ひろみがフォロー返してくれない
・届け物・ 「ザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリ……」 すり減る音が聞こえる。 それは、私が立てる音。 それは、私が運ばれる音。 それは、私が貴方に応える音
・「捻じる」・ 「それは内緒」 あなたはそう言った。 「絶対？」 「そうだね」 耳に詰まる貴方の足音が心地良い。 二人分の足音は、私には一人の音に聞こえる。 私はそれ程までにあなたが好きなのに。 お月様。お月様。お願い。 私を彼の私にしていてくれる間は、どうかそのままでいて。 でも、明かりが強すぎよ。 私達だけを照らして。 皆はいらないの。 他は目には痛い。 貴方は素敵。 どうしたら良いの。 情けない。情けない。 耐えられない。 どうしたら
｢夏日影｣ 「きっと生まれつきなんだ。歌を歌いたくなるのと同じように、詩を読みたくなるのと同じように…。僕にとって、それら衝動とこれは同じなんだ。君に恋している。君の喉笛から聞こえるか細い息を想像してしまう。君の肋の中をひっくり返したい。君の首を掻っ切ってやりたい…………。」 ・ 茹だる向日葵達が可哀想に見える。視界には燃えるような青、青、青。草の匂いが刺々しく鼻をつく。憎たらしい程の夏が僕の周りには充満している。 潔い黒の髪に目がいった。次に、白いワンピース。藁のサ
