マガジンのカバー画像

スマホ四国八十八ヶ所巡礼日記

399
ウォーキングアプリ「お遍路ウォーキング」による四国八十八ヶ所巡礼シミュレーション日記。その日の歩数からアプリが指し示す位置をスクショで紹介。詳細な位置情報と巡礼の思い出を書き添え… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

お遍路ウォーキング日記(149:四十五番岩屋寺へ)

【2024年6月2日(日曜日) Day 149】  漸く久万高原町鴇田峠周辺の暗黒地帯(Google Maps非対応の場所)を抜け出して一気に札所四十四番大寶寺を打つことが出来た。  今日はまずこの大寶寺について簡単に書こうと思う。  そもそもこの場所にやって来た猟師が十一面観音を発見し庵をかけ、その話を聞いた文武天皇が寺を建立せよと勅命を出したのが始まりだという。その十一面観音像は大和朝廷の時代に百済から来た僧が置いていった物だという。  大寶寺の名前は元号からつい

お遍路ウォーキング日記(148:四十四番大寶寺へ ⑪)

【2024年6月1日(土曜日) Day 148】  今日もまだ暗黒地帯から抜け出せていない。Google Mapsで位置関係を見るとだいぶ次の札所に近づいている。  すでに鴇田峠は超えていてあともう少しで久万墓地の横を通る。この墓地から先はGoogle Mapsでも見られるのであと少しだ。  残りの歩数から見ても早ければ明日、遅くても来週初めには次の札所四十四番大寶寺が打てそうだ■

お遍路ウォーキング日記(147:四十四番大寶寺へ ⑩)

【2024年5月31日(金曜日) Day 147】  今日は殆ど歩いていない。なので昨日の場所と殆ど変わらないところにいる。現在久万高原町を目指して西側から鴇田峠越えをしているところだ。場所がGoogle Mapsでは対応できていないので現在地の写真もない。  昨日は久万高原町に入ったので久万高原町について書いてみたが、今日はそんな話のネタもない。次の札所まで18,319歩というのだから週末上手くいけば次の札所が打てるかと思う。  ただしストレートに行けるわけではなくか

お遍路ウォーキング日記(146:四十四番大寶寺へ ⑨)

【2024年5月30日(木曜日) Day 146】  ついにGoogle Maps非対応の場所に入り込んでしまった。これがしばらくの間続く。  位置的にはいよいよ鴇田峠を越え、その先の久万墓地に至までの間がほとんど非対応で真っ暗になる。できればさっさと通過したいところだ。  ひとまず下狩場峠を越えて内子町から久万高原町へ入った。  久万高原町は愛媛県内でも標高の高い場所で雪も積もるし夏場は他の場所よりもトンボが多く飛び季節が少しだけ先に進んでいるような感じがする。

お遍路ウォーキング日記(145:四十四番大寶寺へ ⑧)

【2024年5月29日(水曜日) Day 145】  現在地は下狩場峠手前。下狩場峠へはご覧の通り車も何とか通れそうな感じだ。しかしこの感じではオンロードタイプのバイクは避けた方が賢明かも知れない。  今日のポイントの少し前に歩き遍路道が通る峠道との分岐があった。なので本当はそちらを通るのだろう。文化庁のお遍路道マップではそのルートを示している。  その歩き遍路道の下狩場峠手前には「上畝々大師堂」(読みは不明、「かみうずうず」ではなかろうか )という祠がある。これは自分

お遍路ウォーキング日記(144:四十四番大寶寺へ ⑦)

【2024年5月28日(火曜日) Day 144】  今日は一日中湿度が高くて風も強かった。朝のうちは雨も強くてウォーキングは休み。他に用事もなくて外にも出ておらず一歩も前には進んでいない状態だ。  気圧のせいなのが朝から身体がだるいだけでなく全身が痛む。けど本当に辛いのはこれから先急激に気圧が上昇する明日。明日こそがどうにも動けないかと思っている。  そんなわけで今日いる場所に変化はない。昨日一昨日と団体お遍路様ご一行の話と歩き遍路の話をしたが、出来ることなら同じ目的

お遍路ウォーキング日記(143:四十四番大寶寺へ ⑥)

【2024年5月27日(月曜日) Day 143 】  現在地は県道42号線を東に進んでいる。先の日記で書いた三島神社の手前まで来ているのでこの先は下狩場峠と鶸田峠の2つの峠を越えなければいけない。まだまだ先は長い。  昨日は観光バスで移動をして巡礼する団体お遍路様御一行について話をした。話の内容はあとで読み返すとかなり団体お遍路様御一行を擁護するような文章を書いていたと思うが、実際はこんな連中もいるという事も書いておこう。  まずはスマホの普及などで今や老いも若きも写

