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収益化の前に何をすべき!?休業・復職支援に挑戦した研究秘話!ざっきーさんのインタビュー

ついに1月21日に迫った新しい働き方アワード2024!300名以上の研究員それぞれが、半年間自分なりの新しい働き方を研究してきた集大成です。

"一人ひとりの研究ストーリーに光をあてよう"とドキュメンタリーチームが今回インタビューしたのが、大手企業のソフトウェアエンジニアで3児の父・ざっきーさんです。

過労・パワハラ・育児鬱ーー。3度の休職からの復帰後、「休職経験もキャリアに役立てられるという道を示したい」と始めた異色の研究には、どんな出来事が起こっていたのでしょうか・・・?

“働き方を変える挑戦”を加速させたかった

ーーまず、第3期研究員制度への応募の経緯を教えてください。

「本業に集中して出世・昇給を目指して土日もバリバリ働く」というキャリアの方向性に限界を感じていて、1期から存在が気になっていました。

仕事は楽しいものの、昇進を目指そうとすると「休職のハンデを挽回しよう」と、無理をして体調を崩してしまう部分がどうしてもあって。だから、本業では楽しみながら続けられる余力を残して働き、2本目の柱となる副業を育てていく方が自分には合っているんじゃないかと考えていたんです。

それで、3度目の休職からの復帰を機に「2年間で働き方を変えよう!」と決意しました。それが2022年、ちょうど第2期募集の頃です。

ーー2期の参加を見送ったのは?

当時はまだ復職直後だったので、負荷になりそうなことは控えていたんです。

でも、「自分の休職・復帰経験で誰かの役に立つことはできるのでは?」という思いが強くあったので、まずは個人でエンジニアの働き方やメンタルヘルスを支援する"ウェルビーイングサポーター"の活動を始めました。


▲当時、noteでウェルビーイングサポートに対しての想いを表明

でも、noteを書いたものの、それだけでは反響は得られないですよね。結局、そのままそこで活動は頓挫してしまいました。

ーー活動がストップしてしまった要因は?

一回活動ペースが落ちてしまうと日常の忙しさに負けてしまうところってありませんか?「生活も回っているし、今はいいかな」って、どうしてもなってしまう。でも、そのままにはしておきたくなかったんですよ。

そこにやってきたのが、第3期研究員の募集でした。止まってしまったプロジェクトを加速させてもっと活動を広げていくのに絶好の機会だと感じて、今回は参加を決めました。

緊急事態でストップ&リスタート

ーー「休職経験を収益化につなげる」ことへの思いを聞かせてもらえますか?

僕は、共感を生むのは間違いなく経験だと思っていて、それがが埋もれてしまうのがすごくもったいないと思っているんです。

僕も休職時に情報を探しましたが、なかなか生の体験談は見つけられないんですよね。苦労して自分自身で休職を乗り越えた経験を「語るほどの価値はない」と思いこんで、言わない人も多いのかもしれません。

でも、そうした経験を話すことで人に喜ばれ収益化できる道筋を示せたら、もっと自分の経験を語る人が増えて、経験を共有し合うプラットフォームみたいなものにまでつながっていくんじゃないかと思い、研究を始めました。

ーー社会的な意義が大きい企画で、自主企画応援制度にも選ばれていましたね。

選んでもらえて、テンションが上がりました(笑)。

というのも、「僕のやりたいことは本当に必要とされるものなんだろうか」という不安が常にあったので、客観的に一定の評価をもらえたことで「本気でやろう」と背中を教えてもらえたような部分があったんです。

ーーそれで順調にスタートが切れた。

・・・・・・までは良かったんですけど、7月下旬に家族全員がコロナに感染するという非常事態になってしまったんです。熱が引いたあとも自律神経にかなりダメージが残ってしまい、本業もヒィヒィいいながら何とか乗り切ったような状態。

これまでの経験から「これはかなり危険だから、今はもうやめよう」と思って、この期間の研究は完全にストップしていました。

ーーそれをキッパリ決断できたのもスゴイですね。一度ペースを落とすと復帰が難しいという話がありましたが、この時はどうだったのですか?

