慶應義塾大学病院で無痛分娩した話
昨年末、慶應義塾大学病院にて出産してきました。
日本ではまだまだ少ない無痛分娩のレポートを書くことで、みなさんの参考になれば幸いです。
私が行った分娩方法は、計画無痛分娩になります。
無痛分娩とは言いますが、完全に無痛ではなくどちらかというと麻酔による産痛緩和といったほうが近いと思う。それでもかなり違いました。
次産む時も絶対無痛がいい…!
また私が分娩した慶應義塾大学病院での無痛分娩は、10週までに診察して予約です(人気のためだそう)、割と忙しないスケジュールだとは思うのでそこだけ注意。
入院の準備
入院で必要なものは、病院で購入する専用の冊子(生まれてくる赤ちゃん)を参考にしつつ、自分でも必要なものを入れました。夜用ナプキン一箱ほど追加するのがおすすめと聞き、持っていったけどすごく良かった!こまめに変えるので、病院からもらった産褥ナプキンだけだとギリギリでした。
慶應専用の冊子は3000円で購入する必要があります。検診の途中で買うように指示がありました。
出産したら、その後の指導スケジュールも書き込むページがあるので、入院のときは忘れずに持っていく必要有り。
両親学級はコロナの影響もあり、動画のみでした。
入院
出産予定日の5日前に入院しました。計画無痛分娩なので、出産予定日ではなく先生が決めた日に陣痛促進剤を投与して頑張るという流れです。
前日に入院して、翌日の朝6時からと聞いていたので非常にドキドキした覚えがあります。
ちなみに産科棟には旦那さんは入れなかったので、入院手続きをしたらその場でバイバイでした。そうとは知らずに下で待ってもらってしまっていた。
病院内にはスタバやナチュラルローソンがあり、自由に行けるのでおやつなどは困らなかったです。
部屋は4人部屋にしました。綺麗だし、個室じゃないけど全然過ごしやすかった。
他に2人いましたが、カーテンは基本閉められていて音もたまにしか聞こえなかったので、他に人がいることをあんまり意識しなかったです。
他の人は退院がバラバラだったので、入院の最後のほうは部屋に私1人でした。
パジャマはレンタルが便利なのでおすすめですをマタニティパジャマ、私はそんなに持ってなかったので。
現金はそんなに持ってこないように、みたいなことが書いてあったのでApple Watchに Suicaチャージして持って行きましたが、これが結構失敗だった。またあとでやらかしポイント書きます。
入院手続きで諸々したあとは前日の検診。
子宮口は全然開く様子もないので、翌朝で大丈夫だろうと言われる。明日のためにラミナリア(海藻)を子宮口に入れます。これが泣くほど激痛で、入れられてる時ちょっと気を失いかけた。これで泣いてるくらいなのに、出産はどうなるのか…
ラミナリアを入れた後初めての病院食。美味しい。すぐにペロリと完食し、早さに驚かれる。ご飯を食べた量やトイレなどは記入する紙があります。
アレルギーなどは手続きの段階で申告しますが、苦手な食材などあれば言えば対応してもらえます。
しかしとにかく痛い。スマホいじりつつ、痛みに我慢するしかない。
夜になり、出産を考えると眠れないしラミナリアも痛すぎる。巡回の看護師さんに心配されつつも、マジで痛すぎる…!と泣きつき、ラミナリアを抜きバルーンに入れ替えることに。
バルーン入れた後、トイレ行ったらお股から物体が出てきてこれ抜けたんじゃ?!と焦りナースコール。抜けておらず、看護師さんに心配しすぎですよ〜と言われるが、これがなかなか恥ずかしかった。
次の日はこの長い妊婦生活の終わり、出産の日なので寝なくてはと思いつつもなかなか眠れず朝になる。
出産
朝6時からだったので、起きたのは5時半。起こしてもらう予定ではありましたが、全然眠れなかったので1人で起きちゃってた。
無痛分娩予定なので、朝ごはんはなし。お水を飲みます。お腹減ってたけど、正直出産に対する緊張でそれどころではなかった。
病室からLDR室へ移動。
立ち会い予定もあったので、とりあえず陣痛バッグやら荷物を持って移動しました。水、替えのパジャマ、リップクリーム、シュシュ、スマホを入れています。
あとは病院から産褥パットやらが入った陣痛バッグをもらえるので、それごと持っていきます。
6時半から陣痛促進剤を投与。
7時半には夫到着し、助産師さんに献身的お夫褒められる。
この時に慶應義塾大学の看護学科の子2人の立ち会い研修大丈夫ですか?と聞かれ、大丈夫ですよ〜とサイン。存分に見てくれ!
