見出し画像

ゴムの日にできちゃった婚をした夫婦が結婚10周年を迎えた話

ゴムの日に「できちゃった婚」をした我々夫婦だが、本日5月6日に、晴れて結婚10周年を迎えた。

おめでとう。
ありがとう。

結婚生活は10年だが、知り合ったのは17年前。

出会いは私からの逆ナン、まさに出会った瞬間にビビッときたのだ。

うちの旦那はいまでこそ、バリ島の現地ガイドさんみたいな風貌になってしまったのだが、当時はTOKIOの長瀬君に似ててかっこよかったのだ。

逆ナン後は、付き合ったり別れたりを7年間も繰り返し、旦那27歳、私33歳の時に入籍した。

あ、サラッと言ったが、そう私の旦那は6歳年下なのである。

ということで、知り合った当初は旦那20歳、私26歳であった。

さて、その昔、長瀬君(もう一度言うが今はバリ島の現地ガイド)と別れた時に、早く新しい男を探そう焦っていた私に、諸先輩方から「尊敬できる人を選びなさい」というようなことをよく言われた。

たぶん、長瀬君(現バリ島ガイド)が6歳も年下で、私より全然稼いでなかったことで、心配してくれたゆえの発言だったんだと思う。

その時に別れた原因も、私よりも社会的に「下」の彼氏とずっと一緒にいて良いのか…と、自問自答した結果であった。(今となれば、何をもって「下」なのかと思うのだが)

なので「とにかく尊敬できる人」という条件をかかげ、次の男を探した。

でも私は、かなりの女系家族で、唯一の身近な男性である父親も早くに亡くしており、働いてきた職場も女性が主体のところばかりだったから、人生において「男を尊敬する」という場面がぶっちゃけほとんどなかった。

なので、「尊敬できる男性のイメージ像」がどうしても見えなかった。

で、考えてもわからないので、もうこれは単純に、

尊敬=仕事で成功している男性
尊敬=お金がある男性

ってことだよね?と強引に結論を出した。

仕事で結果を出し、お金も持っているならば、きっと人に慕われているだろうし、まさにそれって尊敬する要素があるのでは?と思ったからだ。

そして、諸先輩方が一同に「パートナー選びは尊敬が大事」というならば、きっと本当にこの尊敬とやらは大事なんだろう。

私も早く、尊敬できる男性を見つけなければ。

そこで、手当たり次第(汗)に、社会的に成功してそうな殿方とご飯に行ったり、ちょっと付き合ってみたりしたのだが、それが全然、全然、楽しくなかったのだ。

もちろん仕事が成功してることに関しては、「すごい」とは思うんだけど、尊敬という感じではなく、ただ単に「すげえ」って感じで、終わり。

確かに人に慕われてそうではあるけど、なんか師弟関係の延長って感じだし…ブツブツ、、、

それでも、諸先輩方が「次は尊敬できる人と付き合いなさい」と言ってるんだから、いつか私にもその意味がわかるはず、と思って、無理やり出会った男性を尊敬しようとしてた。

今思うと、勝手に「尊敬」という概念を押しつけられた男性方にも、かなり迷惑かけたと思う。

で、「尊敬」に囚われ空回りしてたある日、なんか急に目が覚めた。

私が誰かを好きになる最優先項目は、「尊敬」という気持ちじゃないや。

仕事で成功していることでも、お金でも人徳でもない。

ただ単に、「私が一緒にいて楽しい」ってことが一番で、別にその人のことを尊敬してなくてもいいや。

でも、あれ?

自分が一緒にいて本当に楽しかったのって、長瀬君(現バリ島ガイド)しかいないじゃないか…。

私の恋愛、三歩進んだ気がしたのに、完全に振り出しに戻ってしまった。

時すでに32歳。

そんなことに気づいた時期、長瀬君(現バリ島ガイド)と奇跡的な再会があり、即よりが戻り2ヶ月で妊娠、結婚。

急ピッチで家族となり、あれやこれやと生活を営み、現在10年目である。

で、実はね…。

最近ふと、旦那のことを「ああ…この人まじで尊敬する」と思う瞬間が多々あるのだ。

人生観、物事の解決方法、仕事や子育ての考え方…などなど全て。

20歳で出会った長瀬君(現バリ島ガイド)も、今は36歳。

子供二人を育て、生きてくために自分で仕事をして、身内の死別も乗り越え、気性が激しい6歳年上の嫁に揉まれ、気付いたら考え方も振る舞いも、「一緒にいて楽しいだけの年下の男の子」では全然なくなってた。

気づいたら17年かけて、めっちゃ尊敬できるパートナーと化してたのである。

そして、昔、諸先輩方が言ってた、「尊敬できる人がいいよ」というのは「こういう意味だったのか!!」と私もようやく気づいたのである。

パチパチパチ。

若い頃に考えてた「尊敬」は、自分より立場が上の人みたいなイメージだったんだけど、最近うちの旦那に感じる尊敬は、全く違う種類のもので、なんかこうジワジワくる。

普通に喋ってて、横顔を見てるだけで、旦那の存在自体にリスペクトの念が湧いてくる。

見た目的には逆ナンした時から20キロも太ってしまって、完全に詐欺だし、よりが戻って2ヶ月で妊娠したころのような♡♡♡な盛り上がりは1ミクロンもないのだが、尊敬だけはジワジワ成長し続けている。

結婚当初は、私の方が断然稼いでたから、クーガー(若い男が好きな女性に対するスラング)とか、ヒモの旦那とか言われたけど、「私が一緒にいて楽しければいいっしょ」って気持ちを貫いてきて良かったと思う。

だって、今じゃ完全に立場逆転。

旦那サマにお仕事しっかり頑張っていただいてるので、アタクシこうやって毒にも薬にもならない雑談日記、書けてます。

ありがたや。

…とここまで書いてたら、しみじみしてしまい、思わず近くにいた旦那に「我々も色々あったけど元が取れて良かったよ」と一言漏らしてしまった。

そしたら無表情で、「元、取りすぎ」と返された。

ははは。

これからも、もっと元取るぞぉ✌️

ラエコ


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?