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福丸小糸は、追いかける。

福丸小糸には翼が生えていない。

羽ばたいていく背中を追いかけて、自分にも翼が生えたら、と明日を願う。

ここでは福丸小糸のコミュや福丸小糸そのものの人間性について触れる。そのため、ネタバレなどを考慮しない。独自の解釈を含むため激しい解釈違いがあるかもしれない事や、読み終えるのに20分はかかる怪文書であることも注意されたし。

《追記》
本記事は6/27に書いたもので、ノクチルの初となるシナリオイベント「天塵」が実装される6/30よりも前に投稿されたものだ。
シナリオイベント「天塵」の中で

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というセリフが飛び出した。
本記事のタイトルである、「福丸小糸は追いかける。」と公式と解釈一致しタイトル回収をしてしまった。
ため、公式とかけはなれた解釈違いはおそらくないと思われる。安心(?)して本記事を読んでみてほしい。

1.みんな

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福丸小糸が283プロダクションにアイドル志望として顔を出したのは端的に「幼馴染のみんなと一緒にいるため」だ。

みんながアイドルをやる、だから自分もアイドルやる。福丸小糸にとって幼馴染たちの隣が彼女にとって唯一の居場所なのだ。

浅倉透、樋口円香、市川雛奈、そして福丸小糸。
4人いつも一緒にいること、それが彼女の望みであり、彼女のよりどころなのだ。

小学生から幼馴染だった彼女らだが、福丸小糸だけ進学した中学校が違う事が後に明かされる。一人になってしまった彼女は、唯一だった幼馴染の隣という居場所を失い、文字通り、独りになってしまった。

だからこそ高校では。そしてアイドルでは。

みんなと一緒にいるために。独りに置いていかれないように。みんなが始めたアイドルを自分もやらなくてはならない。

つまり福丸小糸にとってアイドルとは、みんなと一緒にいるためのものでしかなく、アイドルになりたくてアイドルを志望したわけではない。

また彼女が幼馴染たちと、どうあって行きたいかを、読み取れる描写がある。福丸小糸にとって浅倉透と樋口円香は1つ上の先輩にあたる。が、透先輩、円香先輩とは彼女は呼ばない。昔からの関係性を、昔のままでいたい彼女は。「幼馴染の私達」でいたい彼女は、呼び方にまでこだわる。

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彼女にとってこんな些細な事でも、一緒にいるためには、置いていかれないためには、大切な事なのだ。

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「幼馴染みんなが息があってる」と褒められて喜ぶシーンがある。

最初は幼馴染の仲がいい事を誇らしく思っているのだと思っていたが(そういう側面ももちろんあると思うが)『幼馴染みんなと同じラインに立てている』事も、福丸小糸は喜んでいるのでは、と思った。

私は置いていかれていない、一緒にいることが出来ている、と。


2.歩幅

福丸小糸は幼馴染の事を誇らしく語る。

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昔からなんでも出来てきっと【特別】である、と。

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そして自分もそうなりたくても、なれなくて、いつも……彼女らの背中を追いかけているだけということを。

特別ではない自分が、特別な幼馴染のみんなと一緒にいるために、福丸小糸が選んだ道は、ただひたすらな【努力】だ。

足りない【才能】をひたすらの【努力】で補って、ようやく幼馴染のみんなと同じラインに、隣にいることが出来る。

前をいく幼馴染の「背中みっつ」を、追いかけている。昔から。

しかし、ひたすらな【努力】をしてギリギリの所で追いついている彼女はやはり【特別】ではない。福丸小糸は自覚している。知っていた、始めからそのことを。

だから私は【努力】なんかしていない、頑張ってなんかいない、これくらい【特別】な私なら余裕、と頑張っている姿を見せようとしない。

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頑張っている姿=【特別】ではない、という証拠になってしまうから。

幼馴染たちが普通に歩いていく道を、自分は駆け足で、大股で、違う歩幅で歩いていかなければならないことを彼女は知っている。知ってるが、みんなと一緒にいるためには認めてはならない。他の誰にも知られてはならない。

