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【東京滞在①】旅人ライター練習日記withオジサン

正直に言う。

ブログを始めたときに、「旅日記とか書いてワンチャンなにか仕事になればイイな」と思った。

書くことと旅が大好きだからだ。

でも結局「子供」という、しがらみ(ブラックジョークです)を抱え、そうそう旅に行けるわけがない。

沖縄内はいろいろと周っている方だとは思うが、子供がワーキャーやってるなかで日記なんか書けるわけないし、書きたいとも思わない。

ワンチャンくらいの当たりくじゃ、子育てで疲れたわずかなパワーを注げない。

ただ、人様の旅日記を読んだり、旅系の動画は大好きなので、そういうのを見ながら、「いいなあ、私も行きたいなあ」と沖縄の古民家でひとり指をくわえるのであった。

さて、そんなこんなで、今日から東京帰省なのだが、せっかく「しがらみ」もいないので、やりたかった旅日記を書いてみようじゃないか。

いつの日かの「旅人ライター」としての第一歩だ。

4/22月

早朝、家にタクシーを呼び高速バスの停留所へ。

タクシーの運転手さんが、お気に入りのオジサンでテンション上がる。

前にこの運転手さんに「高速バスの停留所の近くがゴミだらけで、観光客が見たらゲンナリすると思う」と言う話をしたら、「そりゃ行かん、こっちが担当に言っておくわ」と言って、「え、そんな話通るの?」と思ったんだけど、次バス停に行ったら本当にゴミがなくなってたのだ。

沖縄は自分のことを「こっち」と呼ぶ人が多い気がする。

後日またこの運転手さんのタクシーに乗ったら「バス停の担当の人を乗せてたからゴミの件言っておいたさ、綺麗になってたっしょ」と言われ、おお!沖縄の横の繋がり恐るべしと思った。

さて、高速バスに乗って那覇空港へ。

1年くらい前から、高速バスがすごい混むようになってきた…。

コロナ前はこれが普通だったのかもしれないが、早朝のバスでも半分以上は埋まっている。

通勤、観光客の割合は半々くらいなイメージ。

てか、那覇周辺って本当に原付とか自転車多いのね。

この環境で車を運転できる気がしない…。

通学時間なので、子供たちがランドセルを背負って登校しているのがバスから見える。

長女が不登校になった時は、通学時の子供たちの姿を見て、「ああ…他の子はみんなこうやって普通に学校に行ってるのに、なんでうちの子は行けないんだろう…」と落ち込んだことを思い出す。

今では完全に吹っ切れて、フリースクールに通う子供の親としてだいぶ貫禄がついたが、あの頃は「小学校どこ行ってるの?」と質問されると顔が引きつってたっけな。

世の中には、日々色々なことで、周りが気づかないうちに傷ついてる人がいる。

わかってたようで、自分が体験するまで全くわかってなかったこのことを、知れて良かったと思う。

もうすぐバスが那覇空港に着く。

いつもクレカか電子マネーで生活してるので、現金でバス代を払うことに毎回緊張してしまう。

…と思ったら、あれ?!みんなタッチ決済してる!!!

オキカ?!(沖縄のSuicaみたいなやつ)

いやクレカのマークもある。ってことは、クレカで何か決済できるのか?!

後で調べようと思って思わず写真を撮る…。

クレカも使えるのか!?


那覇空港について、バス代を払おうと思ったら必死で握りしめてた小銭をぶちまける。

荷物も多いし、テンパリ具合が半端ない。

隣のオジサン、早く降りたかったはずなのに、一緒に小銭を拾ってくれた。

ラブ涙色、思わず告白しそうになる。

バス運転手さんは、明らかに何十円か足りてなはずなのに、「もうええ、どっかに落ちてるっしょ」って感じで行かせてくれた。

こちらもラブ涙色であった。

無事に那覇空港には着いたが、すでに小銭ぶちまけ事件で疲れてしまった。

その後、荷物検査場に行き、手荷物を検査してもらう時に、前のサラリーマン風のオジサンがものすごい丁寧にカゴに手荷物を置いていて、「ああ私はこういう丁寧さが足りないんだよな、これからはこの人みたいに一つ一つの動作を丁寧にしよう」と心に誓い、私も丁寧にリュックをカゴに入れてみる。

うん、今回の東京のキーワードは「丁寧」に決まりだ。

そういえば、今回の東京はたくさん歩きまくる予定なので、履きやすいと人気のONのスニーカーを新調した。

スイスのメーカーのスニーカーなのだが、スイスに住んでいる友達にこの話をしたら、「スイスでONのスニーカー見ない日ない。特におじいさんとかおばあさんが履いてて、あと病院で働いてる人もよく履いてるよ」と言われた。

う、うん、歩きやすいからね。

那覇空港のスタバは、いつも本当に混んでる。

これから東京でいくらでも行けるので、あえて今わざわざ行かなくてもいいかなと思った。

飛行機の中にて。

羽田に着陸して降りる際に、隣の下駄を履いた板前風のオジサンがシートベルトを外すのにかなり戸惑っていた。

慣れてないのかな?と思い、手を貸すと確かに外れない。

私まで一緒にアワアワしてると、隣の隣のオジサンが「こうやるんですよー」と手品みたいに外してくれた。

またしてもラブ涙色案件であった。

ここまで書いて、朝起きてから今まで、私以外の登場人物が全てオジサンであることに気付く。

ということで、ホテルに無事チェックインしこれから焼肉。

相手はもちろん、オジサンである。


ラエコ

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