見出し画像

The Economist誌は英文多読訓練のコスパ最強素材

英語の読解力を伸ばすには、英文の多読訓練が不可欠です。

私はこれまで数え切れないほどの英文素材を試してきましたが、中級者以上の人なら、"The Economist" 誌がコスパの面でベストと考えています。その理由と、効果的な読み方についてまとめます。

英語学習のための The Economist誌の利点

The Economist の英文素材としての利点は次のとおりです。

  • 価格の割に分量が多い

  • 英文の質が良い。

  • 多様な著者による、幅広い分野の英文が読める。

  • 知的好奇心が刺激され、有益な知識も得られる。

  • 難度が適度に高く、負荷をかけて読解力を上げるのに適している。

  • 薄いため場所をとらない。

これらを全て満たす英語のReadingの教材は、他には見当たりません。

同類の雑誌としてTIME やNewsweekがありますが、見比べてみれば分かるとおり、文字の密度と分量が違います。The Economistは、文字の密度が高く、英文の量も多く、写真や余白が少なめです。

<洋書との違い>

洋書を読むことも有益です。しかし洋書は通常、一人の著者が一つのテーマについて書くため、内容・語彙・英文のスタイルに偏りが生じます。読んでいて飽きが来るリスクもあります。

これを解決するには、異なる分野・著者の複数の洋書を並行して読まなければなりません。負荷が大きすぎます。

一方、The Economist誌は、経済だけでなく、関連する幅広い分野の記事が読めます。記事の執筆者にも多様性があります。そのため多様なスタイルの英文に対する耐性が身につきます。読んでいても飽きません。

The Economist誌の読み方

The Economist誌は、難度がそこそこ高いです。私は英検1級を取得していますが、分からない単語がよく出てきます。しかし、必要に応じて辞書を引きながら根気強く読み進めれば、中級者でも十分理解できるはずです。

「難度の高い英文を読むクセをつける」と考えながら読むと良いです。慣れれば、洋書もストレスなく読めるようになってきます。

読み方のポイントしては、「精読」と「速読」を併用すると英文読解力が上がると実感しています。

例えば、1つの記事について、「速読」で概要・全体構成を把握し、「精読」で1文ずつ構造と意味を解読し、改めて「速読」でスラスラ読めることを確認します。

読み進めるペースは、1日1記事で十分効果があります。前日に読んだ記事を、翌日に復習として読むのも効果的です。

The Economist誌の購入・購読

The Economist誌は、大きめの書店で購入できる他、オンラインで単発の購入や定期購読の申込みも可能です。また、webでも読めますが、subscirbeが必要です。

The Economist誌 (→ Amazon)

web版 (→ 公式サイトsubscribe)

私はいまだに3~5年前のThe Economist誌を持っていて、読むこともありますが、やはり記事の内容の古さが気になります。最新号のほうが刺激も大きく、集中して読めるでしょう。

余談ですが、私は外国出張に行く際、空港の書店でよくThe Economist誌を買ってました。機内で読むためです。また出張先で時間に余裕ができたときにも読みます。薄くて嵩張らないので、持ち運びの負担にはなりません。

まだ読んだことがない人は、一度試してみることをおすすめします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?