Seiji Lakefield

50歳から始める吟遊詩人   ♒️水瓶座 月星座♌️獅子座 血液型🅱️ ENFJ 翼宿 …

Seiji Lakefield

50歳から始める吟遊詩人   ♒️水瓶座 月星座♌️獅子座 血液型🅱️ ENFJ 翼宿 四緑木星 「徒然なるままに 日暮らしスマホに向かって こゝろにうつりゆくよしなごとを そこはかとなく描いてゆく。」

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自己紹介〜「自分らしく羽ばたいて」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 noteに詩や小説を投稿するようになって 三年目を迎えることになりました。 実を申しますと 小生は若い時から心の片隅に…

Seiji Lakefield
9か月前
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青ブラ文学部 詩「君に届かない」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 記憶の海の底深く 過去から来た波が静かに寄せて 無数の砂の粒が時間を刻んでいる 遠くに帆を張る船を 夜空に燦ざめく…

49

エッセイ「かく語りき、一片のパン〜 MIHO MESEUMを訪ねて」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 先日、GW休みと言うこともあり、旧来の仕事仲間と久しぶりに飲みに行きました。 そんな折、お互いに齢50歳を越えると健…

Seiji Lakefield
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#創作大賞2024 短編小説「約束の翼 〜 一陣の風のように」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 創作大賞2024 #エッセイ部門  応募作品 第一話 ちはる 「キャッチ ソーオッ! キャッチ ソーオッ!」 遠くから"…

Seiji Lakefield
3週間前
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青ブラ文学部 "痩せたガールの日常"

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 今回の青ブラ文学部のお題は "痩せたガールの日常" 小生は齢50歳を過ぎたオサーンであるため オサーンの日常とは対極…

Seiji Lakefield
3週間前
82

青ブラ文学部 #祈りの雨

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 "不死鳥"と呼ばれた男 ニキ・ラウダと雨の物語 彼は1949年オーストリアで製紙工場を営む資産家の長男として産まれた…

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4週間前
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青ブラ文学部 #セピア色の桜

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 いろはうた 四十七文字 胡蝶戯れ 夢酔えど 其方を得ぬ夜に 想いけり 遍し薫る 花見月 セピア色の薄桜 ・ ・ ・ ・…

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1か月前
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短編「約束の翼 〜 一陣の風のように」4《最終回》

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 第四話《最終回》 「一陣の風のように」 次のレガッタ大会に向けて部員同志のチーム・ミーティングがある。 その席で…

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1か月前
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短編「約束の翼 〜 一陣の風のように」3

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 第三話 約束の記憶 ちはるは一瞬耳を疑った。 「監督?紫釉くんがホントに言っててるのですか?」 監督は 「あゝそ…

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1か月前
42

短編「約束の翼 〜 一陣の風のように」2

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 第二話 紫釉《しゆう》 ちはるは漕艇部に入部すると 今までぼんやりと眺めていただけのボート競技の奥深さに魅せられ…

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1か月前
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短編「約束の翼 〜 一陣の風のように」1

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 第一話 ちはる 「キャッチ ソーオッ! キャッチ ソーオッ!」 遠くから"エイト"の勇ましいかけ声が響く。 朝焼…

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2か月前
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"My Fuckin' Love of Music" 私の好きなUKロックバンド7選

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Seiji Lakefield
3か月前
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自己紹介〜「自分らしく羽ばたいて」

自己紹介〜「自分らしく羽ばたいて」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

noteに詩や小説を投稿するようになって
三年目を迎えることになりました。

実を申しますと
小生は若い時から心の片隅に
小説を書きたい想いがありまして
秘かに憧れを抱いていたのでした。

それでも自分の作品を世間様の目に晒すことは
なんとなく気恥ずかしさもありました。

しかし、人生は一度きり__
なりたい自分に素直になるべきだと
決心をしたので

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青ブラ文学部 詩「君に届かない」

青ブラ文学部 詩「君に届かない」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

記憶の海の底深く
過去から来た波が静かに寄せて
無数の砂の粒が時間を刻んでいる

遠くに帆を張る船を
夜空に燦ざめく星々が導き
光の航路を描いている

人は皆__
愛と喜び 悲しみと別れを繰り返し
潮騒のように心に打ち寄せて
すべては交差していく

ずっと思い出せないでいた
記憶の海の奥底深くへと
この手を伸ばしても
未だに君に届かないでいる

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エッセイ「かく語りき、一片のパン〜 MIHO MESEUMを訪ねて」

