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春はいつだって物語の始まり

春、息子はピッカピカの一年生になった。

私にとっても怒涛の1週間。朝いつもより早起きをし準備をして一緒に登校。
息子も疲れて帰ってきては7時前に寝てしまう。
新一年生はとても頑張っているのだ。
もう私はあまり思い出せないけれど、小学校が始まると急にお勉強は始まってしまうし先生も全部は手伝ってくれない。新しい友達もできたり気の合わない子も出てくる。
全て時間通りに進められ、行きも帰りも歩かなければならない。

もう、何度でも言いたい。
新一年生は頑張っている。

急な環境の変化の中、対応しようと必死に頑張っている。
下駄箱で大泣きして先生に慰められている子も見かけて胸が苦しくなる。
最初から颯爽といく子もいるけれど、大半は不安そう。
息子も、”1人でなんて行けない、道に迷ってしまう”。とぐずった。
“大丈夫、一緒に行くよ”と伝えて、まだまだ不安なんだなと思っていたのに、4日目にして

“マミー、僕はここから1人で行けるよ、大丈夫”

と言われてしまい、突然の親離れに衝撃が走る。
ちょっと付いて行こうか悩んで追いかけると、息子は振り返って”大丈夫だよ!”と言った。
事故や事件に巻き込まれるよりは過保護な方が良いとは思ったりもする。
だけど、大丈夫!と言う息子も応援したい。
旗振りの大人だってみんなを見守っている。ありがたい気持ちでいっぱいだ。

5日目、友達を見つけて走っていく息子を横目に母親に大丈夫だよと言われながら泣きながら登校する子を見かける。
私も、がんばれ!大丈夫だよ!と声をかけた。
もうすでに頑張っているのに、何を頑張れって言うんだと思ったけど、こんなおせっかいなおばさんもあなたを応援しているんだよって1人じゃないよって気持ちを少しでも示したかった。

がんばれ。がんばれ!
私はいちねんせいを応援したい。だってみんな頑張っている。

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