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「バズらせたい」だけのコンテンツは、もうオリジナルコンテンツに勝てない @HNK_715

先日、Instagram公式から、リール投稿に関する新しいアルゴリズムが発表されました。

これまで、フォロワー数が多いアカウントや、他人の投稿の再投稿が多くのリーチ数を得られる傾向があったリール投稿。しかし、今後はフォロワー数に関係なく、オリジナリティのあるコンテンツを優遇し、レコメンドされやすくなるとのことです。

つまり、バズりやすい他人の投稿の再投稿や複製コンテンツを大量に発信するアカウントは、以前より発見されにくくなると考えられます。


クリエイターが相当な時間や労力を費やして制作するオリジナルコンテンツに対し、手軽に大量生産される複製コンテンツや、フォロワーの多いアカウントが優先される状況では、本当に価値のあるコンテンツが十分に届いているのかという疑問がありました。

このアルゴリズムの変更は、Instagram公式がすべてのクリエイターに平等なチャンスを与え、本来あるべきコンテンツの本質に目を向けてくれている気がします。

コンテンツ制作の会社でクリエイターとして働く私にとって、非常に嬉しいニュースです!

また、Googleもウェブマスター向け公式ブログ内の「日本語検索の品質向上にむけて」という記事で「オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになる」と公表しており、世界全体でコンテンツの価値や本質が見直されているのかもしれません。

このタイミングで、ラブソルのコンテンツ制作について、私なりに考えてみたいと思います。

「情報」としてのコンテンツは、「広告」の役割も担うように

2000年代初頭は、「情報そのもの」を指していたコンテンツ。最近では、単なる情報だけでなく、さまざまな役割を持つものとして認識されています。

ラブソルでは、記事や動画、音声、デザイン、SNS投稿など、目的に応じてデジタルとアナログの両方でコンテンツ制作をしています。

弊社が制作するコンテンツには、大きく2つの役割があると考えています。

一つ目は、アートや教養の目的で視聴される「エンターテインメント」として。従来のコンテンツは、こちらの側面が大きかったと思います。

二つ目は、宣伝や認知拡大、購買促進を目的とした「マーケティング」手法として
「コンテンツマーケティング」と呼ばれ、近年、多くの企業がこの分野に力を入れていると感じています。

ラブソルのコンテンツは、どちらか、あるいは両方の役割を果たしています。

これまで、人々の注目を集め、物や体験を売り込む方法としては「広告の掲載」が一般的でした。

高いクリック率を持つバナーや、ランディングページの制作に投資し「いかに安く、広告経由で大量のアクセスを得られるか」が重視されてきたのです。

しかし、日本インタラクティブ広告協会が毎年行っている「インターネット広告に関するユーザー意識調査」によると、インターネット広告への信頼・認識は年々低下傾向にあることが分かります。

2022年の調査では、インターネット広告への信頼度は22.3%と、新聞や雑誌広告と比べて低い結果に。また、約3割の人が「しつこい」「邪魔」「不快」と感じているようです。

この調査結果を踏まえると、インターネット広告に対して信頼を持つ消費者はごく一部であり、今後、広告経由での新規顧客の獲得はますます難しくなってくると予測できます。

私もスマートフォンを利用している際、広告が邪魔だと感じることや、広告のスキップ待ちにイライラしたことも…。きっと、同じように感じている人が多いのだと思います。

「タイムイズマネー」という言葉があるように、時間はお金と同等、あるいはそれ以上に価値があるもの。せっかく時間を費やすなら、何かを得たい。5秒や20秒の広告であっても、時間を無駄にはしたくないという人が多いのではないでしょうか。

情報に溢れた時代だからこそ、本当に良いコンテンツをつくる

人々にとって時間の価値が高いからこそ、コンテンツは、マーケティングの手法としてとても有効です。
単に時間を奪うだけの広告ではなく、ユーザーにとって有益な情報やアイデアを提供することができるからです。

例えば、ラブソルの記事を読んだユーザーが、記事リンクを引用し、SNSに口コミを投稿したとします。

・ユーザーは、記事を読むことで感情や情報を知り、新たな体験を得られる。
・弊社(ラブソル)は、口コミによりブランド認知が拡大され、新たなお客さまを獲得できるかもしれない。

コンテンツにより、双方にポジティブな影響が与えられるのです!

しかし、そのためには単にコンテンツを量産するのではなく、質の高いコンテンツを制作しなければなりません。

私は、良質なコンテンツには「信憑性」「共感性」「オリジナル性」の3つが必要だと考えています。中でも、特に大切にしたいのが「オリジナル性」です。

多くの情報に溢れた中で「あ、これ見たことあるな」と感じた瞬間、人はすぐに離脱してしまいます。複製・大量生産が簡単だからこそ、他では得られないオリジナルな情報や体験談が欲しい。

記事の最初に触れたInstagramの最新アルゴリズムや、Googleの指標からも、オリジナルコンテンツへの関心がますます高まっていることが分かります。

バズやPV数はあくまで結果でしかなく、それらを目的としたコンテンツは、もう選ばれないのです。

誰かの「羅針盤」となるコンテンツをつくり、届けていきたい

弊社では、これまで営業や広告に費用をかけたことはありません。

その代わり、メンバー全員がSNSの個人アカウントを運用し、公式noteや公式サイトに記事を執筆しています。

代表のゆかさんによると「ラブソルは、メンバーの存在と発信が営業になる」のです。私がラブソルにジョインしたばかりの頃は、その意味をなかなか理解することができませんでした。

自分の投稿や記事がどうして営業につながるのか。それにどんな価値があるのだろうか、と疑問に思っていましたが、発信や記事制作を継続することで、ようやく意味が分かるようになりました。

発信や記事は、消さない限り「ラブソルのコンテンツ」としてインターネット上に永久に残り続けます。世に出したコンテンツは蓄積され、やがて会社にとって大きな財産に。

実際に、数年前の記事や発信を見たお客さまから問い合わせが来ることも多く、これまで弊社が制作してきたコンテンツは、365日24時間働く「営業」としての機能を果たしているのです。

LA BOUSSOLE(ラブソル)という社名は、フランス語で「羅針盤」を意味し、「オリジナリティを追求するひとにとっての、羅針盤でありたい。」という思いが込められています。

この記事を書きながら、私はここでどんなコンテンツをつくりたいのか考えました。

人は複雑で、常に変化するものです。現在地や目的地が変われば、羅針盤の針が新たな方向を示すように、その時その人に必要なものを届けたい。

困難な状況で迷っている人には、寄り添い、共感しながら目的地への正しい方向を示す。
まだ目的地が見つからない人には、コンテンツを通してまず現在地を知ってもらい、次の一歩を踏み出す後押しをする。

単なる情報ではない、対人的な信頼や安心感に満ちた「羅針盤」となるコンテンツをつくり、届ける。

これが、私がラブソルでコンテンツ制作をする際の使命だと考えています。

野元 萌乃佳 ▷SNS…X(Twitter)

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