エッセイ「かく語りき、一片のパン〜 MIHO MESEUMを訪ねて」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

先日、GW休みと言うこともあり、旧来の仕事仲間と久しぶりに飲みに行きました。

そんな折、お互いに齢50歳を越えると健康についての話題も少なくはないです。

今回のエッセイは、食べ物について語ります。






「ソフトオリーブパン」

滋賀県の信楽は山奥に佇む美術館
"MIHO MESEUM"
ここのレセプション棟でこのパンとの出会いが

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#創作大賞2024  短編小説「約束の翼 〜 一陣の風のように」

#創作大賞2024 短編小説「約束の翼 〜 一陣の風のように」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

創作大賞2024 #エッセイ部門  応募作品

第一話 ちはる
「キャッチ ソーオッ! キャッチ ソーオッ!」

遠くから"エイト"の勇ましいかけ声が響く。

朝焼けがあたりを照らし始める刻
薄紫色に染まった水面をスラリとした白い艇身が波飛沫を切り裂くように滑べりゆく。

"エイト"は近づいたかと思うとすぐさま遠のいて__
薄明の霧がかった遠く水平線

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青ブラ文学部 "痩せたガールの日常"

青ブラ文学部 "痩せたガールの日常"

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

今回の青ブラ文学部のお題は
"痩せたガールの日常"

小生は齢50歳を過ぎたオサーンであるため
オサーンの日常とは対極とも言える今回のお題__(汗)

なかなか厳しいと思いながら記事を描いてみました。m(_ _)m






モデル体型とは?

着用する衣装や靴(アクセサリー)など
商品をより見栄えのある
キレイなもの見せる、伝えることの

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青ブラ文学部 #祈りの雨

青ブラ文学部 #祈りの雨

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

"不死鳥"と呼ばれた男
ニキ・ラウダと雨の物語

彼は1949年オーストリアで製紙工場を営む資産家の長男として産まれた。

ニキが17歳になった時
初めて観戦したフォーミュラー・レースに
すっかりと魅了されてしまう。

彼の中で憧れのレーシング・ドライバーになる夢は膨らみ、
彼自身もその職業に就くことが至極当然の欲求であった。

しかし、父親はニキ

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青ブラ文学部 #セピア色の桜

青ブラ文学部 #セピア色の桜

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

いろはうた 四十七文字

胡蝶戯れ 夢酔えど
其方を得ぬ夜に 想いけり
遍し薫る 花見月
セピア色の薄桜






"いろはうた"とは?

