子育てのイライラとうまくつきあうには
ご興味を持ってくださり
ありがとうございます。
お母さんを笑顔にするお仕事の人
子育て専門助産師なとりです。
子育て経験のない元助産師が
「子育てを楽しんでほしい」の
想いを伝えます。
〈お母さん、いつも怒っていませんか?〉
買い物に出かけたり
電車に乗っていたりすると
親子連れに出会います。
そんな時に必ずと言っていいほど
こんなフレーズを耳にします。
「やめなさい」
「走らない」
「だめよ」
「ちゃんと座って」
「こっちにしなさい」
お母さんの考えでは
「そういうことをしないでほしい」
「ちゃんと座っていてほしい」
「こっちの方がいいと思う」
ということなのでしょう。
でも私はこう思うのです。
「お母さん怒っているのかしら?」
〈注意→しつけ→コントロール〉
「ダメ」「やめなさい」といった
子どもへの言葉かけは
自分も言っているけど
ほかのお母さんも言っているし…
という理由で
特に違和感を持たないかもしれません。
もちろん怒ってなどいなく
注意やしつけのつもりだった
のかもしれません。
ですが
こういった「指示」の言葉で
子どもを思いのままに
コントロールしようとしているのです。
「束縛」や「支配」と言った方が
好ましくないことであると
感覚的に理解できるかもしれません。
なので私は
「お母さん怒っているのかしら?」と
感じてしまうのです。
〈イライラは自分で解決するもの〉
多くの人は
子育てをしている中で
イライラを経験しています。
どんな時にイライラするのかを
見てみると
次のようなことでした。
*子どもが言うことを聞かない
*私の思う通りにならない
*夫(家族)が非協力的、無理解
*私の時間がない
*仕事と家事の両立への不安
これらのイライラを
どのように抑えているのか
調べてみると
*ママ友に愚痴る
*テレビドラマを見る
*甘いものを食べる
*カフェに出かける
*ショッピング
*お酒で気分転換
などと書かれてありました。
こうした情報は
実際のアンケートをもとに書かれているので
データは正確ですが
解決のための情報としては「不確か」です。
なぜかというと
イライラを一時的に解消できるだけに
すぎないからです。
また
他の人もイライラしているのだから
私がイライラすることは間違っていない
と正当化し安心感を持ってしまい
問題を根本的に解決できないのです。
〈イライラは「子どものせい」ではない〉
子育てに限らず
日常的にイライラすることは
たくさんあります。
電車が遅れていたり
お会計で待たされたり
話しかけたのに返事がなかったり。
こうした日常での些細なことで
イライラを感じたとき
自分ではないところに原因を置いて
責任を回避しているものです。
電車が遅れたのは
電車を遅らせた誰かのせい
お会計で待たされたのは
前の人がもたもたしていたせい
話しかけたのに
相手が返事をしないせいでイライラ。
原因を自分以外に置くことは簡単です。
これはある種の「言い訳」です。
出かける前に電車が遅れていないか
調べることができますし
ほかのレジに並んだり
セルフレジという選択肢もあったでしょうし
なにかに集中していて
声が聞こえていなかっただけかもしれません。
子育てにおいても
「私(自分)」がイライラしていることを
「子どものせい」にしがちです。
「子どもが言うことを聞かない」
だから
「私はイライラする」というようにです。
一見するとこの因果関係は
成立しているように思えますが
実際はそうではありません。
実はここにコントロールが
潜んでいるのです。
まず
「子どもは私(親)の言うことを聞くもの」
という思い込みがあるのです。
だから
子どもが言うことを聞かないと
イライラしてしまうのです。
さらに
「私(親)の言うことは正しい」
という思い込みもあるので
言うことを聞かせるために
声を荒らげることも正しいと
信じてしまっているのです。
周りのお母さんやインターネットでも
みんなが同じようなことを言っているので
確かな情報かのように思えます。
でもそれは非常に表面的で
偏った「不確か」な情報です。
これに気づかずに
「イライラする私」を正当化してしまって
子育てはイライラするものだと
誰もが思い込んでしまっているのです。
「子どもにイライラさせられている」
のではありません。
「子どもをコントロールしたいと思っている私が
子どもをコントロールできないことにイライラしている」のです。
これは無意識です。
ですから問題は
「子どもが言うことを聞かないこと」
ではなく
「私がイライラすること」なのです。
〈子どもの行動には必ず理由がある〉
では「言うことを聞かない子ども」の
気持ちを考えてみます。
公園でひとしきり遊んで
「そろそろ帰ろうか」と声をかけると
「やだ!」
「帰りたくない」
「まだ遊びたい」と言って
すぐには帰りそうもありません。
子どもは言っている通り
遊んでいることが楽しいから
「帰りたくない」のです。
子どもにとって家に「帰る」ことは
『遊びはおしまい』という意味なので
「やだ!」となるのです。
子どもが家に帰りたくない理由は
お母さんを困らせるためにではなく
「まだ遊びたい」
それが理由なのです。
家に「帰ろう」ではなく
「行こう」と言葉を変えてみたり
「おうちで○○しよう」と
遊びの続きがあるとわかれば
「うん!」と喜んで帰るかもしれません。
〈子育てにイライラは必要ない〉
こうして考えてみると
子どもが公園から帰りたくないと言っても
言うことを聞かない子ではないとわかります。
言うことを聞かせたい私が
子どもを「言うことを聞かない子」
と決めつけて見ているだけなのです。
「言うことを聞かない子」と
一方的な評価でレッテルを貼り
子どもの行動の理由など考えず
「言うことを聞かない子」としてしか
見ることができなくなっているのです。
子どもが
一度で納得してくれるとは限りませんが
少なくとも
「置いていくよ」と脅したり
強引に引っ張って帰るようなことは
必要なくなります。
決めた時刻に帰りたいのは
そのあと買い物に行きたいとか
上の子が帰ってくる
早めに夕飯の支度を始めたい
洗濯物を取り込みたい
などの理由があるのかのしれませんが
これはすべて大人の都合です。
子どもが帰りたくないと言うから
ではなくて
私の予定がうまく進められないから
イライラするのです。
イライラするのは
子育てをしているからとか
子どものせいではなく
私の都合なのです。
〈まとめ〉
子育てのイライラとうまくつきあうには
*子どもをコントロールしようとしていることに気づいてやめる
*イライラするのは「私の都合」であることを理解する
*子どもの行動の理由を考えてみる
𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣
子育ての「これでいい?」の不安を
あなたらしく「これでいい!」に変えて
毎日感動の子育てをꕤ
𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣
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