幼馴染みんなで息があってる、そう褒められて喜ばしい。

まだみんなと同じ所にいることが出来ているから 。

福丸小糸はまだ幼かった頃から、皆が遊んでいる時も勉学に励んでいた、と昔の事を語った時があった。アイドルの事を親が許してくれるとは思えない、と小糸が言ったことからも、多少厳しいご両親であった事が伺える。

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だが、その幼い頃からの【努力】の習慣が、積み重ねてきた物が、福丸小糸を支えている。

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明日もし羽が生えたら。つまり今の福丸小糸には羽が生えていない。

【特別】なみんなには当然のように生えている羽が自分にはない。そんな自分にも、明日もし羽が生えたら。

みんなと同じ場所にいられるかな。

そんな明日を、福丸小糸は願っている。

余談だが、彼女の幼馴染の一人である樋口円香は、周りの人間に頑張ってる姿を隠している福丸小糸の事を気付いている節がある。これは樋口円香が頑張っている人特有の『二酸化炭素濃度』を感じとる事が出来るからだと思われる。また、それは樋口円香自身も努力を秘める人間だからだと思われる。彼女と彼女の『二酸化炭素濃度』については私の記事『樋口円香は燃え尽きない』にて記述してあるため、死ぬほど暇だったら読んで見てほしい。

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3.束ね糸

芸能界では朝でも夜でも、あいさつは「おはようございます」だ。

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メインコミュでは芸能界の挨拶にまだ慣れてない福丸小糸の様子も垣間見える。

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時が経ち、朝コミュ後半ではおはようございます、と返事をし、挨拶と芸能界そのものに慣れてきた福丸小糸の姿を見ることが出来る。

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PSSR【ポシェットの中には】でのコミュ、「花丸かくれんぼ」は、そんな福丸小糸が、夕方であるにも関わらず自然に芸能界の挨拶をするほど慣れてきた時期であることがわかる。
花丸かくれんぼの1つ前のコミュで、学校に車で送迎してもらうことに対して「そんな芸能人みたいな登校の仕方……!」と躊躇っていたことからも、彼女が今、芸能界に慣れてきたことが強調されているような気がする。

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▲この頃は芸能人としてまだ浅かったのでは、と思われる。

そんな彼女が小テストで記入した解答欄がズレていて上手くいかなくて、と酷く落ち込んでいた。

落ち込んでいる彼女にオーディションに合格出来なかった、と伝えなくてはならないプロデューサーもまた落ち込んでいた。

「私、なんにも上手く出来てないですね」

オーディションの合否を聞いた彼女は言う。

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「小糸はまだこの仕事を始めたばかりで慣れないことも多いだろうし」

プロデューサーはすかさずフォローを入れる。が、仕事を始めたばかりで慣れてない頃ならともかく、芸能界での挨拶が身に染み付くぐらいにはこの業界にいる小糸には気休めのフォローでしかないだろう。

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「最初のうちは」

そうプロデューサーは言うけれど。
しばらく業界にいて結果が出ないのなら、焦りや、不安に思う気持ちも不思議ではなく、

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▲「いつになったら……」というセリフからプロダクションに入ってから今まで、目立った結果が思うように出てないことが伺える。

「なにもかも上手くいくような『いつか』は、本当に来るのでしょうか。」

そう口にしてしまうのも、仕方ないのだろう。

プロデューサーは答えた。

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「上手くいかなかったことも全部無駄にはならない、上手くいくために全部必要なんだよ」

これは、プロデューサーと彼女の間に交わされた、小さな【約束】だ。

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以前、小糸と結んだ小さな約束。

彼女はかつて言った。

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「昔、本当につらかった経験も、今こうやって本当に頑張るための練習だったのかもしれないなって……」