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜
山根あきら様
お題提供ありがとうございます。

短編「約束の翼 〜 一陣の風のように」4《最終回》

短編「約束の翼 〜 一陣の風のように」4《最終回》

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

第四話《最終回》 「一陣の風のように」

次のレガッタ大会に向けて部員同志のチーム・ミーティングがある。

その席で、監督は紫釉の本当の病名と本格的な抗がん剤治療に入ることを部員に公表した。

部員たちは衝撃を受け、ざわざわと動揺し始めた。

ちはるは緊張した面持ちで部員に直訴する。

「次の大会はわたしに舵手(コックス)をやらせて下さい!」

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短編「約束の翼 〜 一陣の風のように」3

短編「約束の翼 〜 一陣の風のように」3

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

第三話 約束の記憶

ちはるは一瞬耳を疑った。

「監督?紫釉くんがホントに言っててるのですか?」

監督は
「あゝそうだ。それと岡崎のことについてはもう一つ伝えておかなければならない。」

ちはるは「何なんですか?」と訊き返す。

 監督は重苦しい胸の内を明かすようにちはるに告げるのだった。

「岡崎はメニュエール病なんかじゃあない。アイツは白血

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短編「約束の翼 〜 一陣の風のように」2

短編「約束の翼 〜 一陣の風のように」2

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

第二話 紫釉《しゆう》

ちはるは漕艇部に入部すると
今までぼんやりと眺めていただけのボート競技の奥深さに魅せられていった。

ボート種目は大別すると
オール2本で漕ぐ種目とオール1本で漕ぐ種目に分かれている。

"スカル"はオール2本で漕ぐ。
乗員は漕手の人数によって1名(シングル)〜4名(クォドルブル)に分かれる。

オール1本の種目は
"舵手

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短編「約束の翼 〜 一陣の風のように」1

短編「約束の翼 〜 一陣の風のように」1

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

第一話 ちはる

「キャッチ ソーオッ! キャッチ ソーオッ!」

遠くから"エイト"の勇ましいかけ声が響く。

朝焼けがあたりを照らし始める刻
薄紫色に染まった水面をスラリとした白い艇身が波飛沫を切り裂くように滑べりゆく。

"エイト"は近づいたかと思うとすぐさま遠のいて__
薄明の霧がかった遠く水平線の向こう側へと霞んで消えてゆくさまが幻想的に

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短編「桜の記憶」

短編「桜の記憶」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜






当時、学生だった僕にとって
社会人として働いている彼女Sの存在は
まさに憧れのお姉さんであり
高嶺の花だった。

初めてデートの約束を取り付けて
憧れのSと念願のデートの行き先は
京都の清水寺に決まった。

向かう道中は産寧坂(三年坂)を登る。

冷たい風に入り交じる草木の爽やかな薫りは
桜の花びらを撫でるように
生命の息吹きが駆

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㊗️2.29結婚記念日

㊗️2.29結婚記念日

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

このたび娘が入籍しました。
記念に短歌を一首捧げます。

祝して

天体に輝く星々は魂の輝き
感謝のこゝろは引力となって
導かれ惹かれ合う
人が生きる意味は
誰かに出逢うためにある
広い宇宙と悠久の時を越えて
共にめぐり逢う奇跡がある__






このたびはうるう年の2.29入籍となりました。
ついにこの日が来たかと感慨深いです。

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エッセイ「おしゃれの粋」

エッセイ「おしゃれの粋」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

自宅でテレワークをしていると
ヴィヴィアン・ウエストウッドの
"CAT WALK 全集"が目についた。

パンク・ファッションの草分け的存在として
ファッションに疎い小生でも知ってるくらい
有名なデザイナーでした。

一昨年の暮れにお亡くなりになられてるのは
知っておりましたが. . . 。

先日__
娘が結婚届の署名をするため帰ってきた時に

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"My Fuckin' Love of Music" 私の好きなUKロックバンド7選

"My Fuckin' Love of Music" 私の好きなUKロックバンド7選

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

もしも__
この世に音楽が無かったとしたら?

それはとても無味乾燥とした
砂漠のような人生を過ごすことになるだろう。

潮騒、風の音、木々の葉擦れ、小鳥のさえずり
工事の騒音、クラクション、都会の喧騒でさえ

耳を澄ませば色んな音に囲まれて
我々は知らず知らずの内に一喜一憂する。

人間は音を自律的に楽しむために
リズム(律動)
メロディー(旋律

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エッセイ 「再会 〜 タイムマシーン」

エッセイ 「再会 〜 タイムマシーン」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

小生のnoteで時折紹介していた
《FAKES》

その発祥は1993年に遡ります。
バンド発足メンバーのひとりであった小生は
ベーシストとして2009年まで在籍しておりました。

その後も残ったメンバーで
バンドは存続しておりましたが
ドラムスのAさんがお仕事で定年を迎えられ
郷里の北海道小樽市へと帰ることとなり
現存メンバーでのラスト・ライブの

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