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多分、夜。

16:30夕日のゴールデンタイムが終わって、薄っすら地平線にオレンジ。
濃い青に飲み込まれたみたいな微妙な時間帯。
それは多分、夜。
街灯が着き始めて、周りの家の電気も着き始める。
帰る人の背中を見送るこの時間帯がなんだか好きだ。
冬のお正月が近くなるこの時期は、故郷を離れて里帰りをしない人たちは多分だけど、私と同じくなんとなく寂しい思いをしてるんじゃなかろうか。
最初はなんだかよく分からない気持ちで、多分冬だから気が滅入りやすいのかもと思ったけど、アメリカ人の旦那さんがクリスマスの時期に家族が恋しくなるように、日本人の私は正月が近くなると家族が恋しくなるみたいだ。
ホームシックだと気付いたのは故郷を離れて2年目が経った頃。
なんだか分からない頃はただただ毎日やる気がない日々だと思っていたけど、ちゃんと気持ちに名前がついて理解した頃には、あぁなんだ私は寂しいのかっとさらっと受け入れることができた。

そうして故郷を離れて3年目、今年はインスタを通じていろんな出会いがあった。
一緒に遊びに行ったり、写真を撮ったり。
ありがたいことに写真展に参加させてもらえたり、人付き合いが苦手だけれどフォトウォークにも参加した。
私生活では忙しくて、廃れそうな心を持ち直せたのは趣味の写真の時間もちゃんと取れたからだ。
何回も言うけど私は人付き合いが苦手だ、それでも一緒に撮りに行きましょう!と誘ってくれた写真仲間たちのおかげでこの一年、忙しいなりに楽しかった。
住みやすい場所というのは私にとって、その場所に慣れる事。お気に入りのカフェとか雑貨屋さんとかが増える事。そして楽しい気の合う仲間なんかが増えてこそ。
最初はこんな冬が長い場所、早く越してやりたい!と思ったのに、いつの間にか好きな場所ができて好きな仲間ができてとそうやって積み重ねて行ってこの場所が好きで楽しくなってる自分がいる。
そうして住みやすくなると言うことは、いつかきっと離れ辛くなるだろうな。
それでもそう思えるようなたくさんの出会いができたことは大きな糧だ。本当にありがとう。
来年も何かまた楽しいことをして過ごして行きたい。
そんなこと考えてる大晦日の多分、夜。



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