彼女は、つらかった経験も、上手くいかなかった経験も未来の糧になる事を知っていた。

彼女が不安に押しつぶされて、そのことを忘れそうになった時に、もう一度、「どんな経験も無駄にはならない」と思い出してもらう。

彼女が自分で見つけた答えを、彼女自身にもう一度思い出してもらう。

そんな小さな約束だ。

上手くいかなかったかもしれない、無駄だったかもしれない。

けれど、そんな経験を束ねて、束ねて、束ねて。

まだ小さな糸だけど。いつかは。

共通コミュで登場する「上手くいくためには全てが必要」というワードがPSSRのコミュにも登場し、物語がリンクしていったのにはプレイ当時は鳥肌が立った。PSSRのコミュでプロデューサーが「上手くいくためには全てが必要なんだよ」と言ったのは共通コミュで交わした小さな約束を果たすためだと解釈した。


4.努力の海、羽ばたく空

福丸小糸はきっと、もがいている。上手くいくいつかを明日に願い、今を必死に、もがいている。

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「翼があればきっと、あの空でも息ができる。」

翼さえあればあの空へ羽ばたく事が出来る。

その翼がない福丸小糸は空へ羽ばたく事が出来ず、海の中にいる。

翼とは福丸小糸にとって、生まれもった【才能】の事で、彼女の言葉で言うのならば【特別】な人たちの事だ。

生まれもった【才能】も、翼も持ち合わせていない彼女が選んだ道は【努力】だ。

あの空「でも」息ができる。つまり海の底でも彼女はかろうじて息が出来ている。

だが、海の底でも彼女が息が出来ているのは、他でもない彼女自身の【努力】の賜物だ。

既に羽ばたいている、もしくはもう羽ばたこうとしている背中を追いかけて、自分だけ海の底に置いていかれないように、彼女はもがいている。

才能あるものは、羽ばたき【空】へ。

持たざる者は、もがき【海】へ。

つまり【空】=【才能】であり、
【海】とは【努力】の象徴であるのだ。

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黛冬優子の衣装ポエムからも、持たざる者にとっての【空】が、いかに厳しい世界であるかわかる。(ちなみに黛冬優子は確実に持たざる者に分類されると思われる)


福丸小糸は空に羽ばたくための翼を持ち合わせておらず、羽ばたいていく幼馴染たちに置いていかれないように、ひたすらもがいている。いつか自分にも翼が生えることを夢に見て。

実は、長々とやってきた内容は「翼があればあの空でも息が出来る」の一言でだいたい察する事が出来てしまっていた。

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「しあわせの海は空にあるの?」

ある少女は問う。

上手くいかなかったことや無駄かもしれない経験がいくつも積み重なって、いつか成功を生み、羽ばたく事が出来るのならば。

【海】と【空】は繋がっていると私は考えている。

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「この先に何があるか……知らないけどね」

蒲魚。カマトト。知っているくせに知らないふりをして、装うこと。

しあわせの海がどこにあるのかも。

彼女たちが今いる海の先に何があるのかも。

少女は知っている。


5.すこしだけ高く

オーディションの帰り、西日が空を焼く頃、プロデューサーと福丸小糸は二人で公園の近くを通った。

夕方には帰っていく子供たちを見て、プロデューサーは冗談混じりで「小糸も公園寄っていくか?」と声をかけた。

すると、思いの外、彼女の顔はぐんと明るくなって「いいんですか…!?」と目を輝かせた。

これは彼女が、幼少の頃から皆が外で遊んでいるような時でも勉学に勤しんでいた事に関係すると思う。公園ではしゃいだような経験がおそらくは彼女に無い。

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昔からの憧れだった遊具のうさぎにまたがって、彼女は笑った。

公園のうさぎはコミュタイトルにもなっており、そのコミュタイトルは

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「公園うさぎはとべない」。

公園の遊具うさぎでなくとも、そもそもうさぎは飛ぶことが出来ない。『跳ぶ』、『跳ねる(はねる)』ことは出来ても。

つまりコミュタイトルの「とべない」の部分は意図的に平仮名で表記してあり、なにかしらの含みがあることは明らかだ。

散々同じワードと使っているので、もうおわかりかもしれないが、「飛べない」のは翼が生えていない『福丸小糸自身』だ。

飛ぶ事が出来ないにも関わらず、一羽ニ羽と数えられるうさぎ。

飛ぶ事が出来ないにも関わらず、283プロダクションのアイドルになった福丸小糸。

公園のとべないうさぎとは、福丸小糸自身の象徴だ。

「うさぎ」にまたがった彼女は言った。

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「今日のオーディションはちょっとだけ……う、上手くいった気がします!」

