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2023 マレーシアGPまとめ:風聞〜イタたわGP Vol. 378

【イタたわGPまくら話】
マレーシアGP決勝戦を左右した4つの鍵

【2023 マレーシアGPまとめ】
●ドゥカティ

・バスティアニーニ復活の理由は…技術面?メンタル面?
・バニャイアはタイヤ空気圧で勝負に出た?
・タイトル争い:チームメイトの援護は有り?なし?

●タイヤ空気圧チェック問題
・ミシュランが、わざわざ『空気圧チェック』を擁護した!
・『空気圧チェック』の正しい実施方法とは?
・バウティスタ「ミシュランタイヤは限界点を把握できない」
・本来はFIMやドルナが改善すべきなのに…

●ヤマハ
・今回は良いマシンセッティングを探り当てていた!

●KTM
・KTM機は見た目がちょっと良くなった…

●アプリリア
・技術パッケージはトップレベルなのに、上手く使いこなせない…

●ホンダ
・最近のマルケスの戦法は…
・マリーニに失うものは何もない?

皆さん、こんにちは。
イタリアから管理人のラ・キリコです。

急な話なんですが…
こうしてモトGPレースの度に毎回書いてきた、【GPまとめ】を辞めることにしました。

そのため、まぐまぐの『風聞~イタたわGP』は、この12月末で完全に廃刊とします。
noteの方は廃刊にはしませんが、こちらも【GPまとめ】は辞めます。
年に何回か、管理人の体力・時間に余裕がある時に特集記事などを出せればと思ってます。

12月はマレーシア/カタール/ヴァレンシアGPの3本を発刊する予定ですので、辞める理由については、後2回の発刊で少しづつお伝えしていきますね。
最後までお楽しみいただければと願っております。

では早速、モトGPのお話です。
マレーシアGPのサーキット動員数は…
こんな感じでした。

金曜日:21,364名
土曜日:70,911名
日曜日:90,637名

合計:182,912名

では、恒例の『レースの流れを左右した鍵』も行ってみますか。
いつも通り、ジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア衛星放送『SKY』レポーター)が書いております。

まぁ、どうぞ、どうぞ!

マレーシアGP決勝戦を左右した4つの鍵

1)第1コーナー対決
バニャイアvsマルティンが首位を狙って、第1コーナーでブレーキングを強くかけすぎ…
結局、2人とも膨らんでしまい、その隙をついてバスティアニーニが首位に踊り出た。

2)バスティアニーニの決意
スプリントで4位となり、もう一歩前進すれば決勝優勝の可能性があることを知り…
まさに、その通りに実行した。

3)第3/4ラップのオーバーテイク合戦
この2ラップでバニャイアvsマルティンが、4回のオーバーテイクをかけ合い…
結局、バニャイア選手が3位を確保した。

4)タイヤ空気圧
いまや、レース結果に大きな影響を及ぼしている。
マレーシアでは空気圧を駆使して勝負に出る選手も出てきて、大きな違いを生み出していた。

で、今回も『決勝戦の各周回における重要ポイント』がないんですが…
ザマーニ記者が、今回のマレーシアGPについて一番印象に残ったこととして…
こんなことを挙げておりました。

「今回は、通常のGPとは異なる類の印象を挙げようと思います…
実は、木曜午前にトラックをぐるっと歩いていたところ、たまたまシッチ58チームのスタッフ陣に遭遇したんですよ。
そうしたら、故マルコ・シモンチェッリの両親に…パオロ&ロッセッラ夫妻に会いましてね。
ここ数年、ロッセッラ夫人もマレーシアGPの際は現地入りしてるんです。

彼女がどんな気持ちなのか、私には想像することもできないのですが…
翌日、またロッセッラに会ったところ、笑顔でした。
今回の印象に残ったこととしては…
あのセパン戦の第11コーナーで…悲惨な事故で亡くなったマルコ・シモンチェッリの思い出を…
そして、シモンチェッリ家がこのスポーツにかける情熱を挙げたいですね。
あの家族にとって、このスポーツは悲惨な記憶の象徴でもあるのだから。

2人の心情は計り知れないものですが、しかし、私もあの事故を報道した立場ですから…。」


そして、今回のマレーシアGPについて、書いてて興味深かったのは…

やっぱり、タイヤの空気圧チェック問題ですかねぇ。
来年は実施方法が変わってくれると良いんですが…
あと、マリーニ選手のホンダ移籍って、けっこう良いアイデアなんじゃないかとか…
マレーシアGP以降のタイトル争いは、チームメイトの援護があるかないかが話題にされてたとか…

まぁ、とにかく、どうぞ!

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