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母の定期検診

【療養日記2024 5月15日(水)☀️→☁️|☂️】

 半年に一度のベースメーカー健診のため母が施設から横浜医療センターに来る。病院内では家族の者が世話をするので妻と二人で待ち合わせをして合流する。

 実際の診察は10時半だがその前にレントゲンと心電図の検査は終えていなければならず、九時過ぎには病院に入っていた。

 今日は異様というほどの混雑でレントゲンも大勢の人が廊下で待っていた。朝とは言え横浜医療センターのレントゲンにこんなに大勢の人が殺到しているのはあまり見られない。

 レントゲンの後は心電図。こちらは二階にある別の検査室で行われるがここでは肺活量計測も行われていてこれが待合室まで聞こえてくる。

 この肺活量計測こそが地獄の計測だ。自分も何度か経験が、しかも同じ部屋でしたことがあるが殺されると思うくらいに苦しいものだ。

 心電図計測の待ち時間の間に二人ほど肺活量計測をしていたがそばにいるだけでもどっと疲れ果ててしまう有様だ。

 こうして先に検査を済ませてから診察を行う。今日は診察から後は妻に任せて僕はひと足先に家に戻って我が家のチャイだけ車に乗せて再び横浜医療センターに入った。

 本当は病院敷地内にわんこなど連れてきてはいけないのだが、母と面会する度にチャイに会いたい会いたいと言うので少しの時間の間でもと思って車に乗せて駐車場に連れて行き、そこに母を連れてきてチャイと会わせる事ができた。

 ほんの5分がそのくらいの時間。勿論チャイを車から降ろすこともできないので車椅子に座る母の膝の上に乗せて撫でてもらった。こんな簡単なことでさえもこんなにも難しい。それでも母もかつては可愛がっていたチャイと再会できて喜んでいたし、チャイも母のことは覚えていたようでやはり嬉しそうにしていた。

 母の今日の定期検診でも異常は全く見られず本当に健康そのものだ。車椅子生活になり多少の認知症がある以外はおそらく自分よりも健康なんだろうと思う。

 母が施設からの迎えのバスに乗るのを見送ると妻は郵便局に用事があるというので自分はチャイと二人で先に家に戻った。

 今日の大きな出来事はこのくらい。母がいつまでチャイと再会したことを覚えているかはわからないが、今日は幸せに過ごせたのであればそれでいい。

 夕方からはわんこの散歩に出ることができたが、帰る直前になって雨が降り始めてきた■

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