施設生活③殻に閉じこもる

最初のうちは施設での生活リズムに違和感を感じているものの、次第にそれが私の当たり前になっていきました。

日常生活動作全てにおいて介助が必要で、自分が主体の生活では無いので、自然と「自己決定、自己選択」が難しい環境にいたのかなと思います。

例えば朝着る服を選ぶときも、介助する側が着せやすいジャージを選びます。
外出する時も1人では難しかったので、人手がいる時しか外出できず、計画書を提出してオッケーが出なければなりません。

私は特に、めんどくさがりだったので、そんなことをするくらいなら外に出ない方が楽だと思っていたし、トイレも自力では難しいので長時間の外出はできません。

そもそも平日は寄り道なんてする暇もなく、学校から帰るとすぐにご飯の時間が決められていました。遅くなると学校に電話がかかってくるほどなので、スタッフに内緒で外出することもできません(笑)

施設側も安全確保や人材不足など、いろいろな理由はあって、すぐには変えられない事情もあることも分かります。

ただ、生活する中で自分の障害の程度を他の友達と比較した時、生活する上での制限度合いが少し変わることを実感しながら生活する場面もありました。

基本的にはみんな同じルールで過ごしているものの、自分のタイミングでやりたいことが多少はできれば融通の効きやすかったり干渉されない部分があったり。

やっぱり切ないし。1人でできることが少ないから妥協しなければならない場面が多いなと。

なんというか自分の人生が他者によって左右されているという気持ちがしてなりませんでした。

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