ゴムの日にできちゃった婚をした夫婦が結婚10周年を迎えた話
ゴムの日に「できちゃった婚」をした我々夫婦だが、本日5月6日に、晴れて結婚10周年を迎えた。
おめでとう。
ありがとう。
結婚生活は10年だが、知り合ったのは17年前。
出会いは私からの逆ナン、まさに出会った瞬間にビビッときたのだ。
うちの旦那はいまでこそ、バリ島の現地ガイドさんみたいな風貌になってしまったのだが、当時はTOKIOの長瀬君に似ててかっこよかったのだ。
◇
逆ナン後は、付き合ったり別れたりを7年間も繰り返し、旦那27歳、私33歳の時に入籍した。
あ、サラッと言ったが、そう私の旦那は6歳年下なのである。
ということで、知り合った当初は旦那20歳、私26歳であった。
◇
さて、その昔、長瀬君(もう一度言うが今はバリ島の現地ガイド)と別れた時に、早く新しい男を探そう焦っていた私に、諸先輩方から「尊敬できる人を選びなさい」というようなことをよく言われた。
たぶん、長瀬君(現バリ島ガイド)が6歳も年下で、私より全然稼いでなかったことで、心配してくれたゆえの発言だったんだと思う。
その時に別れた原因も、私よりも社会的に「下」の彼氏とずっと一緒にいて良いのか…と、自問自答した結果であった。(今となれば、何をもって「下」なのかと思うのだが)
なので「とにかく尊敬できる人」という条件をかかげ、次の男を探した。
でも私は、かなりの女系家族で、唯一の身近な男性である父親も早くに亡くしており、働いてきた職場も女性が主体のところばかりだったから、人生において「男を尊敬する」という場面がぶっちゃけほとんどなかった。
なので、「尊敬できる男性のイメージ像」がどうしても見えなかった。
◇
で、考えてもわからないので、もうこれは単純に、
尊敬=仕事で成功している男性
尊敬=お金がある男性
ってことだよね?と強引に結論を出した。
仕事で結果を出し、お金も持っているならば、きっと人に慕われているだろうし、まさにそれって尊敬する要素があるのでは?と思ったからだ。
そして、諸先輩方が一同に「パートナー選びは尊敬が大事」というならば、きっと本当にこの尊敬とやらは大事なんだろう。
私も早く、尊敬できる男性を見つけなければ。
◇
そこで、手当たり次第(汗)に、社会的に成功してそうな殿方とご飯に行ったり、ちょっと付き合ってみたりしたのだが、それが全然、全然、楽しくなかったのだ。
もちろん仕事が成功してることに関しては、「すごい」とは思うんだけど、尊敬という感じではなく、ただ単に「すげえ」って感じで、終わり。
確かに人に慕われてそうではあるけど、なんか師弟関係の延長って感じだし…ブツブツ、、、
それでも、諸先輩方が「次は尊敬できる人と付き合いなさい」と言ってるんだから、いつか私にもその意味がわかるはず、と思って、無理やり出会った男性を尊敬しようとしてた。
今思うと、勝手に「尊敬」という概念を押しつけられた男性方にも、かなり迷惑かけたと思う。
◇
で、「尊敬」に囚われ空回りしてたある日、なんか急に目が覚めた。
私が誰かを好きになる最優先項目は、「尊敬」という気持ちじゃないや。
仕事で成功していることでも、お金でも人徳でもない。
ただ単に、「私が一緒にいて楽しい」ってことが一番で、別にその人のことを尊敬してなくてもいいや。
でも、あれ?
自分が一緒にいて本当に楽しかったのって、長瀬君(現バリ島ガイド)しかいないじゃないか…。
私の恋愛、三歩進んだ気がしたのに、完全に振り出しに戻ってしまった。
時すでに32歳。
◇
そんなことに気づいた時期、長瀬君(現バリ島ガイド)と奇跡的な再会があり、即よりが戻り2ヶ月で妊娠、結婚。
急ピッチで家族となり、あれやこれやと生活を営み、現在10年目である。
で、実はね…。
最近ふと、旦那のことを「ああ…この人まじで尊敬する」と思う瞬間が多々あるのだ。
人生観、物事の解決方法、仕事や子育ての考え方…などなど全て。
20歳で出会った長瀬君(現バリ島ガイド)も、今は36歳。
子供二人を育て、生きてくために自分で仕事をして、身内の死別も乗り越え、気性が激しい6歳年上の嫁に揉まれ、気付いたら考え方も振る舞いも、「一緒にいて楽しいだけの年下の男の子」では全然なくなってた。
気づいたら17年かけて、めっちゃ尊敬できるパートナーと化してたのである。
そして、昔、諸先輩方が言ってた、「尊敬できる人がいいよ」というのは「こういう意味だったのか!!」と私もようやく気づいたのである。
パチパチパチ。
◇
若い頃に考えてた「尊敬」は、自分より立場が上の人みたいなイメージだったんだけど、最近うちの旦那に感じる尊敬は、全く違う種類のもので、なんかこうジワジワくる。
普通に喋ってて、横顔を見てるだけで、旦那の存在自体にリスペクトの念が湧いてくる。
見た目的には逆ナンした時から20キロも太ってしまって、完全に詐欺だし、よりが戻って2ヶ月で妊娠したころのような♡♡♡な盛り上がりは1ミクロンもないのだが、尊敬だけはジワジワ成長し続けている。
◇
結婚当初は、私の方が断然稼いでたから、クーガー(若い男が好きな女性に対するスラング)とか、ヒモの旦那とか言われたけど、「私が一緒にいて楽しければいいっしょ」って気持ちを貫いてきて良かったと思う。
だって、今じゃ完全に立場逆転。
旦那サマにお仕事しっかり頑張っていただいてるので、アタクシこうやって毒にも薬にもならない雑談日記、書けてます。
ありがたや。
◇
…とここまで書いてたら、しみじみしてしまい、思わず近くにいた旦那に「我々も色々あったけど元が取れて良かったよ」と一言漏らしてしまった。
そしたら無表情で、「元、取りすぎ」と返された。
ははは。
これからも、もっと元取るぞぉ✌️
ラエコ
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