お遍路ウォーキング日記(142:四十四番大寶寺へ ⑤)

【2024年5月26日(日曜日) Day 142】  今日もだいぶ先に進み、国道279号線が280号線と分離し、北に進路を取ってさらにその先県道42号線に入るところまで進めた。  この先まずは三島神社という神社の脇を通り、歩き遍路道を進み(車の道だとかなり遠回りする)下狩場峠を超え、その先の宮成バス停あたりで県道からはずれて更に山深く進み鶸田峠(鴇田峠とも書く)を越えると久万高原町の中心に出る。  アプリ「お遍路ウォーキング」ではこのルートをたどるが、僕はバイク遍路だっ

お遍路ウォーキング日記(141:四十四番大寶寺へ ④)

【2024年5月25日(土曜日) Day 141】  内子の町を抜け小田川という川沿いをしばらく東に向かって進む。この小田川沿いの国道379号線は一部新ルートが出来上がっているがかつては本当に狭い道だった。今現在でも奥まった集落では旧ルート沿いに町が形成されている。  僕が最初にバイクで四国巡礼をした年は内子から久万高原までの間は入り組んだ県道伝いに父二峰という集落まで進んだことを覚えている。  その前日は予讃線の伊予中山駅横にある野菜即売所で野宿をした。ちょっと前の日

お遍路ウォーキング日記(140:四十四番大寶寺へ ③)

【2024年5月24日(金曜日) Day 140】  今日もギリギリで一万歩を超えた。だいたい一万歩歩くと自分の場合は7㎞ほど進む。すると昨日いた大洲市の北只交差点から東に7㎞進んだこととなる。  そのくらい進むと市境を越えて隣の内子町にギリギリだが入る。  先に書いておくがこの内子町はとにかく広く、次の町界を越えるともう札所のある久万高原町に入る。  今日通過した大洲の町中に別格札所の八番、十夜が橋がある。永徳寺というお寺だがここにある橋の下で弘法がひと晩過ごした

お遍路ウォーキング日記(139:四十四番大寶寺へ ②)

【2024年5月23日(木曜日) Day 139】  今日は大洲の町中までやって来た。この場所の手前に鳥坂隧道という長いトンネルがあり、たいていの人はそのトンネルを歩いて通過する。しかしこのとんねるの歩道はどうにも粗末らしく、多少の遠回りにはなるが旧道の鳥坂峠を越える人もいるようだ。  このトンネルが昨日の地点からすぐの所にあり、トンネルを通過すると大洲市に入る。  そして今日の地点は国道56号線と松山道が交差する北只交差点。遍路道は左側の道を進む。  この先はふたた

お遍路ウォーキング日記(138:四十四番大寶寺へ)

【2024年5月22日(水曜日) Day 138】  今日は札所四十三番明石寺を打った。この明石寺から次の札所の四十四番大寶寺までの距離は四国八十八ヶ所中で三番目に長く、約70㎞ほど(車は78㎞。霊場会HPによる)の長距離だ。  まずこのアプリ「お遍路ウォーキング」に設定されている遍路道だと内子までは国道56号線、そこから先は国道379号線を進む。この間ほぼ東に進路をとる。国道379号は国道380号と分岐をすると進路を北にして最終的には砥部町経由で松山に出る。この国道が県

お遍路ウォーキング日記(137:四十三番明石寺へ ③)

【2024年5月21日(火曜日) Day 137】  札所四十三番明石寺はもう目と鼻の先。正面の山の中にある。残り歩数はあと千歩を切っているので本当なもうすぐのところまで来ている。  写真の道を真っ直ぐ進むと上り坂が始まり、道の終点に大きな駐車場と売店や食堂がある。その奥の方に山門がある。  如何にも歴史を感じさせてくれる重厚な山門をくぐると鬱蒼とした木々に覆われた境内が広がる。  明石寺はこの宇和地方最後の札所でその重厚感は四国札所屈指のものである。  詳細は明日

お遍路ウォーキング日記(136:四十三番明石寺へ ②)

【2024年5月20日(月曜日) Day 136】  昨日の日記でも書いた歯長峠を越えて山を下る途中。この先川沿いを通る県道にぶつかり、西へ進むと次の札所の近くまで行ける。  そしてこの川こそが愛媛屈指の川、肱川である。地図で位置を調べてもこんな所に肱川が流れているのかと驚くかと思う。この肱川、先程の位置で考えると西にある海の方へ流れていくのが普通と考えるが、実は東の方向に流れている。  肱川の下流は大洲市の山中を流れて最終的には伊予灘に流れ込む。最初西から東へ流れ、途