎるよ・・・

例えがわかりやすくてすごく理解がしやすいですよね。
頭がいい人の話は分かりやすいけど、共通しているのは例えが上手いな~と思います。

あとは「試してみないとわからないもの」「体への距離が近いもの(安全性が必要なもの)」もオンラインでの販売には課題があるな、と感じました。
化粧品は試さないと買いたくないだろうし、食べ物は見て触らないと不安な人は多そうです。

ここで、「残りの94%の売り上げはどこで生まれているの?」という疑問が生まれますが答えは言うまでもなくオフラインです。つまりお店。

あとは「試さないとかいたくないな~層」に向けてポップアップを打つ、プロモーションとしての側面が強いポップアップもあります。
大手のブランドもポップアップを打つのはこういうことですね。

もちろん小さな規模感のブランドやショップは低コストで小さく始められるメリットがとてつもなく大きいです。

これらの理由からポップアップの需要が伸びているのは理解できますね。
あとは個人でショップをオープンすることが出来るサービスの充実(BASEやStoresなど)からも見られるように、新しいショップやブランドが生まれる流れはこれから大きくなりそうです。

ポップアップの個人的に感じる利点は


・リスクが小さい
→固定の店舗を持つにはたくさんの資金が必要(賃料、内装費、スタッフの人件費。やっぱやめたなんてできません)
正直、力試しでやってみるとかも全然ありだと思います(物販に限らず飲食でも今はやりたい人多そう。カレー屋さんとか。)

・商材に合う場所や目的に沿った場所へピンポイントに出店できる
→これのメリットは結構大きくて大手もポップアップをやるメリットだったりします。
 固定の店舗では移動するのには大きな労力とお金が必要ですがポップアップなら簡単です。移動しながら出店するスタイルの方は意外にも多いです。
プロモーションのために大手がやるのもすごく合理的だな~と思います。
ネットの弱点をカバーできたら利点は大きいですよね。

・リアルなお客さんの話が聞ける
→僕が感じた一番の利点はこれです。
「Laluceのお客さんはこんな人」が明確にイメージできるようになりました。
直接、話すのでお客さんの趣味嗜好や服装などネットではなかなか掴みづらいところも学ぶことができますね。
僕が相談されたときにポップアップを強く勧める理由は主にこれです。
「あなたのお客さんはどんな人ですか?」という質問に答えれない人が意外に多い印象です。
後から「ペルソナ」という言葉を知ったんですがまさにこれだと思います。
趣味や年齢、性別はもちろんマーケティングの上でも商品開発、接客においても強力な味方になるな~と実感しました。

また、「実店舗のショールーム化」も進んでいるので大手がプロモーションとしてポップアップを打ち(体験する場としてのポップアップ。化粧品なら試用やサンプル、服なら試着。)、オンラインでの購入を訴求するパターンもこれから増えていきそうです。
確かに一回買ったことのあるものだったらオンラインでの購入のハードルも大きく下がりそうですね。決済も簡単だし。

今日の講義のまとめはこんな感じです。
やはり実体験を伴っているものだと理解がしやすかったり、「あれはこういうことだったのか!」と発見する楽しさもありますが、勉強になる内容でした。
証券アナリストをされていたそうなのですがやはり分析力がすごい・・・
ひとつのものごとを色んな角度から見る習慣を付けたいと強く感じた一日でした。

質問やご意見はお気軽にどうぞ!
たぶんツイッターのDMが一番返信早いです。

Laluce とよたしょう

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