飛べないはずのうさぎが、ちょっとだけかもしれないが前に進んでいた。

プロデューサーと一緒なら上手くいく「いつか」は必ず来る、と彼女は笑顔で言葉にした。

なにもかも上手くいかない日々を、必死で努力しても結果が実らない日々を、飛べなかった日々を、彼女は『乗り』越えて、笑った。

今はまだ、飛ぶ事は出来なくても『跳ぶ』事はきっと出来るように、彼女は強くなった。

彼女は飛べなかった日々を『乗り』越えて笑った。
彼女が『乗って』いるうさぎとは、彼女自身の象徴だ。

「公園うさぎ」とは飛べなかった日々の福丸小糸だ。彼女は飛べなかった日々を、文字通り『乗り』越えたのだ。

福丸小糸は前を向けるようになったのだ。

翼とは、前に進むために生えている。

「飛ぶ」「跳ぶ」のように、漢字の表記をあえて揺らすことで違った意味を含ませた例が、【ポシェットの中には】同カード内にある。
『絡まる糸を解くように』。普通に読めば、ほどく、だが解くには(とく)という読みもある。このコミュで語られるのは、今ではとけるようになった難しい問題と、ほどけてしまった幼馴染との関係だ。

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6.たくさんの遠回り

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オーディションは、見事勝ち取り、撮影現場に福丸小糸とプロデューサーはいた。

ひたむきでひたすらな努力が実を結んだ瞬間、それは福丸小糸が待ち望んだ「いつか」の第一歩だ。

それはWINGに優勝したって変わらない。

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たとえWINGに優勝したってそれはまだ始まりだ。ここから始まる。ここで満足してるようじゃ、こんな所で終わるようじゃ【特別】には程遠いではないか。だからこそ「こんなのは余裕で当然」なのだ。

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海の底でも彼女が呼吸出来ていたのは、彼女が必死でもがいていたからだ。

第一歩を踏み出せたのも、また彼女が、もがいたからだ。

子供の頃から遊ぶのを我慢して勉強していたことも、中学で幼馴染と離ればなれになり独りを経験したことも、再び幼馴染たちと一緒にいるために誰よりも頑張ったことも、その頑張りを誰にも知られてはいけないツラさも、頑張っても報われない日々も。

全部、全部全部全部。

全部きっと上手くいくためには必要なことだったのだ。無駄な事なんてきっと何一つなかったのだ。

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ここで共通コミュとPSSRコミュが完全にリンクする。

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Tureコミュタイトルは『或いは編むように』。

まっすぐな糸だけでは編む事が出来ない。

たくさん迷って、たくさん苦しい思いをして、たくさん頑張って。
同じ道を通ってしまったりもして。
たまには遠回りもして。

縦に。横に。斜めに。

福丸小糸の『これまで』は決して一本道なんかじゃなかった。

それは、きっと『編む』ように。

そうやって何重にも糸を『編んだ』からこそ、より強固で、より強い福丸小糸になれたのだ。

たくさん迷った経験も、たくさん遠回りした痛みも、全て無駄になんかならず、福丸小糸のチカラとなっていく。

コミュ『運転手さんあのね』は、学校へ行く前に事務所にノートを取りに行くという『遠回り』が、プロデューサーに送迎してもらい遅刻を回避するという『近道』になっている……という構図(?)になっているはず。


7.なりたいものなあに

福丸小糸は、アイドルになった時、アイドルになりたかったわけではない。だからどういうアイドルになりたいか、なんて答えをもちろん知らない。

けれどアイドルとして、大きく踏み出した彼女はなりたいアイドル像について語った。

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この一連のセリフは、要約とか、どこかで切ったり出来なかった。ので全部抜粋した。彼女が悩んで悩んで、その悩みすら糧にしてようやくたどり着いた答えだ。

