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マカオから日本へ帰国、香港に入国せずにバスで乗り継ぐ方法

【2024年4月情報】帰国前日になって初めて方法を調べましたが、意外と情報が載っておらず焦りました。JALのホームページにフェリーを使う際の乗り継ぎ方法は掲載されているのですが、フェリーは2024年4月時点では1日に1便しか運航しておらず、コロナ前とは状況が違っており、時間的に不便です。

2018年に港珠澳大橋(こうじゅおうおおはし)ができたので、これからはフェリーよりもバスの方が主流になってくるのかもしれません。

1.帰国の日、何時のバスに乗るべきか逆算しておこう

上記の公式ホームページに記載の通り、航空会社別にMCT(Minimum Connecting Time=最小乗り継ぎ時間)というのが定められています。

例えばJALなら「Upstream Check-in Passengers」で80分です。

Upstream Check-inとは荷物や搭乗手続きができるかどうかでして、JALの場合は普通にマカオから日本に帰国するだけであれば適用で大丈夫です。要はSkyPierについてから国際線の飛行機に乗るまで最低80分は空けておく必要がありますよ、という意味です。

ちなみに現時点でJALの香港発羽田行きの時間が15:15発ですので、逆算するとSkyPierターミナルに遅くとも13:55より前に到着するバスに乗る必要があります。

上記の青い方がマカオ口岸から香港スカイピアに行くバスの時刻表ですが、遅くともマカオ13:00発(香港着13:45)には乗る必要がありますね。(わたしは香港でラウンジも使いたかったので、マカオ11:30発を利用しました。)

さらに注意点として、上記マカオ→香港行きのバスに乗るためには、バス出発の45分前にはチェックイン手続きを済ませておく必要があります。
よって、バス出発の1時間前にはマカオ口岸に着いておく必要があります。

最後に、宿泊ホテルからマカオ口岸まで何分かかるかを念頭に置いて、ホテル出発時間を決めましょう。

まとめ
・マカオ口岸発→香港スカイピア行きのバスの手続きは出発45分前まで         (マカオ口岸にはバス出発の1時間以上前に到着が望ましい)
・マカオ口岸発のバスは、国際線飛行機出発から逆算してMCT時間より前に
 香港スカイピアに到着する必要がある(例:JALなら出発の80分前)


2. ホテル→HZMB(港珠澳大橋澳門口岸)へ行く方法

港珠澳大橋澳門口岸(マカオ口岸)に何時頃到着したいか目安がわかったら、最後はホテルをいつぐらいに出ればいいのか?です。

★宿泊ホテルによって選択肢が異なりますので、まずは滞在中に
 帰国時のことをコンシェルジュに聞いておくのが良いです。
 ホテルによってはマカオ口岸までシャトルバスを運航させている
 ところもあると思います。

マカオ到着時と同じように、ベネチアンマカオ→タイパフェリーターミナル→マカオ口岸と無料シャトルを乗り継ぐこともできますが、乗り継ぎ時間がイマイチ読めないのでギリギリの時間で移動する際はオススメしません。

わたしはコタイ地区のベネチアンマカオからタクシーで移動しました。
ちなみにタクシーでの所要時間は約30分です。スムーズに移動して30分でしたので道が混んでいればもう少しかかると思います。
料金は125MOP(約2,400円)で、カードは使えませんが香港ドルでも支払いできます。

タクシーが最も早い交通手段と言えるので、コタイ地区のホテルから港珠澳大橋澳門口岸までは最低でも30分以上はかかると思っていた方がいいですね。

ちなみにタクシーの運転手は基本的に英語を話しません。普通に中国語で話しかけてくるのでコミュニケーションがとりづらいです。

ホテルコンシェルジュデスクにあったチラシをいただき「これを指さすと大丈夫」と言われたのでその通りにしました。結果何もコミュニケーションすることなく連れて行ってくれました。


3. HZMB(港珠澳大橋澳門口岸)→HKIA(香港国際空港)のバスチケット予約方法

公式サイトから英語で予約が可能です。上記TOPページの中にある広告バナーのようなところをクリックすると予約ページに進めます。

現地についてからWEBで予約して、予約確認メールがきます。差出人が「TurboJET 噴射飛航」といってあたかもフェリーのように見えますが運営会社の名前のためと思われます。

公式WEBサイトでなくても、大きなホテルであればコンシェルジュデスクで販売していることもありますし、港珠澳大橋澳門口岸(マカオ口岸)についてからチケット売り場で買うことも可能です。

混んでいるシーズンはお目当ての時間帯の予約がいっぱいになる、と言うこともあり得ますので、事前に購入しておいた方が安心かなと思います。

4. HZMB(港珠澳大橋澳門口岸)内の動線、バスに乗り込むまで

タクシーで HZMB(港珠澳大橋澳門口岸)についたらこのような建物が目の前にあります。

出国(Departure)の入口しかないので、どこからでもかまいませんので建物の中に入りましょう。

建物の中に入ったら↓香港国際空港のロゴがあるカウンターを見つけます。

建物の中に入ると、左側奥に上記のロゴがあるカウンターがありますが、そちらはチケット未購入の人がチケットを買うカウンターになりますので、必要に応じてお立ち寄りください。
その道すがらに自動券売機もありますが、自動券売機は香港に入国するルートの通常のバスチケットになりますので、香港に入国しないまま乗り継ぎする場合は自動券売機で買わないようにしましょう。

