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42歳、これからの人生を楽しむために…

小学校の頃から図書館とか本屋さんにいくのがすごい好きだった。

祖父が読書家だったのでその影響だと思うのだが、本に囲まれると明らかに体の細胞が熱く興奮しているのがわかる。

東京に住んでた頃は、定期的にアトレの有隣堂に行き、主に最新刊のコーナーをチェック。

時代的に自己啓発系や精神世界の本が多かったが、小説やエッセイも読んだ。

気になる最新刊をいつも5,6冊まとめ買いして、読んだらすぐメルカリで売ってた。

最新刊って、メルカリで売るとほぼ同じ値段で売れるのよね。

だから、本に関しては気になったらケチらず買う!

んで読み始めて「これは続かなそー、、」と思ったらすぐ見切りをつけて売る!

そんな感じで本の在庫を回していた。

でも沖縄に引っ越してきたら、近くにイケてる本屋が全然なくて😂😂😂

最新刊も、最新じゃないときに発売だったりして(離島ならでは)、徐々に本屋に対するパッションが下がってきてしまった。

なので最近では、本は本屋では買わず、ネットでオススメに出てきた本を適当にポチッたり、運転中に、こちらもオススメに出てきた本をオーディオブックで聞くという生活になっていた。

あ、沖縄でも、都会の那覇とか行くと、イケてる「ジュンク堂」とかあるんだけど、本屋ってフラッと空いた時間に行きたいじゃん?(って誰)

だから、本屋に行くために高速かっ飛ばすってのはちょっと違うんだよね…。

そんなこんなで、本屋に通う生活をすっかり忘れていた今日この頃だったのだが、先日コザでステキな「古本屋」を見つけてしまった。

そこで、本屋に入った瞬間の高揚感や、「自分で本を選ぶ楽しみ」を久々に思い出したのである。

ここ最近、ずっと東京の頃の名残で「最新の本」を意識して買ってたのだが、なんだ、古本めちゃ楽しいじゃないか。

自分の懐かしい時代が書いてあると楽しくなるし、青春時代に感化された本など(山田詠美とかハマった…)、今読むとまた違った目線で読めて楽しい。

現在住んでる「沖縄」のことなども、ネットだけではなく本で読むとまた違う味わいがある。

しかも、そもそも古本だから、後々メルカリに売るってことを考えなくていいので、風呂だったりトイレだったり笑、好きな所で気兼ねなく読める。

そういえば先日、娘が読んでいる子供新聞に、私が小学校の頃好きだった「ミヒャエルエンデ」の本が紹介されてて懐かしくて買ってしまった。

ミヒャエルエンデは「モモ」も好きだったが、この「魔法のカクテル」も好きだったのだ。

懐かしすぎる


30年以上ぶりとかに読んだけど笑、普通にめっちゃ楽しめた!

昔の本を読んでると、普遍的なこと、物事の本質は昔も今も変わらないということも思い出される。

あと、インターネットがない時代の旅の本もすごい好きだな。

深夜特急とか読んでると、20代のころバックパッカーをしていた頃を思い出して、あのアジアの空港に着いた瞬間の、ムワっとした湿気と高揚感が蘇る。

あの頃は、超格安航空券でタイに行き、空港に着くとそこからバスでカオサンロードに行き、夜到着。

重いバックパックを背負って、そこから今宵の宿探しってのをやっていたな…。

インターネットなんてないから、ひたすら歩いて GUEST HOUSE の看板を探す。

でようやく見つけた300円くらいの安宿で水シャワーを浴びて、屋台で90円くらいのカオマンガイ食ってシンハビールとか飲んでた、、、。

そんな世捨て人感にちょっと酔ってた自分。


本当は日本では、普通にメイクしてオシャレして髪とかも巻いてOLして、夜はカジュアルイタリアンなんかで飲み会とかしてるのに、タイに来た途端、スッピンにタイパンを履いてヒッピーを気取る。


私はいまでもこういう二面性が強いところがあって、でもどちらの人格もホンモノであるから、それぞれの人格で友達がいて、友達の種類が多岐に渡る。


そしてたまに、それぞれの人格で知り合った友達と友達をブッキングさせるドキドキ感に、密かな興奮を覚えるのだ。

話を戻そう。


「自分で本を選ぶことって楽しいということを最近思い出した」
という話だ。

アルゴリズムでオススメに出される本を受動的に読むのではなく、自分で読む本を能動的に自分で探す。

オススメの本を買うより時間がかかる作業なのだが、自分と向き合ってる感じがして好きな時間だ。

「昔は良かった」なんて言うつもりは毛頭ないけど、「昔こんなこと好きだったな」と思い出す作業が、近ごろ楽しい。

なんだか、ずっと自分の好きなことを忘れてた気がする。

42歳、これからの人生を楽しむには、まずは「ずっと好きだったことを思い出すこと」からな気がしている。

ラエコ

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