中学校時代の孤独の経験や、幼馴染の隣にいても【特別】なみんなとそうでない私の孤独感。

そんな悩みを抱えている彼女が、同じような孤独を抱えている誰かに最も寄り添える人間だ。

悩みを抱えている誰かに最も寄り添えるのは、きっと同じような悩みを抱えている誰かだ。

▼『私らしさ』を見失ってしまった樹里は、同じような悩みを抱えている人に最も寄り添える。

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福丸小糸がその答えにたどり着いたのも、きっと今までの全てのおかげだ。

今までずっと、ずっと頑張ってきた彼女を見て。

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自分ももう少しだけ頑張ろう、って思える。

勇気をわけて貰える。

自分は【特別】ではない、と認めることを。
【特別】ではない自分はもしかしたら幼馴染たちの隣には居辛いかもしれない、と知ることを。
それでも彼女たちの側にいたいと努力を決意することを。

いったいどれほどの勇気が必要だろうか。

そんな彼女をずっと見てきて何も思わないはずがない。

勇気をわけてあげることが出来る、孤独に寄りそうことが出来る。

そういうアイドルに、福丸小糸はもうなっている。

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8.いまはまだ小さな糸だけど

小さな糸を束ねて、たくさん遠回りして編みこんで、今よりすこしだけ高くとぶ。

そんな彼女を見届けてみたいと思った。

シャニマスをプレイするにあたっての心構えというか、気持ちの問題で、どうもPに自分がなるというよりかは、1人のファンとしてアイドルを知りたいと思っている。もちろん283プロダクションのアイドルの良さを広めたいとも思うが。

頑張る彼女を見て、勇気をわけて貰って見届けてみたいと思うのはもうファンでは?(Pが一人目のファンとは良く言ったもので)

『編』の語源は、昔、文字が記された紙を纏めて本にするときに結ぶ糸、であるらしく(諸説)、それに連なって、ばらばらのものを再び繋ぎとめる、という意味合いもあるらしい。

文字が記された紙のように、思いが込められたものを結びつける。

ばらばらになってしまった幼馴染たちの思いをもう一度繋ぎとめる、そんな役割が福丸小糸、彼女にはあるんじゃないかな、なんて思います。

そんな彼女のますますの活躍を願っております。彼女の事を深く知りたいと思っている方のお役に少しでもなれたら幸いです。解説ともポエムとも言えない怪文書をここまで読んで下さり誠にありがとうございましたごめんなさい。

最後にオタク特有の「推しの事を歌ってる!?」病気にかかっているので推しの事を歌ってる歌を紹介します。

ラックライフ/「走って」

なにができたのだろう
なにができるのだろう
これまでとこれから
どれも愛おしく思えて

うまく言えないけど
今日も部屋で一人
緩みきった顔で
君への言葉探してる

距離も時間も
関係はないのさ
おんなじ今を生きて

走って走って
君の街まで行こう
笑って向き合って
くだんない話をしよう
無駄な事も君とならば
ちゃんと意味があるような気がして

変わってゆくって
そりゃそう生きてるんなら
間違って正して
本当になってくんだよ
立ち止まるのも悪くはない
今君の目の前に
広がる景色が君の世界だ

近道は知らない
道草回り道
そこで会えたのなら
遠回りした甲斐もある

時を重ねて
増えた荷物が
力に変わるよな

迷って迷って
そんな時もあんでしょう
いつだって頼って
ここで待ってるから
たまには顔見せに来てよ
いつでもいつまででも
君の居場所に僕らがなるから

歌、風に乗って飛んで行け
あの人のところまで
最近会えてないからなあ
頼むぞちゃんと届けてくれ

歌、風に乗って飛んで行け
あの子のところまで
覚えてくれてるかな
ちゃんと届いてるのかな

走って走って
君の街まで行こう
笑って向き合って
くだんない話をしよう
無駄な事も君とならば
ちゃんと意味があるような気がして

笑ってらんなくて
どーしようもない時にさ
出会って、見つけてくれてほんとありがとう
これが僕の伝えたい事
とりあえずそれだけが
君に届けばいいや
これまでとこれからを
結ぶ今を抱き締めながら


それではまたどこかでお会いしましょう、ごきげんよう。




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