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お遍路ウォーキング日記(2:四番大日寺へ)

【2024年1月5日(金曜日) Day 2】

 今日は三番金泉寺を打った。この寺は行基菩薩の開基で当時は金光明寺と呼ばれたが後に弘法大師がこの地で井戸を掘ると霊泉が出た事から金泉寺と名前を変えたという。ご本尊の釈迦如来は行基が作ったものだと言われている。

 今日は寺を「打つ」作法の手順を簡単に示そうと思う。巡礼をする遍路は多少の差はあっても次のようにお詣りをして寺を打っている。

①山門で一礼をする
②手水場でお清めをする
③鐘をつく
④本堂に灯明(蝋燭)を立てて焼香をする
⑤御札を納める
⑥読経をするか写経を納める
⑦本尊の真言を唱える(大師堂では唱えない)
⑧弘法の真言(南無大師遍昭金剛)を唱える
⑨大師堂でも④〜⑥と⑧を行う
⑩納経所で御朱印をいただく
⑪山門に一礼して出る

 このうち寺によっては鐘のない寺や鐘が撞けないようにしてある寺もある。また鐘を撞き忘れても後から戻って撞くのは戻り鐘と言って縁起の悪いことなのでこれはしてはいけない。

 本堂、大師堂の両方には必ず燭台と線香立てがある。燭台は上から、線香立ては中心から立てるのがマナーだ。

 御札を納めるのは一ヶ寺で二枚。なので御札は結構なくなるのが早い。慌てて本尊や大師堂の前で御札を書く人もいるがみっともないので予め書いておいた方がいい。また他人が収めた金札や錦札を盗む輩が昔に較べるとここ十数年で増えているというのでそれは慎むべきだろう。

 札の色は最初が白、五回目以降が緑、九回目以降が赤、24回目以降が銀、50回目以降は金、そして100回目以降が錦と言われているがきめられているわけでもなさそうだ。100周以上も回っている大先達でも御札盗難を避けるために白札を納め、錦札は納経所に納める人もいる。

 お経は般若心経のこと。八十八カ所で2回ずつ唱えれば嫌でも覚えてしまうものだ。しかし読経をするときには経本を持つのが慣わしでもある。

 明日は遍路の装備について書こうと思う■

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