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突然のお誘い

クリスマスに近づくにつれてどんどんカオスになっていくこの季節。今日は夜まで少し時間があるな、と思っていたら最年少の友人、マギーが母親同伴でやってきた。
『ねえ、今日劇場に一緒にいかない?』という。
 劇場とは私の職場のことだ。同僚でもあるマギーのお母ちゃん曰く、今日お昼ごろにお芝居の公演があるそうだ。子供用の絵本を劇場化したものでとても人気があるそうだ。同じ劇場で働いていても生音楽が付かない作品はまったく関知しないことがおおいのでそのような作品を公演していることを知らなかった。なんでもマギーはこの作品が大変気に入ったらしくもうすでに一回観劇している。
『もう一度みたいというからチケットをとったら、あんたと行きたいっていいだしたのよ。断ってもいいのよ。色々予定あるでしょ。』
ご指名である。私はマギーのおねだりは断らない。かわいいから。
『いいアイデアだね。行こう。』
即決で今日の予定をぐうたらから、観劇に変更した。
帰りはどこに寄り道すると言い出すのだろう。アイスクリームか?クリスマスマーケットか?公園か?
小さい友人は私の生活に予想外をたくさん持ち込んでくれるので楽しい。

追記

結局、観劇の後はマクドナルドに行きたいと言い出した。ママに電話していいかどうか聞くね、というと、聞くんじゃなくて私たち食べに行ってくるねって言って、という。子供とは思えない交渉力である。
ハッピーミールを食べたあと、さらに私の家にも寄り道してチョコレートを二つ摘んで家に帰った。まったく頼もしい子である。

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