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洋書はこの基準で選ぶと完読率が上がった

「洋書を読み始めたけれど、完読できず挫折した」という経験はありませんか。しかも何冊も繰り返していませんか。

長い英文を読み続けるのは負担が大きいです。私も何度か挫折した経験があります。しかし今では選び方を工夫することで、ほぼ100%完読できています。

次の基準で選ぶようにしています。(なお、前提として相応の英語力は必要です)

完読できる洋書を選ぶ基準:

(1) 章ごとの独立性が高い。
洋書を読んでいて、途中で理解が追いつかなくなることがよくあります。このとき、章ごとに内容の依存性が低い本なら、新しい章に入れば頭をリセットして読み進められます。

(2) 強い興味があり必ず読みたい内容である。
洋書を読むのは、日本語の翻訳書よりも時間がかかるし、精神的負担も大きいです。「絶対に読み切りたい」というモチベーションがないと、時間をかけるのがもったいなく感じてしまいます。

(3) 予備知識がある内容で難しすぎない。
理解度と読むスピードを落とさないために、予備知識は重要です。また語彙の面でも、予備知識がない内容の本は、必然的に知らない単語が頻出するため、やはり理解度とスピードが落ちます。

(4) 日本語版の翻訳書も出版されている。
読んでいて理解が難しい箇所が出てきたときに、部分的に翻訳書を参照すると理解の助けになることがあります。

(5) 長すぎない
読むのに時間がかかりすぎると、序盤に書かれていたことを忘れてしまいがちです。一定期間内に読める長さの本が良いです。

(6) 装丁や文字サイズの相性が良い。
洋書の多くは、日本語の本のように手触りや見た目が快適な本ではありません。微妙なストレスを感じると、読むモチベーションが湧きません。事前に書店で手にとって確認してみましょう。

(7) 迷ったらビジネス書。
上記の基準に当てはまるのは、平易な内容のビジネス書です。小説は、想像以上に難度が高いです。短くて簡単な小説でも、話の流れについていけなくなるリスクがあります。伝記なども、登場人物が多い場合、人物の関係が覚えにくいです。

おすすめの洋書の例

「FACTFULNESS」(Hans Rosling) 

世界の現実と人々の思い込みのギャップについて解説されたベストセラーです。章ごとの独立性が非常に高く、内容も万人向けで極めて平易です。「FACTFULNESS」には複数の種類の装丁がありますが、上記の白い表紙のものが、質感や文字サイズなど含めてベストです。

「21 Lessons for the 21st Century」(Yuval Noah Harari) 

「サピエンス全史」の著者が、21世紀の人間社会のあり方について提言した内容です。文明論・技術論・宗教論など幅広い内容をカバーしているため、語彙の偏りが避けられます。やや内容が高度なため、中~上級者向きです。

「The Intellectual Devotional」(David S. Kidder, Noah D. Oppenheim)

365個の教養系の雑学の話で構成されています。ページごとに完全独立、語彙の偏りも無いので、安心して読めます。ただし、細切れの内容であるため、長い洋書を完読した!という達成感は他の本ほど得られないかもしれません。


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