1点注意ですが、チケットを事前購入済みの方は、上記のロゴを見つける前に、まず右側の保安検査場に向かってください。
飛行機に乗る時と同じようにスーツケースをX線にかけますし、自身も保安検査ゲートをくぐります(ペットボトルなどの水を廃棄する必要はありません)。

保安検査が終わると、左へ行くと出国審査場へ行けますが、保安検査を抜けた正面に香港国際空港のロゴがあるカウンターが目に入りますので、必ず立ち寄ってください。

こんな場所です。出国審査前に必ずこちらのカウンターに立ち寄って、チェックイン手続きをしましょう。

こちらでチェックイン手続きや手荷物のお預けができる航空会社は限られています。2024年4月現在で
・アシアナ航空
・キャセイパシフィック航空
・中華航空
・エバー航空
・Greater Bay Airlines
・香港エクスプレス
・香港航空
・日本航空
のみのようです。

こちらで搭乗手続きができますので、預けた手荷物は羽田まで受け取ることはありません、香港国際空港はバゲージスルーで行きます。

カウンターで、バスのチケットと飛行機の搭乗券、羽田までのバゲージクレーム、TAX REFUNDのレシートをセットでいただき、行きの香港国際空港でももらった丸いステッカー(今度は香港と書いている)をもらうので、また服につけましょう(バスに乗り込んでしまえば外してしまって大丈夫です)。

手続きから国際線出発まで時間がある場合、飛行機の搭乗ゲートがまだ決まっておらず白紙ですので香港についてから確認する必要があります。
搭乗手続きが無事に終わったら、マカオの出国手続きへ向かいます。動線にしたがって出国審査場へ行きましょう。

出国手続きが終わると、バスの出発時間までは待合室で待つことができます。正面に、外へ出られるような出口がありますが、そちらには行かず「HKIA」の表示がある方向(左手側)に進みます。壁伝いに歩いているとどこに待合室があるのかよくわかりませんが、突き当たりまでいくと下図のように香港国際空港のロゴが出てくるので安心です。

入り口にいるスタッフの方にバスのチケットを見せて確認してもらい、時間が来るまで待合室で過ごします。Wi-Fiあります。

時間が来たらスタッフの方が誘導してくれるので行きと同じ緑色のバスに乗り込みます(スーツケースもバスの下に収納されますが、スタッフの方がやるので羽田まで触らなくて大丈夫です)


5.香港国際空港について乗り継ぎゲートに行くまでに気をつけること


行きと同じように港珠澳大橋(こうじゅおうおおはし)を渡って香港国際空港に着くと、人の流れに沿って行けるようにしか行けないのでみんなについて行ってください。

忘れてはいけないのが出国税の120HKDの払い戻しを受けること。

航空券代金のTAXには元々香港出国税が含まれているのですが、香港に入国していないので出国する必要もないため、現金で120HKDの返金が受けられます。払い戻しデスクは1ヶ所のみ。しかも通り過ぎると返金を受けられませんので注意です。

ですが、バスから降りてすぐではありません。頭上には常に「Departure Tax Refund Desk」という看板があるので「どこ?」と不思議に思いますが、まずは再度手荷物検査の列に並びます。
持っているペットボトルの水はここで廃棄します。

パスポートを機会にかざして手荷物検査的な手続きが終わり、搭乗ゲートに向かう動線の中で下図のようにデスクは現れます。

こちらに並んでレシートを渡せば現金ですぐもらえます。せっかくなので必ずもらいましょう。

エスカレーターで下に降りると、行きで使ったSky Pierターミナルについて電車(APM)に乗り込みましょう。行き先は1ヶ所しかないので来た電車に乗り、着いたところで降りればひとまずOKです。

着いたところで降りたのち、電光掲示板で飛行機の搭乗ゲートを確認しましょう。もしも40-80番、201-230番であれば向かい側に新たな電車乗り場があるので、移動する必要があります。

ゲートが1-36番、511-530番ならこれ以上電車にのることなくエスカレーターで上に行けばそこは搭乗ゲートです。

ちなみに今回少し早く着きすぎてまだJALの搭乗ゲートがどこなのか不明だったのですが、スタッフの方に聞くとその場合はとりあえず上に行ってみると良い(フードコートやショップたくさん)とのことで、上に行きました。

結果的にJALの出発は7番ゲートでしたので、そのまま上に行くのでOKでした。香港国際空港にJALのラウンジはなく、マイルステイタスを持っていないビジネスクラス搭乗でしたので、カンタス空港のラウンジが使えるとのこと。カンタス空港のラウンジは3番−7番ゲートらへんの上部に位置していて、ラウンジから直接5-7番ゲートあたりの出口もあるので、おそらくJALは毎回そのあたりから出発しているのだろうなと思います。


以上が、マカオからバスで香港に入国することなく香港国際空港から帰国する方法でした。

往路、香港に入国せずにバスでマカオに入国する方法はこちらを参照ください。


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