みもざ

23歳/大学4年(休学中)

みもざ

23歳/大学4年(休学中)

最近の記事

日記

「しんどくなるようだったら大学を辞めても良い」、と母が言った。精神科入院以降、母は私の診察に付き添っていて、社交不安障害であるとの認識はしているようだ。その背景もあって、もしゼミに戻るのが苦痛なら無理をしなくても良い、と申し出てくれたのだった。 私は最近、というかもう12月からずっと卒論に着手できていない。論理的な文章が書けないばかりか読むこともできない。読書が趣味だったが、言葉が目を滑って流れていくので小説の表紙は埃を被っている。音楽も歌も好きだったもの何もかもが色褪せて

    • 飛び降り自殺未遂レポ

      まえがき抜釘手術を終えた後の外来受診、経過は良好ということで通院・治療が終了となった。私の飛び降りは世間に知れることもこの先敢えて話すこともない、取るに足らぬ事象となって消えていくのだと思う。飛び降りとそれに付随する様々な記憶を完全な過去とするその前に、自戒も込めて記録したい。なお、過去の記事や当時の日記を基盤に加筆・修正を加えたものになる。 背景飛び降りに至るまでの日々。日中は布団から起き上がる事が出来ず、深夜に首吊りを繰り返していた。首吊りは難しくて、縄が解けたり自分で

      • 愛する能力に欠けて居るのか大切な人よりも先に死にたいと願ってしまう。死よりも孤独が怖い。死の淵の苦しみの中に独り取り残す訳にはいかないと思いながら、私はそれに耐え得るだろうか不安になる。少し泣いた

        • 壊れた器

          思えば私は、自分の事が嫌いで飛び降りたのだった。一昨年、家族関係の悪化に伴ってそれまでの私が崩れ落ちるようにして何も出来なくなっていった。毎晩首を吊っては失敗し、情けなくて泣きながら眠り、夕方まで布団から出られない。真面目だけが取り柄だったのに、学業関連の締め切りも守れず連絡もできなくなった。最期ぐらい綺麗なものを見たいと思って、飛び降りる1ヶ月前に友人と地元の美術館に行って、それ以降は私の記憶はあまりない。ただ、大学の担当教員が親切にしてくれたことははっきりと覚えている。私

        • 飛び降り自殺未遂レポ

        • 愛する能力に欠けて居るのか大切な人よりも先に死にたいと願ってしまう。死よりも孤独が怖い。死の淵の苦しみの中に独り取り残す訳にはいかないと思いながら、私はそれに耐え得るだろうか不安になる。少し泣いた

        • 壊れた器

          抜釘手術〜5日

          背中、腰、骨盤の抜釘手術から5日、バルーン留置ベッド上生活を送っている。傷口の痛みが酷く座位を保てないので一日のほとんどを横になって過ごす。食事の際はベッドの角度を付けてなんとか自分で済ませる。暇という感覚は無くて、ただ苦痛、苦痛だけが占めている。術後1日目から離床の許可はおりていたし、傷口の汚染も無いと聞いていたから、てっきりすぐに自立を取り戻せるものだと思っていた。初回のリハビリでベッドのふちに腰掛けようとした時、切り付けられるような激しい痛みに襲われて驚いた。一般的に3

          抜釘手術〜5日

          外泊日記

          1泊2日の外泊を許可され、帰宅していた。 入院してから2週間程度しか経過していないため、なんとも捉え難い居心地の悪さ、家庭の一部に馴染めない決まりの悪さ等は覚えず、すんなりと居間に佇むことができた。外泊でしたこと。病院食では出ないパンを昼食に選んだ。地元で人気の店でタルトを買った。退屈しのぎのクロスワードと旅行誌、漫画を買った。伸びた髪を切った。愛犬との再会を果たし気の済むまで撫でた。外泊を満喫したような気もする。 整形外科病棟に入院していた頃は、今後自立歩行できる可能性は

          外泊日記

          懺悔

          自殺企図を繰り返してしまう事を医者に話したら、周囲の人を悲しませるからやめるよう諭された。約束出来ないと溢したら、表情は曇って、もし自分が逆の立場だったらどう思うかと問われた。 逆の立場で考えたら、自分がいかに酷い人間なのかまざまざと思い知らされて息が出来なくなった。 自殺未遂や完遂が周囲にもたらす影響は計り知れない。自殺・自傷・その他精神疾患を抱えるリスクの向上は勿論、数値では到底計り知れぬ苦痛を与えるのだろうと思う。現に私は一番大切にしたい人をすら当惑させ、仄暗い影を落

          朽木糞牆、という言葉を知った

          「出目の決まったサイコロを振っているようだ」と、支援者は私を評した。確かにそうだと笑ったけれど、同時にとても悲しくなった。そのサイコロを交換することは、きっと、到底難しい。 私は居場所を求めている。ありのままの私を受け入れ必要としてくれる他者の存在に、焦がれている。 でも、きっと、ありのまま振る舞う私に価値は無く、無価値な私を必要とする人などいない。そういう信念がある。だから必死に取り繕って背伸びをして笑って「完璧」を目指すけど、綻びだらけで、上手くいかない。ありのままの私

          朽木糞牆、という言葉を知った

          壊れたうつわ

          顔と声と名前を持った生身の私が内側を曝け出すと、きっと見るに堪えない程醜いのだと思う。だからここに綴ってしまう。遠くにいるからこそ見て貰えることも、受け入れて貰えることもあると思うから。それに巻き込んでしまうみなさん、ごめんなさい。私は誰かに見付けて欲しいのだと思う。どこにいても居場所がない。家庭に居ても、学校に居ても、ひとりでいても、ずっと、孤独な感じがする。人間みんな死ぬときはひとり・旅立つ時はひとりだ、なんて言うし、ひとりでも楽しく生きられる人も満ち足りている人もいるの

          壊れたうつわ