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これから仕事をする人へ向けて読むべき言伝

『僕』は、個人にとっての仕事の意味についてを書いてみようと思います。
今週はお仕事とは何かというテーマの取り扱いでやっていきます。
仕事は、私たちの人生の大きな部分を占めており、その意味合いは人によって異なります。
社会的背景や個人的な価値観が、仕事の意味づけに大きな影響を与えているのです。
ここで大切なのは意味づけです。
目的というものを設定してしまうとこれはもちろん「お金のためだろ」とつっこまれることは大いに分かっています。
しかし、意味となるとそんなものは考えても意味がない、無意味だという人もいるでしょう。実際はその通りだと思います。
そんなものは無意味です。
しかし、無意味だからこそ、そこに人はそれぞれで自由に意味や解釈をつけることができるわけです。
それを考えてみては何が自分の中で出てきますか?という話なのです。

まず、心理学の観点から見ると、仕事は自己実現の手段としての役割を担っています。アメリカの心理学者マズローの欲求階層説によると、人間には生理的欲求から自己実現欲求まで、5段階の欲求があるとされています。仕事は、その最上位にある自己実現欲求を満たす重要な要素なのです。自分の能力を発揮し、創造性を発揮できる仕事に就くことで、自己肯定感や充実感を得ることができます。

また、仕事は社会的欲求を満たす役割もあります。
人は社会的な存在であり、他者との関わりの中で自己を確立していきます。職場における人間関係は、私たちの社会性を育む重要な場となっています。同僚や上司との協働を通じて、コミュニケーション能力や協調性を身につけていくのです。

一方、社会学の観点からは、仕事は社会の中での個人の役割や地位を規定するものでもあります。社会学者のデュルケームは、分業が社会の結合を強めると主張しました。
個人が専門性を持ち、互いに依存し合うことで、社会の調和が保たれるというのです。仕事を通じて、私たちは社会に貢献し、社会の一員としての自覚を持つことができるのです。
人との関わり合いという関数は仕事というものを通して見ることができるということです。

また、ウェーバーは、プロテスタントの職業倫理が資本主義の発展に寄与したと指摘しました。
天職としての仕事に励むことが、神から与えられた使命であるとする考え方が、勤勉な労働観を生み出したというのです。
つまりは、仕事での天職とはコーリングされるものとして言われています。
要は天職とはなるものではなく、呼ばれるものであるということです。
この職業倫理は、現代社会にも影響を与え続けています。

しかし、現代社会では仕事の意味づけが多様化しています。
終身雇用が崩壊し、転職が当たり前になる中で、一つの組織に帰属することでアイデンティティを確立することが難しくなっています。

また、AIやロボットの発展により、仕事の内容も大きく変化しつつあります。単純作業は機械に代替され、人間には高度な創造性が求められるようになっているのです。
と巷では言われるのを見ることが多いですが実際は高度な創作というものはAIによって代替されていき、単純労働、動作は難しいとされています。
そのため、囲碁,チェス、将棋で人間に勝つことができるAIを創ることはできましたが、スキップすることや箸を持つことができるロボットなどのAIはできていません。
実際は大きく報道されているようなものと逆の立ち位置へと人間も向かうのではないかということが言えるのです。

このような社会の変化の中で、『僕』は、個人が自分なりの仕事の意味を見出していくことが重要だと考えています。
与えられた役割をこなすだけでなく、自分の価値観に基づいて仕事に意義を見出すことが必要なのです。自分らしさを発揮できる仕事を選び、自己成長を続けていくことが、充実した職業人生につながるでしょう。

また、『僕』は、組織も個人の多様な価値観を尊重し、柔軟な働き方を認めていく必要があると思います。画一的な価値観を押し付けるのではなく、一人ひとりの強みを活かす組織文化を築いていくことが求められます。
多様性を受け入れ、互いに認め合える職場環境があってこそ、個人も組織も持続的に成長できるのです。

仕事の意味は、個人の内面と社会の変化の中で、常に問い直され続けるものです。『僕』は、一人ひとりが自分なりの答えを見出し、自分らしい職業人生を歩んでいってほしいと願っています。
そのためには、自己理解を深め、社会の変化を捉えながら、柔軟に適応していく姿勢が必要不可欠です。
変化の時代だからこそ、私たちは仕事の意味を問い続けなければならないのです。
そうしなければ、簡単に代替される存在となり、他の人と取って代われてしまうだけではなくもしかしたらAIにすら取って代わられてしまうかもしれません。

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