自主企画応援制度の仲間5名と月1で定例の報告会があったんです。

8月は「何もできてません」と報告したんですが、同時に「次はできる限りやって、1個でも手を打っていこうと思います」とも話したんですよ。これが気持ちを切り替えるきっかけになりました。

もちろんすぐにフルスロットルで行けたかというとそうではないんですけど、少しずつLancersやMENTAのパッケージ登録などを進めていけました。


▲パッケージもコミュニティ内の企画を活用してブラッシュアップ!

【完成したパッケージ】
https://www.lancers.jp/menu/detail/1263747
https://menta.work/plan/11585?ref=mentor_profile

即収益化より無料モニターが近道!?

ーー復帰後12月まで完走されて、思うような結果は得られましたか?

いえ、期間内の受注には至らず、残念ながら収益化は達成できませんでした。このあたりはすごく反省があって、特に第4期を検討している方にはぜひ聞いておいてほしいです(笑)。

それは、いきなり収益化を目指さずに無料モニター募集から進めた方がいいということです。

僕自身、テーマに「収益化」と入れてしまったこともあり、結果がでなくても我慢して収益をあげることを目指してしまったんですよ。副業でも仕事を行えば対価をもらえることが当たり前だったので、自分の時間やサービスを「無料」にすることに抵抗もあったのだと思います。

でも、応援制度の仲間からの「無料モニターやってみたら?」の声で試しにコミュニティ内で募集をかけたら、手を挙げてくれる方がすぐに現れたんです。

▲Slackでのモニター募集投稿

ーーモニター、やってみてどうでしたか?

思った以上に難しかったです。でも、次はどうしたらいいか、自分にはどんな癖があるかもわかったので、得るものはすごく多かったんです。

中途半端に有料で待ち続けるより、無料で始めてXでも大々的に告知していった方がずっと進むのが速かったんだと後から気づかされました。収益化は後ろにずらすことが大事で、そこに素早く切り替えられていればよかったんでしょうね。

実績をつけながらパッケージの文章を他の方に添削してもらうなどしていれば・・・できることはありましたね。

やりたいことが言えるように

ーー今回参加して「自分自身が変わったな」というところはありますか?

本業では特に「やりたいな」と思うことがあっても、社会情勢や会社・上司によって本心とは少し違う方向に進んでいってしまうので「できるかどうかわからないし」と表に出さないことが多かったんです。

でも、自主企画とコミュニティでの活動や、Xでの発信、素晴らしい上司との出会いが重なって、自分の本当にやりたいことを「言ってみる」ということができてきた気がします。

ーーでは、来期はどんな研究をやってみたいですか?

今回のメンタリングサービスを続けたい思いが強いですね。期間終了後に外部で壁打ちもお願いして「やはり本気でやる価値がある」と改めてギアが入り直したところなんです。

他にも本業に寄せてフルスタックエンジニアを目指す企画もやってみたいし、コミュニティ内でなかなか一歩を踏み出せない人に"おせっかい"をしまくるおせっかい企画も・・・・・・いろいろ広がっています(笑)。

ーーワクワクが伝わってきますね。それでは最後にメッセージをお願いできますか?

新しい働き方LABってすごくいい人が多くて刺激も多いです。一人では継続が難しい挑戦も、メンバーの頑張る姿にやる気をもらえて加速していきます。交流会などで知り合いも増えるので、今後の活動の財産になっていくと思いますよ。

まだ三期のメンバーで交流を持てていない方もいますが、僕は現地に行く予定です。ぜひ1月21日(土)のアワードでお話できると嬉しいなと思っています。ぜひ声をかけてください!

ーーざっきーさん、ありがとうございました。これからも応援しています!

《ライター:北原 泰幸


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