じわじわと痛いけど、まだまだなのでLDR室から出た廊下をひたすら2人で歩きました。他のLDR室から唸り声が聞こえて、これからの痛みを想像してズーンとなったりしつつ、かなり歩く。
なんか痛くなってきたな〜と思ったけど、歩きすぎて疲れたらこの後大変なのでと助産師さんから撤収命令。ゆらゆらする椅子に座ったり、足湯をやってもらったりと、とにかく陣痛を待つ。
17時までに陣痛がきて、なおかつ出産しないと無痛分娩が難しくなるので時間との戦いです。17時以降だと麻酔科医がいないか、もしくは追加料金払って打ってもらうってことになってしまうので…陣痛促進剤をうってもなかなかこないひとは、翌日になることもあるらしい。ちなみに慶應の無痛分娩代は12万円です。
色々やってもなかなかこないし、痛いなぁと思いつつも子宮口は3cm。
まったりしつつお昼になってしまったので、夫はお昼食べてくるね〜と部屋から出る。なんか徐々に痛みが来だして、看護学科の生徒さんやら助産師さんに励まされながらも、痛みに耐えてたら突然激痛が走る。マジで痛かった。ベテラン助産師さんがこうすると和らぐよ〜と良い姿勢を教えてくれて、ベテランすごいと思いながら感謝の気持ちでいっぱいだった。しかし痛い。本当に痛い。痛すぎて星が見えた。
無痛はまだか!!と思い、泣きながら訴えるがまだらしい。死ぬよ(死なない)。
痛みに耐えながら、気を失いそうだ…と思ってたらいつの間にか夫は帰ってきてた。バーガーキングを食べてたそうです。
本当に痛くて、はよ麻酔…と思いながら、繋がってもないのに麻酔ボタンを泣きながらカチカチ押してた。
助産師さんが子宮口をみたら、なんかあっという間に7cmになっていてそろそろ産まれそうらしい。そりゃこんなに痛いしな、と思いながらもあっという間に麻酔科医到着。
さっと麻酔が入ったら、さっきまでの痛みは何だったのか?ってくらい楽になる。楽すぎておしゃべりになったので、夫は笑う。
しかし7cmも開いてたので、力み方がなんとなく分かるけど痛みがないという、すごく理想的な感じになったそうで助産師さん看護師さんみんなにすごいと褒め称えられる。
一応モニターも繋がっているので、力むポイントは助産師さんが教えてくれます。
呼吸法も勉強したけど、都度都度サポートしてくれたので大丈夫だった。力む時目を閉じちゃいがちだけど、閉じたら目の血管が切れるので開けるよう指示。
どんどん力みたくなり、なんか出てくる感があった。
LDRのベッドはサイドに掴むところがあったので、そこを掴むように指示。夫は横で見てた。手を繋ぎたかったけど、なんとなく位置的に難しかったからがんばれー!の声援をもらう。
2回目の出産は枕を動かしてもらおうかなと思ったりもした。
ラストスパートってくらい力んでたら、なんか知らない先生やらもたくさんいました。多分万が一に備えて、いろんな先生が待機してくれていたんだなと、後々思いました。指名した春日先生もいましたが、助産師さん2人と、女医さんがメインでやっていました。
なんか出口でつっかかっているので、春日先生からチョッキン指示。マッサージしようが切られるんだな〜と思いつつも痛みはなし。麻酔してるからかな?
チョッキンして、力んだら力強い泣き声と共に娘誕生。
夫と2人でぼろぼろ泣きました。すごく可愛い子でした。産まれてすぐに目が開いていて、こちらを見てくれていました。
出産後は1時間ほど夫と一緒にいられますが、そのあと夫は帰されてました。飲み物やらお菓子などは差し入れとして、看護師さんに渡すと届けてくれました。チョコブラウニーが美味しかった。
娘ともいれましたが、ミルクやら色々あったので小児科へ。この日は授乳せずに明日からです。
お股を縫った後、知らぬ間にかなり出血をしていたのでベッドから動かないように厳命されました。
トイレも管を通され、それで処理です。産褥ショーツなども全部やってもらって、なんだか赤ちゃんのおむつ替えってこんな感じなのかな?とか考えていました。
とにかくベッドから動けなかったので、充電器とか繋げてから部屋出ればよかったな〜と地味に感じる。
点滴などもあったので、動けなかったんですよね。
ベッドで諸々のことが終わると、この日初めてのご飯。麻酔があったので、出産中は食べれませんでした。すき焼き風の何かがすごく美味しかったです。
後陣痛は初産のためほとんどなし。それよりも切ったお股の傷が痛すぎてカロナールをもらい、痛みに耐えながら就寝。
出産を経験して感じることは、無痛分娩を選んでよかったなということ。お金はかかるし、出産予定日より数日早く産むことになってしまったけど、母子共に痛みに対するストレスなく産めたことは素晴らしい。
私の母も無痛分娩だったので、おすすめされたから何となく選んだけどこんなに良いとは…!
2人目も絶対無痛が良いなと思いました。
私の場合、一気に子宮口が開いて力み方が分かる状態で麻酔を入れたのも良かったです。
痛みの記憶など薄れてきており、まとまりのない文章ですが参考になると幸いです。
出産後の入院生活、慶應ミキハウスの存在などはもう一個記事を書くので読んで頂ければ嬉しいです。
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